Garden


無題


参加者


GM.篠崎
PL.夕紀乃/クラーマレ
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GM:では、これからインスタントシナリオTP「無題」をはじめます
GM:よろしくね
クラーマレ:よろしくお願いします〜
GM:さて、いつも通りの日常の中。そう何の変哲もないある日の事。
探索者は自室の、いやまたどこか別の部屋の、何にせよ、いずれ「扉」を開くこととなるだろう。
GM:けれど、その先にあるはずの見慣れた景色は無く。
視界に入ったのは、その先にたたずんでいたのは、大きなカンバスに筆を走らせる少女だった。
GM:【Joy&Pain】
GM:扉の勝手に閉まる音、気づけば君は一歩足を踏み入れ、その少女に惹きこまれるように部屋に立ち入ってしまっていた。
GM:開いた窓から吹き抜ける風はカーテンを揺らし、見える枝には小さなつぼみがついている
春がもう近いのかもしれない。
カンバスに向かう少女:少女は君に気づかないまま、筆を走らせている。
クラーマレ:「………………???」困惑なう。
クラーマレ:どうしよう、ここどこだろう、ってなりながらひとまず周囲に注視と聞き耳してみます。きょろきょろ。
GM:地面には新聞紙が引かれており、チューブやパレットが転がっていたり、色が所々に飛び散っている。
壁にはいくつかエプロンがかけられていたり、乾かしているであろう絵がいくつか立てかけてあったりと、言うなればまさに画家の部屋だ。
クラーマレ:絵がいっぱい。
GM:部屋には扉があるが、ノブが壊れかけている。開けたら最後取れてしまいそうだね。
GM:聞き耳は筆の走る音くらいかな。
クラーマレ:その扉はクラーマレが入ってきた扉かな?
クラーマレ:絵を見てこころなしかほっこりオネェさん。
GM:位置感覚的にそうだと予想はつくかな。
クラーマレ:なるほど。
クラーマレ:んー、声をかけたいけどその前に少女に注視してみようかな。
カンバスに向かう少女:黒髪に白い肌、セーラー服を着た華奢な体の少女です。
何故だかあなたはどこかで話した覚えがあるような、何とも言えない、デジャヴの様なものを感じるかもしれません。
クラーマレ:「…………、……?」デジャヴー。
クラーマレ:「…………あの、」おそるおそる声をかけてみます。
カンバスに向かう少女:「……ん?」くるりと振り返ります、この時初めて少女と目が合いました。光に透かした血のような赤い目で君を見据えています。
「ああ、はじめまして…?とは思えないな、……」筆をおいて微笑みかけます。
クラーマレ:「こんにちは、初めまして……な、感じが……しないわね……」自分の中にある感覚に首をかしげつつ。
カンバスに向かう少女:「…君も同じことを思うなんて。それなら、この感覚を信用してもいいのかもしれないね」と冗談ぽく。
クラーマレ:「そうかもしれないわね」くす、と笑う。なんとなく覚えるせつなさと喜びをこっそりかみしめて。
「……あなたはここで何をしているの……って、聞くまでもないのかしら」何を描いてるのかなーって気になってカンバスを覗きたいです。
GM:そこに描かれていたのは、思わずため息をついてしまうほどに完成された「絵画」。
花に包まれるように死んでいる、表情の未だ書かれていない人物の絵。
カンバスに向かう少女:「……うん、一応絵描きをしているんだ」頷いてから切ない表情で自分の絵を見ます
クラーマレ:「……?」どうしてせつない顔なのだろう、という疑問を持ちつつ。「今は、何を描いているの?」嫌がられなかったらそっと少女の隣らへんに移動しましょ。
カンバスに向かう少女:「…都合のいい絵、ってところかな」先ほど縫ったばかりの赤い花の部分を指でなぞります、勿論乾いていないためにカンバスに滲んでいく
