Garden


if and only if


参加者


GM.ひよにし屋
PL.みずゆき/迷
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GM:それではインスタント「if and only if」TPをはじめます、よろしくお願いします
迷:よろしくお願いします!
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:【if and only if】
GM:目を覚ますと、知らない場所にいた。
拘束台の上に横たわり、四肢や腰は固定されている。
頭に機械のようなものが嵌められていて、これもまた動かせない。
起きたばかりで、照明灯が眩しく感じた。
白衣の男:「起きたか」
GM:誰かいる、男性だ。
髪は伸びたままで、白衣と夕焼け色のワイシャツも、だらしなくよれている。
こちらの様子を伺いながら、ノートに何かを書き込んでいるらしい。
白衣の男:「今から少々、実験に付き合ってもらう。
実験対象が大人しくしていれば、こちらも手荒な真似はしない」
迷:「……実験」意識が覚醒しきっていません
GM:男は話を進める。
白衣の男:「今回は人工的に能力を開花させられるかの実験を行う。
確率は未知だが、腕を信用すればいい、能力の計算式すら解き明かした研究員だ。
能力と言っても、二つある。
一つ、身体能力の一部を異常発達させたもの。
一つ、特定の単語を自身の性質に変換したもの。
こちらは未開拓の部分もあり、単語と自身の相性によっては失敗に繋がるだろう。
希望には沿うものとする、どちらを選択する?」
迷:「……単語の……ほう、かな」
GM:男は淡々と続ける。
彼に人間味がないのか、それとも、実験対象としか見られていないからなのか。
白衣の男:「では、薬の投与に移る」
GM:男は腕にアルコール綿を這わせ、小型の注射器を取り出す。
針と、無色透明の液体が、明かりの下で輝いた。
GM:腕に鈍い痛みが走り、針が血管の隙間を侵入してくる。
意識が少しずつ朦朧としてくるが、
落ちる程のものではなく、まるで静かに揺れる水面のよう。
GM:※自動成功含め、全てのスキルの期待値が半分になってしまいます
迷:「(どこかで、経験したこと、あるような)……(……なんだっけ)」
白衣の男:「上手くいったようだな」男はノートを記入しているらしい。
「幾つかの質問に移らせてもらう」
白衣の男:「一つ、元から他者より優れていたり、発達していたりする部分はあるか?」
迷:「うん……?いや、ない……かな」
白衣の男:男が『精神分析』を行ってくる。
白衣の男:1d100<=30 何も思ってない
DiceBot : (1D100<=30) → 81 → 失敗
迷:81
GM:81
GM:《煙る紫水晶》の心底は読めない。
白衣の男:「では、他者より衰えていたり、発揮できなかったりする部分はあるか?」
迷:「そうだなあ……疲れやすいほうでは、あるんじゃないかな。体力はないと思うよ」
白衣の男:「長時間は危険である、と」ノートにそれを記したのかもしれない。
白衣の男:「実験対象が一番拘っているものを問いたい。
癖や、無意識に取ってしまう行動でも構わない」
迷:「拘って……?……何かあったかなあ」
白衣の男:シークレットダイス
白衣の男:「答えられないというのならば、直接覗かせてもらおう」
GM:【停止】
GM:彼はスイッチを一つ取り出し、それを押す。
GM:瞬間、
GM:脳が直接揺さぶられるような感覚。
頭蓋骨まで届くような痛みに、顔を歪める暇もなく。
遠くなりそうな意識の傍ら、『拘り』の記憶が鮮明に蘇る。
GM:【memory】
迷:『拘り』の記憶。
迷:僕には二つ歳の離れた弟がいた。
僕にとって、残された唯一の肉親。
いつまでも一緒、そんなおぼろげな約束をしていた。
迷:けれど弟は僕の知らない世界を知っていた。
いつか僕を置いてそちらへいってしまいそうな気がした。
きらきらした顔で、楽しそうにそれを話してくれるから、僕は、
迷:僕は それを
ひとつずつ、取り上げてみた。
弟にわからないように、気付かれないように。

