Garden


Abstinentia


参加者


GM.みずゆき
PL.ひよにし屋/市閑 要哉
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GM:それでは、インスタント「Abstinentia_TP」を始めたいと思います。よろしくお願いします!
要哉:よろしくお願いします!
GM:【くろいゆめ】
GM:あなたは夢を見ていた。
GM:しかしその夢は何も見えなかった。真っ黒だ。
立っているのか座っているのか、そもそも浮いているのか、地に足をつけることができているのかさえ曖昧だ。
誰かが同じ空間にいるのかさえわからない。
GM:RPどうぞ!
要哉:黒い夢を受け入れ、ただ、目を瞑る。ああ、このまま呑まれてしまってもいい。
???:「やあ、良い夢だね」
GM:ふと、声が聞こえる。少女のものだろうか、しかしそれは少女と呼ぶには落ち着きすぎている。
要哉:目を開けるその瞬間だけ残念そうにしたが、なんてことなさそうに、いつもの調子で声の主を見やる。「お前は?」
???:「さあ、誰だろうね。知りたい?」
要哉:「いや、どっちでもいいや」
???:「そう、なら次に会ったときにでも教えよう。ところで……、私は君に用があるんだ」
要哉:「俺?何さ」
???:「なに、別に変なことをしようということではないよ」
???:「内容は今教えてしまうと詰まらないから、まだ秘密にさせてくれ」
要哉:「秘密ばっかりだね」
???:「そうかな? 案内役に白いのを寄越すから、彼に色々聞くといい。大変気紛れだけどね」
要哉:「白、ね。自分で案内しないんだ?」
???:「私より奴が案内してくれるほうが楽しそうだからさ」
???:「私は君が来るのを、首を長くして待っているよ」
要哉:「……?」怪訝そうに目を細める
???:「ふふふ」「では、待っているよ」それだけ言うと、声は消えた。

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GM:【白黒の世界】
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:気がつくと赤い目をした信号がこちらを見ている。周囲はほかに白と黒だけしかなく、その赤色が嫌に目につく。
要哉:『赤』に視線を向け、心が冷めたように目を瞬かせる。血の色みたいで、赤は嫌いだ。
GM:音は何も聴こえない。ほかに人や動物の気配もなければ、車などが通る気配もない。天気や風の流れなどもわからない、ひどく殺風景だ。
要哉:他に何かないかと、周囲を幻視します
GM:幻視 ▼
白線が等間隔を空けて反対側へ橋をかけている。どうやら横断歩道にいるようだ。
市街地なのだろうか、色がないのでよくわからない。ずっと見ていると目がおかしくなりそうだ。
GM:ふと。その赤色の下に、こちらを見据える人影がある。白髪の少年だ。
要哉:「……あ」白髪の青年の元に行こうと、歩み寄り出す。赤信号だろうと気にしない、突然車が出現するような事態になってもだ。
少年:「……あんた信号見えてんの」半ば呆れたように。
要哉:「見えてるけど、轢かれても俺は気にしないよ」少年に幻視を
GM:幻視 ▼
貼紙があるのと、纏う雰囲気以外は普通の学生のように見える。
肌も髪も真っ白。服と瞳が真っ黒いので、それらが互いに引き立てあっているようにも思う。
また時折白い紙が周囲を舞っているのが見える。それによって受ける印象は探索者によって異なるが、彼らが異質なものであることは明らかだ。
要哉:ふうん、変な奴。そう思う。
GM:合ってます。大丈夫。
少年:「なに、死にたいの?」轢かれても気にしない、と言ったのを少し嘲る。
要哉:「そうだね、死にたいよ。夢だと思ってるから言うけど、おれは死にたいんだ」指でなまずのマフラーを押しのけ、細い喉元に触れる。
露になった首筋には、絞めたような手の跡がくっきりと残っていた。「本気だよ」挑発するように、べー、と舌を出す。
少年:「ふうん」挑発に全く動じない。彼の首の痕を見ても、感想はそれだけだ。
少年:「まあ、それあいつに言ったとこで叶わないと思うけど」
要哉:「あいつって、声の?」手を下ろしつつ
少年:「そうだよ。用に付き合ってくれとか言うから何だと思ったらこれだ」
要哉:「案内頼まれたんでしょ、案内してよ」
少年:「言われなくてもするよ。こっち」くるりと背を向け、歩き始める。
要哉:黙ってその後を付いていく。
GM:少年は、大きな通りを進んでいく。
GM:やはりものや人の気配は、感じない。
要哉:この景色は趣味かなんかなのかと見渡しつつ、少年に続く。
GM:そこからひとつ、少し細くなった道をしばらく歩くと、ビルに辿り着いた。ビルは廃墟になっているようだ。
要哉:「ビル……?」悪趣味か、と思案しつつ。
少年:「そー、ビル。ご覧の通り」立ち止まらず、脇の階段に足をかける。
要哉:ふうん、と自分も階段を行く。
GM:二人は階段を上っていきます。かんかん。上る音がいやに響くように感じる。
要哉:うるさいなと瞬きを繰り返しつつ、先へ。
少年:「あいつほんといい趣味してる、めんどくさ」少年も少しうんざりしているようだ。
要哉:「あっちの趣味なんだ、これ」かんかん。
少年:「俺だったらこんなまどろっこしいことしないよ」かんかん
少年:「あー……、ここだ」
要哉:ついたか、と少年の身体から覗き込む。
GM:上りきった先には、ドアがひとつだけありました。
少年:「な、いい趣味してるだろ」
要哉:「そうだね」開、け、て、と指で示す。
少年:「はいはい、んじゃ、どーぞ」がちゃり、とドアを開けます
要哉:「さんきゅ。……、お前は入らないの?」きょとん
少年:「え? あー……」
???:「さっきから入り口で何をしているんだい君たちは。そこのマフラーの少年、その白いのと一緒に入ってくれ」
GM:部屋の奥から声が聞こえてきます。
要哉:「だってよ」入ります
少年:チッと舌打ちをして、一緒に入ります。