カンバスに向かう少女:「………、」
クラーマレ:「……絵でも、描けないもの?」ぽそり。と言ってから何言ってるんだろうとわたわたしています。
クラーマレ:自滅オネェ。
カンバスに向かう少女:かわいいか
カンバスに向かう少女:「……いや、描けないものはないよ 残せないものをきっと人の脳は認識しないのだろうし、………なんて、難しいことはよく分からないけど」
カンバスに向かう少女:「…ふふ、慌てちゃって。君は何だか可愛らしい人だね」
クラーマレ:「う、」恥ずかしくてしおしおした。
カンバスに向かう少女:「そんな気を悪くしないでおくれよ」フッと笑いかけます
クラーマレ:「……私も難しいことは、苦手だわ」苦笑をちょっとこぼした。まだ恥ずかしいしてます。
クラーマレ:「気を悪くしたわけじゃ……」またわたわたしてる。
カンバスに向かう少女:「そう、……こんなに話すのは久しぶりだな、ねぇ、君は絵は好きかな?」
クラーマレ:「? ええ、好きよ?」わたわたしてたのをやめてきょとん、として答えます。
カンバスに向かう少女:「そっか、なら良かった。絵の話くらいしか出来ないから………、」部屋の隅に立てかけられた絵を見ます。そのどれもが美しいけれど、やはり絵を見るときの表情は切ないね。
クラーマレ:「…………ねぇ、あなたの名前、聞いてもいい?」その表情を不思議そうに思いながら、名前を聞きます。
クラーマレ:「私は、クラーマレっていうの」
カンバスに向かう少女:「……クラーマレ、良い名前。あたしは茂田木萠、萠でいいよ」
クラーマレ:「萠、すてきな名前ね」ほめあってる。
茂田木萠:「ありがとう、」少し恥ずかしそうに二つ結びの髪をいじります
クラーマレ:「……萠、あなたは、絵が好き?」こてん、と首をかしげながら。切なそうな表情が気になるみたい。
茂田木萠:「…うん、好きだよ、好きな理由は思い出せないけど」
クラーマレ:「思い出せない?」目をぱちくりしてから今のはぶしつけだったのでは、とわたわた。今回よくわたわたしてるねオネェさん。
茂田木萠:「…多分、皆が褒めてくれたからだと思うけれど、」ふふ、落ち着いてよと後付け
GM:ふと、恵が落とした視線の先に会ったカンバスに気づくかな。他の絵に埋もれて気づかなかったけれど、穴が開いている絵があるね。
クラーマレ:落ち着いてといわれてぴしっとおちついた。ぷるぷる。
茂田木萠:(小動物かな・・・)
クラーマレ:視線の先をふと追って、ぱちくりと瞬く。
クラーマレ:wwwwwwwwwwwwwwwww
クラーマレ:「…………?」ぽそっと言葉につい出してしまう。穴の開いている絵に注視できますか?
クラーマレ:言葉に出してない。出してない。
GM:ええ、見に行けば可能です。ここからだと影になっていて見えません。
クラーマレ:気になって、思わずそちらに行きますね。
クラーマレ:近づいて改めて注視を。
GM:そのカンバスに描かれていたのは、目を背けたくなる程の人間の暗部を表したような風刺画だった。
ハンマーで殴られたようで、枠はひしゃげ、所々に穴があいている。
クラーマレ:具体的な内容までは読み取りきれない感じかな。穴開いてるし。
GM:そうだね、他の美しい絵とは似ても似つかない色使いであることだとか。そのくらいかも。
GM:あ、それと近づけば分かるのだけれど、他の美しい絵画も最後まで描かれてはいないよ。どれ一つ完成されてはいない。
クラーマレ:それなら風刺画に関しては、一瞬、自分の記憶がよぎって、目を伏せてそっと触れてみるかもしれない。
茂田木萠:「………あ、…」萠も気づくかな、ただ止めようとはしないよ。
GM:絵の具も乾いているし、指に色がついたりはしない。ただ、絵の雰囲気も相まって、他の作品より冷たく感じるかも。
クラーマレ:「…………」絵に触れて、最後にひしゃげたカンバスの枠をなでるようにしてから離れます。
