Garden


if and only if


参加者


GM.ひよにし屋
PL.みずゆき/誘
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GM:インスタント「if and only if」TPをはじめます、よろしくお願いします
誘:よろしくお願いします!
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:【if and only if】
GM:目を覚ますと、知らない場所にいた。
拘束台の上に横たわり、四肢や腰は固定されている。
頭に機械のようなものが嵌められていて、これもまた動かせない。
起きたばかりで、照明灯が眩しく感じた。
白衣の男:「起きたか」
GM:誰かいる、男性だ。
髪は伸びたままで、白衣と夕焼け色のワイシャツも、だらしなくよれている。
こちらの様子を伺いながら、ノートに何かを書き込んでいるらしい。
白衣の男:「今から少々、実験に付き合ってもらう。
実験対象が大人しくしていれば、こちらも手荒な真似はしない」
誘:「実験……?」男に視線を向けます。「きみ、誰え?」
かやね:「開発部門研究員、夕樹かやねだ」
かやね:男は話を進める。
かやね:「今回は人工的に能力を開花させられるかの実験を行う。
確率は未知だが、腕を信用すればいい、能力の計算式すら解き明かした研究員だ。
能力と言っても、二つある。
一つ、身体能力の一部を異常発達させたもの。
一つ、特定の単語を自身の性質に変換したもの。
こちらは未開拓の部分もあり、単語と自身の相性によっては失敗に繋がるだろう。
希望には沿うものとする、どちらを選択する?」
誘:「かいはつ」……とは、何ぞや。身体でも弄られるのか。と話を聞いていたらやはりそのようだ。
「どっちもなんかやだなあ」と顔を顰める。
かやね:「手荒な真似を望むか?」
かやね:そう言って取り出したのは、陳列された試験管だ。
赤、黄、橙、緑、青、紫の原色が、それぞれの中で揺れている。
誘:「え、そっちもやだ」
かやね:シークレットダイス
かやね:男は黄色の試験管を取り出す。
かやね:「選択しないのなら、薬の実験につき合わせるものとする」
誘:「ちょっと、え、なに」
誘:「やだって」
かやね:「その返答は求めていない」
かやね:男は試験管の蓋を開ける。
誘:「や、だって、やだ」なんとか抜け出そうと暴れる。が、固定されているために上手くいかない。
かやね:シークレットダイス
かやね:男はその顎を掴んでくる。
もがくその身を無視し、親指を使い、無理矢理にでも口を開けさせてくる。
誘:「……ッ」嫌がる
かやね:嫌がっているのを気に留めることもなく、
男は歯の隙間をねって、黄色い液体を流し込んだ。
誘:味とかしますか
GM:苦い味が広がっていく。
誘:「ぅ」苦さに表情が歪む。吐き出したい。
GM:やがて、
GM:全身が痺れ、瞼も、唇も、指先も、思うように動かせない。
視線だけを男に向ければ、気付いたらしく、新たな注射器を一つ取り出してくる。
かやね:「協力するなら治してやろう」
誘:「、……」だれが、と言ってやりたいが、上手く声が出せない。
かやね:男は『精神分析』を使用する。
かやね:シークレットダイス
かやね:男はその注射器を討つ。
かやね:しかし、
かやね:男は淡々と続ける。
彼に人間味がないのか、それとも、実験対象としか見られていないからなのか。
かやね:「こちらの薬も投与する」
かやね:男は腕にアルコール綿を這わせ、小型の注射器を取り出す。
針と、無色透明の液体が、明かりの下で輝いていた。
誘:視線でだけ反応を示す。いくつ打つんだ、とでも言いたげだ。
かやね:男はそれに応えない。
腕に鈍い痛みを走らせ、針が血管の隙間を侵入してくる。
意識が少しずつ朦朧としてくるが、
落ちる程のものではなく、まるで静かに揺れる水面のよう。
かやね:※自動成功含め、全てのスキルの期待値が半分になってしまいます
かやね:「上手くいったようだな」男はノートを記入しているらしい。
「幾つかの質問に移らせてもらう」
誘:「……し、つ、もん」
誘:発音がつらそうだ。
かやね:男はノートに何かを記入している。
時間が経つ内に、痺れだけは引いていった。
誘:幻視だけしておとなしくしておこう。ちょっとしんどい
GM:男は手慣れたように、視線を気にも留めず、こちらを観察しながら書き込んでいる。
白衣に入った眼鏡は、何故かレンズが割れていた。
男の周囲には小さな機械のような物が浮いている。
翼の生えた試験管(濁った色の液)や、カメラレンズのついた猫耳球体など、
似つかわしくないファンシーだが、危険も感じるかもしれない。
かやね:「今回は独断で異常発達の方を選択させてもらう」
かやね:「一つ、元から他者より優れていたり、発達していたりする部分はあるか?」
誘:「んん……?物覚えとか?集中力なんかも、いいんじゃないのお……たぶん」まだ少し発声し難そうだ。
かやね:「では、他者より衰えていたり、発揮できなかったりする部分はあるか?」
誘:「体力じゃない?……激しい運動は、あまりできないなあ」
かやね:「望み、或いはそれに準ずる願いはあるか?
どんな内容でも構わないが、ふざけたものに後悔するのはそちらだ」
誘:「のぞみ」男から視線を外し、数回瞬きをする。
誘:「望んだって、……願ったって、どうせ、とりあげるんでしょ……」放った声は半ばうわ言のようにも聞こえる。
かやね:「今回は効果に適応するため、結果としては入手となる」
誘:「……とりあげない、の」
かやね:「しないと言っているが?」
かやね:「話さないのなら、また手荒な手段を取らせてもらう」
誘:「そう、なら、話す」少し安堵しているように見える。
「僕の望みは、……それ。取り上げられるのは、嫌」
かやね:男はペンを走らせる。
かやね:「実験対象にとって、一番の後悔とは何だ。
状況や、当時強く感じた自身の思考を表してほしい」
誘:「後悔……後悔、かあ」
誘:「なんだろう、……思い出せない」
かやね:「答えられないというのならば、直接覗かせてもらおう」
GM:【停止】
GM:男はスイッチを一つ取り出す。
誘:「……は」
GM:細長い無機物の先端に、赤いボタンがついている。
誘:「覗くって、なに」
かやね:「直に分かる」
GM:男がそれを押した瞬間、
GM:脳が直接揺さぶられるような感覚。
頭蓋骨まで届くような痛みに、顔を歪める暇もなく。
遠くなりそうな意識の傍ら、『後悔』の記憶が鮮明に蘇る。
GM:【memory】
誘:『後悔』の記憶。
誘:解放されるのだと、誰かが言った。
繋がる糸を断つのだと。
自由になれるのだと。
誘:救う? 助ける? 誰を、何から? ……僕は救ってもらわなくたって、
でも。
もし、救われるのなら、もうこれ以上を失うことがないのなら、僕は、