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GM:【しろいへや】
GM:足を踏み入れたのは、真っ白な部屋。
廃墟とは思えないくらい綺麗にも感じるが、色がないためにそう思えるだけかもしれない。部屋にいたのは、黒髪を二つに括った少女だ。
少女:「いらっしゃい、待っていたよ」
少女:その声は、あの真っ黒な中で聞いたものと同じだ。
要哉:「うわ、汚したい感じ」部屋を見渡してから、その視線を少女へ。「お前が呼んでたやつか」
少女:「そうだよ、私が君を呼んだ。部屋を汚したければ、汚していくかい?」
要哉:「汚すなら血がいいね」取り出した刃物を煌めかせ、近くにいる少年へと振り被る。
少年:うわ、と言いたげな顔をして、その刃を受ける。要哉くんの手にも、確かに肉を断つ感触が伝わっただろう。しかし、
少年:少年はその瞬間に、白い紙の束に変わる。
要哉:「なっ……」
少女:「おやおや」可笑しそうに笑う。
少年:紙の束が、別の場所に集まり始める。数秒もしないうちに、それは少年の姿に戻った。
少年:「あ、血垂らしといたほうがよかった?」少年はけろりと言い捨てる。
要哉:「いらないよ。ギミックで終わるとか、卑怯だな」戻った少年を見て、溜息を零しながら壁にもたれる。どこか無理をしているのか、冷や汗が顎を伝った。
少年:「卑怯とか言われても。一回でいいの?」
少年:「俺じゃなくても、こっち刺すって手もあるけど」と少女を指し。
要哉:「そっちも無意味そうじゃん。つか、何その紙。『自粛』と『節制』って」
節制:「察しがよくて何よりだ。これはね、名前だよ。わかりやすいだろう?」
要哉:「は?」
要哉:「へえー……分かりやすいけど、変なの」
節制:「そうかな」
要哉:「うん、変。ま、いいや。それで、何で呼んだの?」
節制:「ああそうだったね。その前に、椅子でも用意しようか」
要哉:「椅子」
節制:「そう、椅子」言いながら地面に程近い空間を指差す。
節制:紙束がものの形に固まり、そして散らばる。黒いテーブルがひとつと、黒い椅子が人数分、姿を現した。
要哉:「わあ便利」椅子の一つに座り込みます。
節制:「途中で倒れられても困るからね」
要哉:「倒れ……?」
節制:「うん?」ニッコリ
GM:椅子は紙製ではないようだ。しっかりとしたつくりになっていて、なかなか座り心地もよい。
要哉:そういうものだと受け入れました、座り心地を堪能する。
節制:「気に入ったかい?」
要哉:「ちょっと」
GM:節制、自粛もそれぞれ椅子に腰掛けますね。なんというか、ものすごい画だ。
節制:「それは良かった」
要哉:マフラーなかったらおれも白黒だったな、と思いつつ。
節制:「さて、では用件の話をしようか」
要哉:一つ頷く。
節制:「簡単な話だよ。君の欲を見せてくれれば、それでいい」
要哉:「俺の……欲……?」
要哉:「さっき見せたじゃん、あれじゃ駄目なの」
節制:要哉くんの目を、じ、と見つめる。
節制:「足りないな。もっと見たい」
要哉:「……、見せなきゃ返さないとか?」瞬かせるその瞳は、何よりも暗い色。
節制:「そうとも言うね」にこりと笑む。「帰りたくないのならずっとここにいても構わないよ」
自粛:「よく言うよ、取り残すくせに」早く帰りたそうにしている。
要哉:「記憶勝手に覗いて、とかじゃ駄目なの」
節制:「手荒なほうがお好みかい?」
要哉:「そっちの方が楽っていうだけ。出せって言われても出ないんだよね、死なないって分かったら余計にさ」
節制:「ふむ……しかし、話してもらわないと、わからないぞ」「私は君の記憶を喚ぶことはできても、アタマの中までは覗けないんだ」
要哉:「じゃあ、自殺してもいい?ヘタすりゃ一回だけになるけどさ」
節制:「何故?どうして死にたいのか教えて欲しいな」
要哉:「欲が見たいんでしょ。おれは死が好きなんだよね、たった一度きりのそれをいつも夢見てる」
自粛:こっちもとんでもねえ趣味だな、とでも言いたそうだ。
節制:「死が好き。ほう」
要哉:「死なせたい、死にたい。それって、現実のおれからしたら叶わない夢なんだ。今は星見の塔なんて夢物語みたいな場所にいるけど、どうせ、元の世界に戻ったら……」
半ばあきらめるように言っていた要哉は、ふと少し沈黙の壁を作り、再び口を開く。