クラーマレ:それから萠ちゃんのところにてこてこ戻ってくる。
茂田木萠:「はは、」寂しいことを誤魔化すように、見上げて笑います
クラーマレ:「…………」ちょこん、と隣にしゃがむようにして、そばに来ます。
クラーマレ:「……今さっき来たばかりの私が、言うようなことじゃないかもしれないけど、……」嫌がられなかったら、萠ちゃんの手をそっととりたいな。
茂田木萠:一瞬、驚きはするけれど拒みはしません。
茂田木萠:彼女の手はとても冷たい。
クラーマレ:「教えてくれなきゃ、わからないわ」ごまかさないでほしいというわがままを。冷たい手にはふしぎとなつかしさを感じたかもしれない。
茂田木萠:「………、驚いただろう、あんな怖い絵」ゆっくりと唇を開きます
クラーマレ:「驚いたのは、否定できないわ。でも、あれもあなたの描いたものなのでしょう?」ぎゅっと手を握ったまま。
クラーマレ:ほわっと笑ってます。
茂田木萠:「うん、あたしが描きたかったのは……自分の事。あたしが見た、そう見える、世界なんだ、」ぎゅっと手を握ったまま、目をつぶって話し始めます
クラーマレ:「萠の?」くる、と部屋にある絵を見渡してみる。
GM:手前に置いてある数枚の絵画はどれも美しい作品だが、めくればまた似たような、人の浅ましい本性の絵が数点。
クラーマレ:「…………」隠されるように存在するそれらの絵に、また優しく触れる。撫でて、また別の絵を見て、そっと触れて。みたいなことをちまちましてます。ちまちま。
茂田木萠:「絵の具が乾いていなかったら、…指先が汚れてしまうよ」声をかけますね
クラーマレ:「……と、……そうね、絵が汚れちゃう」と言ってまた萠ちゃんのところに戻ってくる。指先にほんのりついてたら苦笑をこぼしておこう。
茂田木萠:「あたしの絵はいいんだ、」戻ってきたクラーマレの手に指を添えて
茂田木萠:「……どう思った、かな」と問いかけます
クラーマレ:「よくないわよ」って萠ちゃんの手にふれたまま。汚れるのはやだ。
「んー……私は、絵のことはよくわからないけれど……ここにある絵は、どれも素敵だと思うわ」きれいなものも、隠されたものたちも、穴のあいたあの絵も。
茂田木萠:「…どれも素敵って、本当?…そんなこと言ってくれる人いなかったな、」寂しげに笑います
クラーマレ:「本当。だって、あなたの描いたもの、でしょう? あなたの見た、あなただけの。世界はきれいなものばかりじゃないもの、きれいなのも、ちょっとこわいのも、全部合わせて世界だと思うし……」んー、と言葉を探します。
クラーマレ:「きっとあなたが描いたからこそ、素敵だと思えるのかもしれないわね」
クラーマレ:ほわ、と笑って手をぎゅっとします。
茂田木萠:「……、」少女は瞳を潤ませて、微笑む。
「最近は、絵を描くことが怖かったんだ。もう誰にも求められなくなっていたから、……でも君に、言ってもらえた。何て素敵って、……嬉しい、」
茂田木萠:少女は、ふと手を離す。スケッチブックを開き、君の目を見て筆を走らせる。
クラーマレ:うるんだ瞳にちょっとわたわたしてる。
クラーマレ:それから目を見られて、アメジストに似た瞳をぱちくりさせます。きょとん。
クラーマレ:「???」不思議そうな顔をしてスケッチブックちらっと見たり萠ちゃんじーっと見たりそわそわしてる。
茂田木萠:「……綺麗な目だね、表現するのが難しそう」
クラーマレ:「え、」ぽわっと赤面。褒められ慣れてない。
クラーマレ:わたわた。
茂田木萠:「完成できるか、わからないけど、凄く君を描いてみたいと思ったから…」
クラーマレ:「わ、私?」赤くなってるのを隠そうと手で頬を覆ってうーってしてる。恥ずかしいみたい。
茂田木萠:「…ふふ、そんなに恥ずかしがらないでよ 気を紛らわすための話をしようか、」端に置いていた椅子を持ってきます。そこに座るように促しますね。
