Garden


夢の飴玉


参加者


GM.成樹笹
PL.ひよにし屋/深詩希
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GM:それではこれよりインスタントセッション「夢の飴玉」TPをいたします。よろしくお願いいたします。
深詩希:よろしくお願いします
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:ある月の綺麗な夜。貴女は夜空を見上げています。
GM:何か遠い昔を思い出せそうな……いや、もしかしたら記憶が闇に溶け込んでしまうのではないか…。
GM:そんな感覚になるでしょう。
GM:そして貴方はソッと瞼を閉じた。
GM:【夢の鏡】
GM:すると、暗闇に星が散らばったように、大小様々な多くの鏡が。
GM:鏡には自分の記憶が映し出されている。
GM:不思議なことに、箱庭に来る前の前らしき記憶も鏡に映し出されていた。
GM:何か反応あればどうぞ
深詩希:視線を滑らせた先に、名前も知らない、女の子。最初で最後の親友、送り鼬のヨモ。そして……一枚の鏡に見惚れてしまう。会いたかった、染井吉乃の君。
???:「やあ、いらっしゃい。それとも、おじゃましてます、かな?」
GM:背後からそっと深詩希さんに声をかけるものがいました。
深詩希:「誰?」静かに振り返る。
GM:白い髪に、白い衣服をまとった子供です。目は黄緑の、ヤギかヒツジのような、横長の瞳孔。
子供:「はじめまして。この世界に少しだけお邪魔させてもらっているよ」
子供:「この世界は、記憶の世界。そしてぼくは夢や記憶を食べるものだよ」
子供:「今丁度、おなかをすかせてたところで、もしよければ君の記憶を食べさせて欲しいんだ」
子供:「代わりに、忘れたくない、大切な記憶を、ボクが引き出して君にあげるよ」
GM:さあ、選んでおいで と鏡の星にすぅと指をさしました
深詩希:「貴方は獏なのかな、私達と近い気がする」
深詩希:つられて視線を向けた先には、親友だった彼女がいる。いや……離れていても変わらず親友だ。
子供:「獏、とも呼ばれるね。夢魔、夢食い、色々呼ばれるよ。好きなように呼んでくれて構わない。きっとただ一度だけの、忘れてしまう夢の出来事だからね」
子供:「鏡に触れると、鮮明にその時のことが思い出せるよ。手を離したら、また記憶は曇ってしまうけどね」
子供:「今このときは、君は自分の記憶を見たい放題だ」
深詩希:「そう、……けれど、物事は刹那のひと時に過ぎないもの」そう言って、鏡の一つを指す。そこには蘇った記憶の一つがある。「私はがしゃどくろ。躰を作る全ての屍が私だから、その個々の記憶も全て私の記憶。だから、沢山の記憶を持っている。貴方を困らせることはなさそうね」
深詩希:あげるならこれかなと、とある屍の子供の頃を示す。
子供:「そうだね。見渡す限り、ここの鏡は星のようにいくつも散らばっている。きみの記憶は本来とても豊かなものなんだろう」
子供:「ふふ、でもよくばらないから安心しておいで。2つ3ついただければ、それで充分だからね」
深詩希:「あら、二つ"も"欲しいの?」
子供:「君が本当に、何にも代えがたい記憶だって引き出すんだ。それくらいくれないと、ちょっと割りにあわないね」クスクス
GM:子供の頃の記憶をすうっと手繰り寄せて、これをくれるんだね?と言います
子供:「それではちょっと失礼するよ」
GM:子供はすっと大きくなった。といっても、深詩希さんと変わらないくらいの年恰好
子供:「頂く相手の年にあわせたほうが、食べやすいんだ」
深詩希:「見た目で良いの?」
子供:「きみの見た目はこのくらいだろう?まあ、実年齢に体を変えてたら僕はとんだばけものになりそうだね」
GM:いいながら、深詩希さんの頬を包んで、額に唇を寄せました。少し熱を帯びたかと思うと、吸い取られるようにすぅと吸われる。それと同時に、子供の頃の記憶が詰まった鏡はぼやけて、記憶の映像は無くなりただの鏡となった
子供:「ふう、子供の頃の、憧れていた記憶だね。子供の記憶はどんな感情も真っ直ぐで、おなかにもたれなくて助かるよ」
子供:「因みに頂いた記憶は消化するまでなら返せるから。もし別の記憶と交換して欲しかったら、言っておくれ」
深詩希:「分かった」一つ頷く。
深詩希:「もう一つね……」とそれを見やる。まだ思い出していない記憶だ。