僕は、
誘:最後に見たその顔は、今まで見たどの表情よりも、苦しそうな笑顔だった。

「ずっといっしょだよ」

いつかの病室で交わした約束を、彼はずっと抱えていたのに。
GM:【停止】
GM:・
GM:・・
GM:・・・
GM:気付けば、拘束されたまま、明かりを浴びている。
記憶を思い出してしまったからか、
どことなく精神が消耗しているような気がした。
GM:男は何か、画面のようなものを見て、ノートに記入している。
GM:【if and only if】
GM:「保存は済んだ」
誘:「……」声を上げることもなく、泣いている。
かやね:「次の質問に移る」
誘:「……あんな、」「あんなこと、おもわなければ、よかった」
誘:「……まだ、あるの」
かやね:「以上の内容を踏まえて、実験対象が求めるものを提示すること。
身体の動きに準じたものが相応しいが、
非現実的なものを望むのなら、単語能力に切り替えさせてもらう。
尚、ない場合は、こちらで勝手に決めさせてもらう」
誘:「いいよ、もう、……勝手に、したら」ぷい、と顔を背ける。涙は、まだ止まらない。
かやね:「では、今回は身体能力の変換が難しいとみなし、
実験対象に『奪回』の単語能力を付与する。
シンクロ率の心配もいらない、上等なものになるだろう」
GM:男は熱心にペンを走らせ出す。
GM:それは、いつまで経っても終わらない気がした。
何を書いているのかと眺めている内に、
薬の効き目が切れてきたのか、意識は鮮明さを取り戻していく。
誘:あんなこと、思わなければよかった。
誰に? あれは、
僕に、「許さない」と言った、ひとだ。
それなのに、僕はどうして、
かやね:「……改変の余地がありそうだな」
誘:「……」思考がまとまらない。
GM:男はこちらを見やり、新たに何かを書き加えた。
かやね:「これで最後だ、悪いようにはしない」
GM:男は新たな小型の注射器を取り出した。
数滴垂らし、ケースを伝ったその液は、まるで血のよう。
誘:「…… 血?」
かやね:「勿論、この中には能力者の遺伝子も多少含まれている」
GM:男は再びアルコール綿を這わせ、針を向けてくる。
鈍い痛みが走ったかと思うと、血管の隙間に侵入してきた。
GM:意識が遠くなっていく。
GM:【停止】
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:夢を見た。
誘:僕は、彼から、取り戻したかった。
僕は、彼を、取り戻したかった。
その笑顔は、どんなものよりも小さく見えて、呆気なく、消えてしまう気がした。

無意識のどこかで、願ったのかもしれない。
奇跡のように、それを叶えると、
気付けば僕の目の前で、望んでいたものが笑っていた。

彼の運命に対抗するように、
僕に宿ったのは、『奪回』の能力だった。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:目を覚ますと、何も覚えていない。
いや、夢の内容だけが、偽りの記憶として残っていた。
GM:「if and only if」シナリオクリアです!
誘:わーーーー
GM:▼報酬
自身の「奪回」に対する偽りの記憶
誘:ありがとうございました 若干狙いました
GM:BBSに報告してきましたので確認お願いします、お疲れさまでした
GM:自由解散!
誘:おつかれさまでしたーーーかやねぎ名乗ってくれてめっちゃ嬉しかったぞ
誘:でも結婚はしたくない
GM:>>したくない<<
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