クラーマレ:ちょこん、と椅子に移動します。そわそわ。
茂田木萠:「あたし、話が好きなの。その人の考えが分かって、好き。……ねえ、君が思う自由って何かな、」パレットに絵の具を広げながら問いかけますね
クラーマレ:「自由? そう、ね……」自分の記憶を手繰り寄せる。
クラーマレ:「何にも縛られていないこと……かしら。でも、何にも縛られてないときって、それを自由だと思えなくて……」道を間違える前は、言うなれば自由であったはずなのに。
「不自由を知らなければ、自由が存在することにすら気づけない」間違えてから、あれは自由と呼べるものだったと気づいた。
クラーマレ:「……答えになってるのかしら、これ……」んー、と頭を悩ませている。
茂田木萠:「………そうだね、不自由を知らなければ、自由もまた答えられるはずもない、価値が等しく無価値であるようにね。…なんだか多くを経験しているみたいだ、…君は不自由を感じたことがあるのかな、」その語りに興味を持ったように更に問いかけます
クラーマレ:「多くってほどじゃ……ないと思う、けど、」あの頃はただただ濃かったなぁ、元の世界を思い出しながら。
「そうね、感じたことがあるわ。何よりも、物理的に、というのかしら……」どう説明しようかな、と。
クラーマレ:「……音は聞こえる、目も見える。温度だって感じるし、あの子の足音も聞こえる。だけど私はそちらを見れない。あの子が私に話しかけても、私は言葉を返せない。あの子が目の前に立っても、私は顔をあげれない……できるのは、涙を流すことだけ」ぽつ、ぽつりと。どこか遠くを見るように。人形のようにされた、過去を思う。
クラーマレ:「あの子のぼさぼさの髪を結ってあげたくても、撫でたくても、手は動かない」
クラーマレ:「どれだけ動きたいと願っても、動けない。自由になれない」
クラーマレ:「……なんて、そんなことがあったりもした、わね」今は動くけどね、みたいな感じで自分の手をひらひらさせてみる。
茂田木萠:「……どこか、怪我をしていたのかな、それども何か、申し訳なかったから?…こちらから見えても、相手からは見えないみたい、それって、とても悲しいこと」
茂田木萠:「…そっか、私達がさっき触れ合えたのは自由だったから、かもしれないね」ふふ、と嬉しそうに微笑みます
クラーマレ:「怪我に近かったかしらね」くすくす。
「そうね。触れたいと思って触れあえるというのは、それだけで自由なのだと思うわ」
茂田木萠:「君にとっての自由を、少しだけ理解できた気がするな、……ねえ、君の話がもっと聞きたい、君は今まで何を見てきたの?」
クラーマレ:「何を?」ううん、とちょっと迷う。
「…………仲間、人の声、音……?」何を見ているか、を考えて、自分は見るというより聞くことが多いのかな……?とぼんやり。
茂田木萠:「声を、見たの?耳が良いのかな」
クラーマレ:「ええ」こくんとうなずく。「生まれつき……というと少しだけ違うかもしれないけど……昔から耳がよくて、よすぎて。昔は人の多いところに行くのも苦しかった。何度この耳を呪ったかわからないわ」少し冗談めかして笑います。
茂田木萠:「声を拾ってしまう、ということか、…目を塞ぎたくなるような声も、聞こえてくるんだろうね。君の今までの苦労は計り知れないな、それでも……」
「ううん、だから、なのかな。君はこんなに優しくて」
クラーマレ:「やさし、い?」またちょっとぽわっと赤くなった。わたわた。
「そ、そう、ね……今でも怒声とかは苦手……かな……」とごまかすように。
茂田木萠:少女は君を見て愛おしそうに微笑みます。
「……、ねえ。良かったら君の覚えている過去の事と、これからの未来の話を聞かせてよ」
クラーマレ:「過去、……未来……?」自分の服をちょっとだけきゅうっと握った。何を話せばいいのだろう、という迷いと、話していいものかというためらい。
