Garden


l'amant


参加者


GM.篠崎
PL.ひよにし屋/市閑要哉
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GM:今は夜。
GM:君は自室で、眠ることも出来ずに、情けないともいえる、底知れぬ虚無感に身を焦がしていた。
GM:どうしても落ち着かない。
市閑:駄目だ、落ち着かない。
身体を起こし、夜空に目を向ける。
GM:すると、部屋の隅、君の背後から布の擦れる音がした。
GM:誰かの吐息と、視線。
市閑:一瞬で警戒を纏い、振り返る。
GM:【The Children and the Night】
GM:振り返れば一瞬で世界が変わった。
GM:真白の四角い部屋。その中央に君を見つけたまま、揺れる椅子に腰かける少年。
GM:陶器のように白い肌に、息をのむほどの青空の瞳を、隠すように流れた黒い髪。
GM:少年とも少女とも取れない造形物のような存在。
青い瞳の心酔:「あ、」
青い瞳の心酔:震える唇をきゅっと噛み締めて、君を見ている。まるで、"愛おしい"というように。
市閑:『愛』は反射的に拒絶したくなる。
一歩下がり、相手を注視する。
市閑:「……誰だよ」
青い瞳の心酔:「   」少年は口を開くが、声は君の耳に届くことはない。
青い瞳の心酔:君の目を見て、何かを読み込むように、小さく呼吸をしている。
吐息を含めた瞳を逸らさず、今にも泣きそうな顔で、やがて口を開く。
市閑:「……?」訝しげに瞬きを一つ。
青い瞳の心酔:「………、要、哉」名を呼ばれた途端、君の視界は滲んでいく。
目の前にいる存在が、君の"愛おしい存在"と容姿がかけ離れていても、重ねてしまう。
GM:そして思いだす、"君の愛した人"との記憶その一つを。
市閑:母と父が離婚した後だ。
七実家を振り返ろうとする俺を、そうやって名を呼んで、母は急かしてくる。
「要哉、危ないでしょ」
「でも……」
やつれた手で、俺だけを連れて、新しい家に向かう母。
彼女と二人だけで暮らすのだと、教えてもらった。
青い瞳の心酔:「……ええ、そう、危ないでしょう 要哉」君の思い出した記憶と重なるように、まさに思い出している今と、台詞が重なるように。
椅子に腰かけたまま、"母"はゆっくりと両手を広げる、急いで、君を待つかのように。
市閑:ふらり、と朧げに足を進める。
ああ、母だ。会いたかった母が、こんなに近くにいる。
弱く手を伸ばしたが、触れたら壊れてしまうのではと、震えて空を切った。
市閑:「母、さん」
青い瞳の心酔:ゆるりと微笑んで、君の手をこちらから迎える。震える冷たい指先が、君の体温を奪う。
一瞬、酷く切ない顔をしたようにも見えた。
「良い子にしてた?」 「ごめんね、なかなか会えなくて。…要哉の為に、頑張っていたの、」と、君の記憶に重なるように、言葉を紡ぐ。
市閑:冷たい肌に、肩を跳ね上がらせる。
「あ……」
自分が情けなくなるのが分かるけれど、眉を下げずにはいられない。
「それは……『あっち』で?」
母は、死んだ。
母は、死んでしまったのだ。だから、
市閑:「……」
本当は、会えるはずが、ないのに。
青い瞳の心酔:「…どうしたの?」首を傾げ、同じく眉を下げ君を心配そうに見つめる。
「熱でもあるのかしら、…悪い夢を見ていたの?」熱を測るようにおでこに手を添え、もう片方の手で輪郭をなぞる。
君は母が死んでしまったという事実を、疑ってしまう。だって、今、目の前に居るのは紛れもない"母"なのだから。
青い瞳の心酔:「それでも、会えて嬉しいわ」 「要哉」
また、名を呼ばれる。そしてそのたびに思い出す、"君の愛した人"との記憶の一部を。
市閑:そうやって、
名前を呼んでくれて、頭を撫でてくれて、笑いかける。