そのたび弟は泣きながら僕に言う。なくなっちゃった、と。
迷:ああこうしていれば、この子はどこにもいかないだろうか。
僕のところへ、戻ってきてくれるだろうか。
それなら??
迷:それなら、この子から奪い続ければ、きっと。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:【停止】
GM:気付けば、拘束されたまま、明かりを浴びている。
記憶を思い出してしまったからか、
どことなく精神が消耗しているような気がした。
GM:男は何か、画面のようなものを見て、ノートに記入している。
GM:【if and only if】
白衣の男:「次の質問に移る」
白衣の男:「望み、或いはそれに準ずる願いはあるか?
どんな内容でも構わないが、ふざけたものに後悔するのはそちらだ」
迷:「望み?……」「言ったら叶えてくれるの」消耗してはいるが、いつも通りの笑みが浮かんでいる。
白衣の男:男は手を止め、その目を見返す。
「叶えられるような能力を検討するつもりだ、その望みが強い程に成功値は高まるだろう」
迷:「ふうん、能力」
白衣の男:「自然的な発生者の一人は、『解放』の望みから『解放』の力を手に入れていた」
迷:「そう、……そうだなあ」
迷:「いらないものをとりあげられたらいいなあ、とは、思うかな。……ふざけてると思う?」
白衣の男:「……」
白衣の男:「ふざけてるようには見えないけど、馬鹿馬鹿しいね」
迷:「そう?」
白衣の男:「実験対象の願いなんて、全部馬鹿馬鹿しいじゃないか」
迷:「なら、どうして訊くの?」
白衣の男:「結果に繋がるからだよ、シンクロしないもの与えても失敗するだけ……そんなの満足できないね」
白衣の男:その口調は和らいでいたが、ノートに視線を戻した頃にはいつもの調子に戻っていた。
白衣の男:「質問を続ける」
白衣の男:「実験対象にとって、一番の後悔とは何だ。
状況や、当時強く感じた自身の思考を表してほしい」
迷:「……まだ続くの」ふう、とため息をひとつ。
「後悔、後悔は……なんだろう、よくわからない」
白衣の男:男が『精神分析』を行ってくる。
白衣の男:1d100<=30 煙る紫水晶判定
DiceBot : (1D100<=30) → 16 → 成功
迷:成功しやがった
迷:嘘は言っていないようだ。後悔にあたる感情を知らないか、思い出していないのかもしれない。
白衣の男:シークレットダイス
白衣の男:「また覗かせてもらうとしよう」
白衣の男:【停止】
白衣の男:彼はスイッチをまた取り出す。
迷:「痛いの好きじゃないんだけど」苦笑気味に
白衣の男:「手荒な真似を望むか?」
白衣の男:そう言って次に取り出したのは、陳列された試験管だ。
赤、黄、橙、緑、青、紫の原色が、それぞれの中で揺れている。
迷:「さっきも随分手荒だったと、思、う……すごい色だね」
白衣の男:「どれもまだ試作段階だ」
迷:「さっきのよりもこっちが手荒なの?」
白衣の男:「例を挙げると、この前飲ませた者は暫く苦しみで悶絶していた」
迷:「わあ」
白衣の男:「通常は敵に扱う代物だ。飲むか?」
迷:「飲みたくはないかなあ」
白衣の男:男は試験管を近くの棚に置き、再びスイッチを取り出す。
迷:「念のために聞くけど、やらないっていう選択肢は」
白衣の男:「実験に支障が出る、却下だろう」
迷:「……だよねえ」困ったように笑って
GM:それ以上抵抗する気がないとみなしたのか、男がスイッチを押す。
GM:瞬間、
GM:まただ、脳が直接揺さぶられるような感覚。
頭蓋骨まで届くような痛みに、顔を歪める暇もなく。
遠くなりそうな意識の傍ら、『後悔』の記憶が鮮明に蘇る。
GM:【memory】
迷:『後悔』の記憶。
迷:きれいな赤い髪をした、青年がいた。
護衛の専門をしているところとは相性が悪かった僕の警護をしてくれて、
身の回りの世話をしてくれて、いつもそばにいてくれた人。
迷:話せないのだろうか、彼が口をきいてくれることはなかったけれど、
些細な話から、我侭まで聞いてくれて、何度も助けてくれた人。
迷:でも、彼は僕を可哀想だと思っているらしかった。
僕がそれを作る方法を知らなかったし、そんな資格もないと思っているのも、きっと知っていた。
迷:同情しているの、と、切り出したあの日。
やっぱり、彼は何も言わなかった。
「ねえ、僕は、君の友達にはなれないよ」
そう、放った瞬間。いつも動じないその黒い瞳が、珍しく揺れたのが見えた。