茂田木萠:「うん、何だっていいよ。過去は君の今を表して、未来は……きっと、夢に似ているんだろうね」少女は筆を動かして、君の言葉を待っている。
クラーマレ:「え、と……」しばらく思考をぐるっとしてる。それからぽつぽつ話し始める。
クラーマレ:「過去、過去は……そうね、私は、家族というものを、ちゃんと持っていなかった、かも。家を飛び出したのは私だけど、その前に捨てられていたようなものだった……だからかしら、どれだけ記憶が戻っても、私の中の母親は子供のころに見た姿だけ」
クラーマレ:「それからは、一度だけ会った男の子のおかげ、だけど……なんとか生きていけた。でも、ずっと一人で……」
クラーマレ:「一人で、これからも生きるのかな、なんで生きてるんだろう……なんて、ぼんやり考えていて……」
クラーマレ:「……だからかしら、そのときの私はまだ世界の怖いものを、知らなさすぎて……悪意に、気づけなかった。道を間違えた、罪を犯した」
クラーマレ:「不自由になって、ようやく自分のしたいことができても、動けなくて、だけどどうしても、守りたくて、……死んででも守ろうとしたら、体が動いた。そのあとはまだ思い出してないけれど、」少なくとも無事ではなかっただろう、と途絶えた記憶を思い返す。
クラーマレ:「……間違えて、自分の手も、とっくに汚れて……だけど、ね。ようやく、居場所を、生きていける場所をもらえて……そこで恩を返そうと、がんばってたんだと思うわ」
クラーマレ:頑張りすぎて、自分を捨てた元の世界の自分を思う。「思い出せてるのは、これくらいかしら……」んー、と考えてみたけれどこれ以上はうまいことまとまらないなぁってしてる。
茂田木萠:頷きながら話を聞いています。
「そう、ひとりで…罪を犯す事ってきっと、生きているなら経験してしまうことだと思う、……けどね、人の犯した罪であるなら、きっと人が許してくれるよ そう思わないと、息も出来ない」
「私は君の話を半信半疑で聞いているもの、だって、手は汚れてなんていない…恩を返すなんて言わないであげて、君の周りにいる人は優しい、気がする」
クラーマレ:「……私は、許されるのかしら」ぽつ、とどこか空虚な声音で。
「ふふ……そう、ね……優しすぎて、眩しくて……たまに、不安になる。私が、本当に一緒にいていいのか、って……」そこまで言ってからはっとしたように言葉を止めます。
「……ごめんなさい、こういうの、言わないように気をつけてるのに」しゅん。私なんかってならないように気を貼ってるのです。
茂田木萠:「………一緒にいていいか、じゃなくて、一緒にいたい、でいようよ」少女は筆を一旦止め、振り向いて、微笑みかけます。
「いいさ、たまには思うところを全部さらけ出してしまおう、……きっとすぐ、あたしに話したことも忘れる 君の捌け口になりたいんだ」
クラーマレ:「そうね……そう、私は……一緒にいたいの……皆と、笑っていたい……だけど、どうしても、本当にこれでいいのか、って……」きゅ、と自分の服を握る。
「……忘れてしまいたくなんて、ないのに」悲しげに笑う。
茂田木萠:「忘れたくなくても、人はどうしても、喪い続けるものだから」
「ただ、一秒でも長く…忘れないようにすることはできるよ」そう言って、クラーマレさんの頬を撫でます。まるで子供をあやす母親のように。
クラーマレ:おとなしく撫でられる。心地いいのかな、少し目を細めている。泣きそうな顔にも見えるかもしれない。
クラーマレ:「……あなたのことも、少しでも長く覚えていられるかしら」ぽつり。こういう空間の記憶は忘れてしまうことのがずっと多いからさみしい。
茂田木萠:「どうだろう、…でもね、君が忘れてしまっても、あたしは覚えているよ、…」少しでも寂しそうな青年に、笑ってほしくて、とても聞こえのいい言葉を伝える。