母と義父さんが手を繋いでくれて、俺は、頬を緩めるのだ。
晴れた空の下で、優しい風とすれ違いながら、休日のひと時を過ごす。
市閑:「要哉、愛している」
囁いてくれた母の声も、暖かかった。
市閑:「……」
市閑:「……俺、も」
声まで、震える。
青い瞳の心酔:[]
青い瞳の心酔:「要哉、愛している」また、記憶と重なるように。心酔は呟く。
青い瞳の心酔:君の"俺も"という答えに、またくしゃりと泣きそうな顔をする。
「ごめんね、もう…置いて行かない、から」シャツを握り締め、こちらに寄せる、胸に顔を埋め肩を震わせた。
「"お母さん"は、ここにいるから」
市閑:まるで、あの時のように。
世界に一人取り残されたような、あの時のように。
市閑:(……ああ)
こんな、嫌になるだけの世界に置いていかれた俺を、
母はまた、あの時のように、迎えに来てくれたのか。
市閑:「……ぁ……」
涙が、零れた。
青い瞳の心酔:零れた涙を指で掬いとる。
目尻に滲ませるように、ゆっくりと引く。
「……ごめんなさい、要哉、ごめんね…」君が無き止むように、母は声をかける。
市閑:優しい母さん。
愛しい母さん。
市閑:「……謝らないで」
目を閉じると、更に頬が濡れた。
青い瞳の心酔:「どうしたら、…泣き止んでくれる?要哉の好きな、お菓子が良い?」
市閑:「そうだな……悪い夢から、覚めたらかな」
目を開けても、母はいる。
確かめるように、漸く、そっと母の頬に触れた。
青い瞳の心酔:「……」母も、君に手を重ねる。もっと触れてほしいと告げるように。そうしてゆっくりと頷く。
市閑:「本当に、酷い夢」
何度も、何度も、母の頬を、指で撫でる。
死人のように冷たい感触。
けれど、母から吐かれる言葉は、生きているように温かい。
市閑:「母さんが『生きてる』なんて」
何度も、何度も、確かめる。
「母さんが、今、目の前にいるなんて」
何度も、何度もだ。
青い瞳の心酔:「夢じゃない、本当なのよ、だって…ほら、」要哉くんの手を握り、目を合わせます。
「貴方が求めたから、ここに居るの」
青い瞳の心酔:「"要哉"…、」名を呼ぶ、また、"君の愛した人"の記憶を一つ思い出す。
市閑:なんだか、呆気なかったな。
沢山の花に囲まれた遺影、白い布をかけられた死体。
それが、母と最後の対面になった。
昇った煙は、空の向こうに溶けていく。
市閑:「……」
市閑:「ねえ、母さん、俺背が伸びたでしょう?」
「こんなマフラー付けて、笑っちゃうでしょ?」
「……俺からしたら笑えないんだ」
「ねえ、嘘つかないでよ母さん」
「『生きてる』なんて、俺には耐えられない」
「あの時確かに死んだんだ」
「血をまき散らして死んだんだ」
「もう手の届かない存在になったんだ」「……あ」
市閑:目を逸らし、口を噤む。
青い瞳の心酔:母は、笑っていた。
「そうね、背も伸びて…マフラー、寒がりだったっけ、要哉の"今"の遊び相手なの?…」
"嘘をつく"という言葉に一度呼吸を止めた。
「…………、」何かを言おうとして、…はらはらと涙を流す。
青い瞳の心酔:「……何がしたい?求めていいのよ、要哉の為なら…何だってできる」
君が何をしようと、受け止めるように。
シャツを掴み、こちらに寄せて、額にキスを落とした。
市閑:「そうだな……」
辛そうに、耐えるように、顔を歪め。
どこか急くように、自由の利く手で、リュックから包丁を取り出そうとする。
けれど、
市閑:触れられない。
刃物に、触れられない。
指先が震える、手が震える、腕が震えて止まらない。
これで母を刺すなんて、
あの時のあいつみたいに母を刺すなんて、
俺が母を刺すなんて、
無理だ、
市閑:なら首を、と、母の喉を見やるが、
無理だ、見たくないとでも言いたげに、きつく、目を閉じる、
ああ、どうやって、いままで、ころしていた?