そうして、気付いた。僕は彼を、
GM:【停止】
GM:・
GM:・・
GM:・・・
GM:拘束されたまま、明かりを浴びている。
記憶を思い出した反動か、
更に精神が消耗しているような気がした。
GM:男はやはり、画面のようなものを見て、ノートにペンを走らせている。
迷:「……」ちょっとぼんやりとしている。
白衣の男:「先程のと共に、保存をおこなった。使用する機会は何れ訪れるだろう」
白衣の男:「次の質問に移る」
白衣の男:【if and only if】
白衣の男:「では、以上の内容を汲み、実験対象が求める単語はあるか。
造語の場合は、漢字二文字であれば構わないものとする。
なければこちらで選択させてもらう」
迷:「うん……、」あまりよく頭が働かない。
「……ごめん、選んでもらって、いいかな」やはり、笑顔だ。
痛みが尾を引いているのか、それに耐えているようにも見える。
白衣の男:男は気にせずペンを回してから、応えるようにノートと睨み合う。
白衣の男:「では、『奪取』といこう。
物を奪う、立場を奪う、心を奪う……扱い次第では協力的なものになりそうだ」
迷:「奪取、ね。うん」数度瞬き
白衣の男:男は熱心にペンを走らせ出す。
GM:それは、いつまで経っても終わらない気がした。
何を書いているのかと眺めている内に、
薬の効き目が切れてきたのか、意識は段々と鮮明さを取り戻していく。
白衣の男:「……改変の余地がありそうだな」
白衣の男:男はこちらを見やり、新たに何かを書き加えた。
迷:「……?」
白衣の男:「これで最後だ、悪いようにはしない」
白衣の男:男は新たな小型の注射器を取り出した。
数滴垂らし、ケースを伝ったその液は、まるで血のよう。
迷:「血の色みたいだねえ」伝う液を眺めながら、そう零す。
白衣の男:「勿論、この中には能力者の遺伝子も多少含まれている」
GM:男は再びアルコール綿を這わせ、針を向けてくる。
鈍い痛みが走ったかと思うと、血管の隙間に侵入してきた。
GM:意識が遠くなっていく。
GM:【停止】
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:夢を見た。
迷:僕と二つ離れた弟と、綺麗な赤色の髪をした青年が、
僕を置いて、いつの間にか、仲良くなっていたらしい。
取り残されたような感覚に、僕は、

心の中から感情を奪ってしまえたらいいのに、
彼らの仲を奪ってしまえたらいいのに、
彼らから幸せを奪ってしまえたらいいのに、
彼の居場所を奪ってしまえたらいいのに、
その心を奪ってしまえたら、

だって、それはいらないものだ、
いらないものを奪ってしまいたいと願っていたら、
僕は『それ』を一つ取り上げてしまったみたいで、彼は――

僕には、いつのまにか、奪取の能力が宿っていた。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:目を覚ますと、何も覚えていない。
いや、夢の内容だけが、偽りの記憶として残っていた。
GM:「if and only if」シナリオクリアです!
迷:ワーーーパチパチ
GM:▼報酬
自身の「奪取」に対する偽りの記憶
迷:手に入れてはいけないものを手に入れてしまった感
GM:それな
GM:しかもさり気なく二人のこと思い出してしまった感
迷:※善です
迷:それな
迷:いつ思い出せるかなって思ってた
GM:凄い形で手に入った
迷:かやねぎしゅごい
迷:しゅごい……
GM:しゅごいのお
GM:掘り返された記憶は次回以降の来訪で貰えたりなんかなったりするかもしれない
迷:ほう
GM:BBS立ったら確認お願いします、お疲れさまでしたーーー
迷:おつかれさまでしたーーーーかやねぎ結婚しないでーーーー
GM:相手がいないーーーーーーーーーーー
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