「過去は変えられないけれど、未来ならまだ手が届くよ 良かったら、君のこれからの話を、聞かせてほしいな」
クラーマレ:「私も覚えていたい、よ……」ぽつり。小さな小さな言葉。ほんの少しのわがままだけど叶わないと思っているからか細い声で。
「……これから……」思考を巡らせる。未来の話。
クラーマレ:「皆に、笑っていてほしい……皆が、幸せだと思ってくれる、そんな場所」
「皆が少しでも傷つかずに、帰って来てくれたなら」拠点の皆を思う。皆の明るい声が途絶えずにあってくれたなら。
「悲しい音は、できたら聞きたくない。明るい音、幸せな音を聞いていたい。皆の明るい声が、途絶えないでいてほしい」
「……許されるなら、私もその中にいたい」最後の言葉だけ自信がなさそうに、ぽそぽそと。
茂田木萠:「許すとか、許されるとか……気にしなくていいんじゃないかな、それはとっても難しいことかもしれないけれど、…」少女は君の話を聞いて、切なそうに眉をひそめます
「君はもう、手の届く場所に幸福があるのに、触ろうとしないように見えるんだ、……だからね、伸ばしてみなよ、幸せになってほしいって思うのは君だけじゃないんだ……なんて、少ししか話していないのに、あたしが言えることじゃないかな」
クラーマレ:「……いいのかな……私、は…………邪魔に、なるんじゃ……」うう、ともごもごしている。
茂田木萠:「そんなわけないだろう、愛されているよ、君は」おでこをこつんとあてて微笑みかけます
「君は、君の周りにいる人達がそんな、疑うような人だと思っているの?」違うだろう、という表情で聞いてみますね
クラーマレ:「う、」こつんされて逃げられないってなってる。「…………皆、優しいから、」それに甘えてるだけなんじゃって。
茂田木萠:「でしょう。それでいいんだよ。君も優しくあれば、…それでね」柔らかく笑ってから、良い子だと言うように。
「信頼している人が、沢山いるように見えるしね」
クラーマレ:「優しく、あれるかしら……」うー……。怒られてる子供みたいな顔。
「……うん」拠点の皆は大切な存在で、信頼している。
茂田木萠:「失いたく物は誰だってあるさ、………君は、置いていくのと、置いて行かれるの、どっちが悲しいことだと思う?」
クラーマレ:「……置いて、行かれる、こと……?」もごもごしながら答える。そちらのがイメージしやすかったんだろうけど、少しぴんと来ていない、そんな感じ。
茂田木萠:「…………ああ、置いて行かれるのは悲しいことだ。きっとそう答えるということは、経験もあるのだろうね」
「あたしも君を置いて行きたくはないもの、」と小さくこぼします。
茂田木萠:「でも、記憶は…僅かしか、思い出せないのだっけ。…その思い出していく感覚って、どういうものなのかな、忘れて居たかったこともある?」
クラーマレ:「…………」小さくこぼされた言葉にしゅん、と悲しそうな顔をする。
クラーマレ:「……最初は、記憶があってもなくても、どちらでもいいと思っていた。やれることをやるだけ、今できることを探すだけ……」
「だけど、思い出すほどに不安が、広がって……私はどういう存在だったんだろう、どんな罪を犯してしまったんだろう、……ずっと、不安だった」
「ようやく思い出した罪は、あまりにも大きくて、……あのときは、半ば、壊れていたともいえるかもしれないわね」自分の胸に手を当てる。
ここに何度自身の短剣を向けただろう。気づけば自分は森の広場に横たわっていて、ああ、またやってしまったかとぼんやり空を見ていた。
クラーマレ:「忘れられるなら、忘れたいくらい、重い罪の記憶」ぎゅう、と胸元の服を握る。
「………………それでも、忘れていていいことなんて、ないって。私は、そう思ってる。どんなに重い記憶でも、これから先間違えないために、必要な記憶だから」