市閑:「……」
市閑:「…………」
市閑:「……何でも、いいの?」
青い瞳の心酔:泣きはらし、暑いと良き交じりに答えます。
「…ええ、だって…要哉。貴方のお母さんだから。――して、いいよ」
市閑:あ、
市閑:首を、何度も、横に振る。
殺すなんてできない、
殺すなんてできない、
殺すなんてできない、
市閑:なら、
市閑:「かあさん」
俺がそっちに行けばいいじゃないか。
「おれを、ころして?」
青い瞳の心酔:「……、っ」殺して、と言われれば、はっと目を見開く。
君の望んだ通りに、母は椅子から立ちあがり、それでも震える脚がもつれ、君を押し倒す形となる。
青い瞳の心酔:「死んで、いいの?」前髪をなぞり、深い闇のような瞳に自身を映す。
両の目からあふれる涙が君の頬を濡らす。
市閑:大人しく押し倒され、目を伏せる。
「いいよ、だって、俺はずっと望んでいるんだから」
青い瞳の心酔:「っ、要哉」"母"は、この時を思い焦がれていたのかもしれない。君の頬に両の手を添える。
触れるだけのキスを落とし、睫毛を濡らしたまま、ゆっくりと首に手をかける。
「……ごめ、…ね、…ごめんなさい、……っ、ふっ…」君はだんだんと、息が出来なくなっていく。
市閑:声の代わりに、ひゅ、と音だけが空気を鳴らす。
苦しげに目を細めているのに、身をよじらせるのも抑え気味で、
どこか穏やかに、笑みを浮かべている。
青い瞳の心酔:ぐ、ぐ、と力は込められていく。
ふと、思い出したように力が緩む、許しを請うような眼差しで、陶酔は問うた。
青い瞳の心酔:「最後に、――の、名前を、呼んで…っ」
市閑:「……し……づく、……かぁ、さ……」
青い瞳の心酔:【Meeting】
青い瞳の心酔:母は、切なそうに微笑み、また力を込める。
ゆっくりと、水の中に沈められていくような感覚、だんだんと視界は滲み、君は息絶える。
青い瞳の心酔:「あぁ、あぁ、……」もう息耐えた君に寄り添う、涙を流す"少年"の存在は、誰も知らない。
GM:………目を覚ます、気付けば朝になっていた。君は自室のベッドで寝ていたようだ。
首回りに残る薄紫の、細い指跡をまだ君は知らない。
GM:勝手に、涙があふれてくる。酷く"愛しい"夢を見ていた気がする。
市閑:「……」
何かを求めるように、確かめるように、視線を彷徨わせる。
けれど、そこには誰もいない。
GM:ただ、窓から差し込む淡い光が、まるで母に包み込まれる様に、温もりを与えていた。
GM:唇から零れたのは、愛した人の名。
GM:l'amant、シナリオクリアです。お疲れさまでしたっ
GM:【アイネクライネ】
市閑:お疲れさまでした……
市閑:ディディオくんごめん(ごめん)
GM:いいんだよ!いいんだよ!
GM:超よかった………
市閑:また死んだ……………………………よかった……………………………………ありがとう………………………………
GM:あ、報酬の話だけどねっ
市閑:よし
GM:「愛した人への望み」の"偽り"の記憶です
君の望んだ夢をそのまま本当にあったことだと錯覚するような感じかな。
GM:覚めない夢みたいな
市閑:アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
GM:あとこれスキル必須にしてほしいのぉ
市閑:闇が増えるな
市閑:闇だ
GM:首に残ってる「絞められた跡」をそのスキルを使うたびに薄れていく形にしたくて
GM:スキル使うたびに記憶を忘れていく感じ。
市閑:闇……………………………………だ………………………………………………
市閑:ok
市閑:任せろ
GM:やったね
GM:出来たら愛した人の要素もスキルに組み込んで欲しいな///
市閑:いっぱい入れるね///
市閑:首絞め跡か……マフラー外したら死にたがりオープンだな……
GM:マフラーがあってよかったポイント
市閑:寝るとき一人にならなきゃ(外すから)
GM:突発的に思いついたけどこのインスタントいいよな……やべえ色んな子のが見た過ぎる
市閑:闇と光両方見れそう
市閑:楽しかった!
GM:おじさんも超楽しかったワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
GM:ありがとう!早速BBS建ててこよっと…へっへ
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