子供:「うん?その記憶かい?君にとって、どんなものだい?」
深詩希:「これはね……」
深詩希:「反逆」に関する記憶。夫が漁師として頑張っているのに、あたしたちが頑張らないでどうするんだい。米を移出なんてさせないよ。そう思って起こした米騒動は、日本中に広まった。ざまあみろって感じだよ。みんな、みんな、不満だったのさ。勝手に上が米を買い占めたからって、あたしたちの物価が高くなってさ。えらいからって何だって言うんだい、国民が認めなかったら意味ないってもんだ。(とある屍の記憶)
深詩希:「私の中では、勇気にも成り得る過去だと思う」
深詩希:「不満のあまり米騒動を起こしたら、全国に広まっちゃったみたいだね」
子供:「そうか、君の勇気になる記憶か……これを食べてしまうと、君が箱庭の世界に戻ったとき、もうこの記憶は取り戻せない。それでもいいのかい?」
深詩希:「いいよ。大事なものは他にもあると思っているから」満足そうに笑みを浮かべる。
子供:「では、頂きます」
GM:そういってまた深詩希さんの額に口付けをし、すぅと記憶を取り込みました。
子供:「ふふ、ご馳走様」
子供:「大分満足したよ。さあ、あとは君が思い出したい記憶だけれども……」
深詩希:「これが良い」そう言って、鏡の一つに触れる。瞬間、鮮明に思い出す。
深詩希:「食欲」に関する記憶もう二度と誰にも会わないつもりだった。家の中に閉じこもって、膝を抱えて。自分の飢えを無理矢理抑えようと思っていたのに。「深詩希、いつまで落ち込んでるんだって!」首から右腕にかけて包帯を巻いた彼女は、笑顔で私に三食団子を差し出した。「三色団子ってね、花見のお供にする団子なんだって。吉乃との桜が待ってるんでしょ、勿体ないことしちゃ駄目だよ。間違えちゃったなら、次間違えなかったらいいんだよ。妖怪の本能に抗う方法がない訳じゃないって、それはこの親友のヨモ様が証明できる!胸張っていいんだよ、深詩希。ほら、団子食べて笑おう!食べられる物は人間以外にもあるんだよ。満たされないだろーけど、飢えを凌ぐぐらいならヨモちゃん付き合ってあげる」
子供:「へえ、綺麗な記憶だね」
子供:「とても美味しそう……はは、でも食べないよ、君にあげる約束だ」
子供:「本当にこれでいいんだね?」
深詩希:「うん、これでいい」
子供:「そう、じゃあ失礼するよ」
GM:記憶を食べる時と同じように、深詩希さんの額からすぅと記憶をすいとります。しかし、次はそれを手のひらにふぅと吹きかけました。
GM:すると、そこにはころんと、ビー玉のような、小さな水晶のような、透明な丸いものがコロリ。
子供:「これは夢の飴玉だよ。口に入れると、すぐにとけて、飲み込めば君はこの記憶を思い出せる」
子供:「すぐに思い出そうとせず、そのままもっていてもいい。あまりおすすめはしないけど、人に飲ませて自分の記憶を覚えていてもらうことも出来るよ」
子供:「君が飲みたい時にお飲み。今すぐ、飲むかい?」
深詩希:「今飲む」頷き、躊躇いもせずにそれを口に放り投げる。
GM:口に入れた瞬間、さらりと口の中にとけて、甘く記憶が口の中に広がる。
GM:ごくりと飲み込んだ瞬間、深詩希さんは鏡に手を触れたときの記憶を全て思い出せるだろう。
深詩希:「大事な記憶を、ありがとう」
子供:「いいや、ぼくも美味しい思いをさせてもらったからね」
子供:「もう会うことはないだろうけど、どうかお元気で」
GM:そうして深詩希さんが瞬きをした瞬間……
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:【停止】
GM:そこは先ほどみていた夜空だった。月が丸く、貴方を照らしている。
深詩希:「……あれ」
GM:謎の世界のことは何も覚えていなかった。ぽっかりと何か胸にあながあいたような……でも代わりに、確かに満たされたものがある。
GM:貴方が願った、大切な記憶がそこにあった。
GM:……というわけで、シナリオクリアです!おつかれさまでした!
深詩希:ありがとうございますうううううううううううううううううううう
深詩希:(ジャンピング土下座)
GM:こちらこそありがとうございますうううううう!!!!!!!!
GM:それでは報告用BBSを後ほど立てます。あとは、自由解散!お疲れ様でした!!
深詩希:お疲れさまでした!
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