茂田木萠:「……あたしはね、許されない罪なんてないと思っているんだよ。許されない罪であるからこそ、許してやるべきだと思う。だって……もうどうにもならないことだから、開き直ってはいけないけれどね」
「そうやって、もう間違えないためと、言える人で良かった。君は眩しいね」少女は、筆をとり再度カンバスへと向かう、そして描く。
茂田木萠:「あたしは今、君に報われてほしいと思ってる……何だろう、久しぶりだな、絵を描くのがこんなにも楽しいなんて…」
クラーマレ:「え、う、」眩しいなんて言われると思ってなくてそわそわしてる。
クラーマレ:なんだろう、言葉を返そうとしてははくはくしておろおろしてる。許すとか報われるとか本人あんまり考えてなかったからね……。
茂田木萠:彼女の絵は完成に近づいているね。
筆に色を乗せ、君の言葉を乗せるように彩を。
茂田木萠:「……そうだな、あたしから聞きたいことは最後にもう一つ。…信じていること、ってある?」
クラーマレ:おろおろしてたのをハッとなってやめて、「信じていること……?」と考える。うーん。
クラーマレ:「…………うーん……?」中の人は気づきました。この人疑ったことがあるものから数えたほうが早いと。
クラーマレ:「ええと……仲間、とか……」
そう言って、少し考える。仲間との会話の中でまったく疑いが生まれないわけじゃない。無理してる人の言う大丈夫という言葉を疑うことはある。だけど、信頼という意味で、
「私は、仲間を疑ったことが、ない……?」言って、はじめて気付いた、そんな様子。気付いたところで疑う理由も何もないのだけど。
茂田木萠:「…そう、君は良くも悪くも、一人じゃ行けていけないね、いや、人はそうあるはずなんだけれど」
「それは、誰でもできることじゃないよ、抱えていることもたくさんあるだろうに、それでも尚、というのは……」一瞬ピクリ、と動きを止めると、深く息を吐く。
茂田木萠:「…あぁ、羨ましいな、君はとても生きている様に見えるよ」
クラーマレ:きょとん、としている。あんまり意識していない範囲なんだろうな。
クラーマレ:「……元の世界の私よりは、生きれてる、かしらね」ちょっと考えてそうこぼす。苦笑に近い笑みを浮かべた。
茂田木萠:「………現実、そんなものなのかもしれないね」
茂田木萠:どこか焦燥を覚える深い森に、沢山の動物たちが寄り添う青年と、胸に咲くように描かれた泡紫の花。
彼女らしい風刺的な絵に、儚さと、脳裏に焼き付く美しさを覚える。
クラーマレ:じっと見てる。沢山の動物にほわっと安心感を覚えたかもしれない。
茂田木萠:「あと、ちょっと…ねぇもしこの絵が完成したら、受け取ってくれる?」少女はカンバスに視線を向けたまま問いかけます
クラーマレ:「え、」目をぱちくりと。「……いいの?」もらえると思ってなかったの。
茂田木萠:「ああ、だって、君の言葉で描いたものだから」
クラーマレ:ぽかん、としてからわたわた。「……えっと、その……」わたわた。
「……あなたの絵、好きだから……もらえたら、嬉しい、な……?」他にもいろいろ嬉しいって気持ちがあるんだけどうまく言葉にできない。
クラーマレ:自分がモデルな絵ってこう、なんか嬉しいよね(言葉にできないクラーマレさん)
クラーマレ:モデルというか今回は要素だけども。そしてはわはわ。
茂田木萠:「ありがとう、……あたしも嬉しい」少女は微笑みます。
「もう日も傾いてきたかな」 「君も帰る家があるのだろう、その扉、開けたらもうこちらには戻ってこれないけれど……」視線の先には扉があります。しかしノブが外れかけていて、開けたら最後取れてしまいそうだ。
クラーマレ:「……」扉を見て泣きそうな顔をした。帰りたくないわけじゃない、でも別れはつらい。
クラーマレ:「……また、これたらいいのに」しゅん。
茂田木萠:「きっと、会えるよ……気味がまた会いたいと、思い出してくれたら、その時に」