「どっちにしろ死ねないんだよ、おれは、いつもそうだ。だからこそ、求めてしまう。だからこそ、夢見てしまう。手に入ったとしてもすり抜けてしまう、その死を」
節制:「なるほど。それで死にたい、死んでみたい、と」
要哉:「死にたいし、殺したいよ、俺は」
自粛:「それでさっき俺を刺したと。自殺すればそれが両方叶う、って解釈でいいの?」
要哉:「あーそうだね、死にたがりと殺したがり両方叶うね」
節制:「ふむ。では、仮に死ねたとして、そのことを忘れたい?それとも、忘れたくない?……これは愚問かな」
要哉:「愚問だね。ここで死んでも、どうせまたどっかで目を覚ますだろーし。
ああ、でも、殺した感触は覚えていたいなあ……一番いいのは、殺した相手を覚えていられることだけど」
何より暗い瞳を瞬かせる、そのリズムに乗せるように、淡々と、淡々と、それを告げる。
節制:「覚えていられるなら、覚えていたいと」
要哉:「……そーいうことになるんじゃないの」
節制:「ふむ……」
節制:シークレットダイス
節制:「まあ、いいだろう。自殺したいのだったね」
要哉:「そーだね」
節制:「許可しよう。方法は何でも構わない、もし必要な道具があるのなら、出してあげてもいいよ」
要哉:「いいよ、自分でできるから」
節制:「そうかい。では、私たちは見守ることにしよう」
要哉:マフラーを緩め、露になった跡をなぞる。手を貸して(迎えに来て)と、母の手形が色濃く残ったそれに、思いを馳せながら。スキル「死憑く」を宣言します。
要哉:自身に死を願う。一時のことに過ぎないと分かっていながらも、求めてしまう死を願う。だって、自分は母の元に行きたいから。だって、自分は世界が嫌だから。
だって、自分は植物状態で、死ぬことも生きることも許されていない身体だから。だからこそ、惹かれるように死を願い、持っていた刃物を取り出してしまう。
GM:要哉くんの望みを叶えましょう。あなたを止めるものはありません。
要哉:己の心臓を、結末刀で貫きます。躊躇うこともなく、穏やかな微笑みさえ乗せて。刃の刺さった心臓は、こぽり、と血を吐き、黒と白を汚していった。
節制:「……ふむ、一思いに逝ってしまったね」そっと一枚の札を取り出す。
節制:「死にたい、殺したい。それも君の欲だ」
節制:息絶えた要哉くんに、札を握らせます。「さて、少年。ここでお別れだ」
GM:その言葉を皮切りに、周囲がぼろぼろ、と崩れていく。
見える色、いや、もう少年には見えていないであろうが、次第に、白い部屋は黒い空間に変わっていく。まるで最初の、夢のよう。
節制:「節制したまえ」
GM:【stop】
GM:・
GM:・・
GM:・・・
GM:――目を覚ますと、探索者は自室でいつの間にか眠っていたことに気付くだろう。
GM:夢を見ていた気がするが、その内容を思い出すことができない。体を動かすと、傍らに何かがあるのに気付く。
要哉:「……?」不思議そうにそれを持ち上げ、眺める。
GM:『想起』と書かれている札だ。それを視界に捉えた瞬間、「自分がしたかったこと」が脳裏を過ぎった。
GM:「君が、望んだことだよ」不相応に落ち着いた少女の声が、聞こえた気がした。

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GM:おめでとうございます。シナリオクリアです!
要哉:ありがとうございます(土下座)
GM:土下座
要哉:TP一回目からやばいことになったと言われるのは二回目です(先回り)
GM:wwwwwwwww
GM:まだ何も言ってません!
GM:さてと 報酬です(ばばーん) ▼
★札「想起」:白すぎる気もする紙に、反転するような真っ黒な文字の書かれた札。冴え冴えとした心持になる。
そうだ、自分にはやりたいことが、やりたかったことが、あったんだ。
GM:それから 「欲」に関する記憶もどうぞ!
要哉:わーーーーーーーーーーい
GM:ここでのRPまんまでも、新規で練るでも、自由です
GM:よーやくんの闇が深まってしまった
要哉:元から闇だったからいっかあ
GM:>>元から闇<<
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