茂田木萠:「些細なことでもいいから、良いことがあるように、あたしは君が報われる様に信じているよ。‥…忘れるまでね」
クラーマレ:「……会える、かな……会いたいな。それでまた、あなたの絵を見たい」ほわ、とほほ笑む。
茂田木萠:「また話をしようね、クラーマレ あたしは君と、君の話が好きだよ」
クラーマレ:「うん……私も、萠のこと、好き。だから……また、会いに来る。きっと、萠に会いに来るわ」萠ちゃんが嫌じゃなかったらはぐしたいなーって……しつつ……オネェさんはもごもごしている▼
クラーマレ:……(・н・ )もご。
茂田木萠:「いいよ、それで君が少しでも報われるなら」と両手を広げます
クラーマレ:ぱあっと笑ってぎゅーってする。ぎゅー。嬉しそうである。
クラーマレ:なんだろう、尻尾生えてたらぱたぱたしてそうなそんな雰囲気です。犬かな。
クラーマレ:「……またね」ぎゅう。ってして、離れる。ちょっと泣きそうだけど笑顔。会えるって信じてるから。
クラーマレ:それから扉に向かうかな……さみしいけど……(´・ω・`)
茂田木萠:「……またね、いつまでも素直な良い子でいてね、……怪我をあまりしないでね、」と頭を撫でます。
茂田木萠:名残惜しそうに、両手を話して君を見送るよ。
茂田木萠:君も母親が居たのなら、重ねてしまうかもしれないほどの、無償の愛。
クラーマレ:撫でられてまた嬉しそうに笑う。ふにゃっと。
クラーマレ:慣れてない愛情の形に少しだけくすぐったさを覚えたかもしれない。
クラーマレ:怪我に関しては少し目をそらした。「気をつけるわ」って苦笑を返しました。それから扉を開けようと、ドアノブに手をかける。
GM:扉を開けば、いつも通りの自分の部屋。
GM:あけっぱなしの窓、揺れるカーテン、……ふと視線を落とせば、白い布に包まれたカンバスがあった。
クラーマレ:自分の部屋にそのまま入って、ふと後ろを振り返るかな。
GM:扉は開いたままだが、その先にある景色はいつもの日常。つい数秒前まで話していた少女は、居ない。
クラーマレ:「…………」寂しさを覚えつつ、カンバスの白い布を取ってみる。
GM:開けば、そこに描かれていたのはとても完成された1枚の絵画。
細密な写実描写で表現される死した青年の姿は、生と死の狭間にあってそれ故の美しさに満ちている。
GM:そして、布から1枚の紙が落ちました。
クラーマレ:「?」紙を見ます。
GM:噛みには一文、「優しいあなたが好き」と、書かれていました。
誰かと話していた気がする、けれど、思い出せない。それでも君の中には確かに何か、満たされるものがあるかもしれない。
クラーマレ:「……また会えるかしら」こぼれた言葉は半ば無意識に。紙をそっと撫でて、絵をどこに置こうか思案し始めた。
GM:「無題」終了です、お疲れさまでした!
GM:【無題】
GM:お疲れ様ー!
クラーマレ:お疲れ様でした!
GM:いっぱい語ってくれたねやったね
クラーマレ:語るのは任せろ(?)
GM:とてもか弱く映ったので、萠の母性愛要素が強く出た気がする
クラーマレ:このタイミングのオネェさんは下手するとつぶれそうというかパンクしかけてたからな……(遠い目
GM:ガス抜きというか、そういうタイミングだったのかな やったね
GM:クリア報酬は絵画*効果付きだよ!
GM:間違いなく萠からの感情効果は愛情だと思うw
クラーマレ:わあいwwww
GM:効果とかは考えてBBS建てるね!
GM:TP付き合ってくれてありがとう〜(*´з`)
クラーマレ:次回来ることがあれば明るくなったオネェさんがいそうだけど、それでも子供っぽさが強調されてるからやっぱり母性愛になるのかもしれない(目そらし
クラーマレ:楽しかった〜(*´▽`*)
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