Garden


懺悔室にて


参加者


GM.紅色六号
PL.結捺/神坂 怜
--------------------

GM:それでは只今よりインスタントシナリオ【懺悔室にて】始めさせていただきます!よろしくおねがいします!
神坂怜:よろしくおねがいします!
GM:あなたは拠点のベッドにて横になって眠っています。心地よい、無意識の海にゆらり、ゆらりと揺られて…
神坂怜:すやぁ…。眠ることの大事さは、わかっているのよ。わかっては。
GM:そうして揺られているうちに…あることに気が付きます。ゆっくりと、ゆっくりと、意識が浮遊し、覚醒してきていること。
…そして、横になっているはずが、椅子に座らされていることに…
神坂怜:「、……?」 寝てた、はず…
神坂怜:きょろりと、まわりを幻視確認。 聞き耳、たてます
GM:まずこの部屋はそれなりに広さがある四角い部屋で、怜さんの目の前の壁に扉、そのすぐ上に月光差し込む、大きなステンドグラス。
周辺には無機質な壁にピンでいくつも飾られた、子供がクレヨンで描いた絵に、絵本やペンやら雑貨がたくさん置かれている本棚。
…そして部屋の真ん中には、クロスのかけられた丸机とそれを挟んで向かい合う形で置かれた二脚の椅子。その片方に怜さんは座っていますね。
GM:聞き耳を立てても、怜さんの呼吸以外聞こえないことでしょう。
神坂怜:「…こ、こは……?」 本棚が気になるらしいです。 注視でじー
GM:本棚には某はら○こあおむし、ぐり○ぐらシリーズ、のんた○シリーズなどの他に、いくつか手作りの絵本があるようですね
GM:全体的に幼い子供の読むものが多いようです
神坂怜:「…(手作り…。)」 手作り、なのかぁ…ここの人(?)は…そういう方なのかなぁ…とほわほわ。 クレヨンの絵を幻視で観察したりしてぼんやり
GM:クレヨンで書かれた絵はどれも背景やらシチュエーションは違えど黒髪の二人の人物の絵ばかりです。
幼い子供が描いたようなぐちゃぐちゃした絵から、枚数を重ねていくにつれどんどんうまくなっていっています。成長が見られますね
神坂怜:黒髪の、人なのかな…。 成長していく絵を見てなんか和んだらしい
GM:さて、絵に和んでいた怜さんは、ここである事に気が付きます。
…箱庭での記憶に加え、いままで何故か失っていた記憶が、”全て”戻っている事に。
神坂怜:「、……!?」 霞んでぼやけていた人達が、突然鮮明に思い出せるようになっていたこと。何をしていて、今までどうしていたのかを思い出し、固まって思考がそちらに飛びます。ぐるぐる
GM:ぐるぐる…
GM:【STOP】
神坂怜:(あぁ…、なんで。) 忘れていたのか。 どうしてか胸が、小さくつきりと痛んだような気がして、無意識に胸元をやわくおさえている
GM:さて、ここで怜さんの耳にある音が入ってきます
神坂怜:「っ…。」 意識を出来るだけ戻して、音に反応します。 聞き耳をたてて様子を伺っている、かな
GM:こつ、こつと皮靴で固い床の上を歩く音…階段を下りる音にも聞こえるその音は、扉の向こうからするようですね。どうやらこちらに向かってきているようです。
神坂怜:「(誰…でしょう…。)」 扉の方へ目をやって、少し警戒している
GM:さて、怜さんが警戒して扉の方を見ている間にもこつ、こつと音は大きくなり…そして、がちゃり、と木の扉のノブがひねられました
神坂怜:ただ、黙ってそれを見ています。 警戒はしているけれど、胸元を無意識にやんわりとおさえた体勢のまま
GM:がちゃがちゃとティーポットやらお菓子やらをのっけたお盆で扉をおさえ、
室内に入ろうとした背の低いその人物は、怜さんの存在に気が付いて驚いたように目を見開きます。
黒髪の少年:「あれ…え?………お姉さん、なにしてるの…?」
黒髪の少年:【幼い子供】
神坂怜:「、…どう、も…?」 首を少しかしげて、軽くぺこりと挨拶するよ。
黒髪の少年:「ええっと…うーん…?この部屋、どうやって入ったの…?ヨル以外はそとから入れないはずなんだけれど…」
神坂怜:「ぇ、と…気づいたら、ここに…。勝手に、すみません…。」 そういう場所なのかな?としつつ 困り笑い気味に ごめん…?ってしてる
黒髪の少年:「気がついたら…あ!はいはい”おきゃくさま”ね!うん、じゃあ、仕方がないっか」
何かピンときたらしいですね。少年は部屋に入って丸机までいくと机の上に盆を置きます
神坂怜:「…ここは、どういう、場所なのですか…?」 ステンドグラスが、あるみたいだけど、と思いそれを確認しつつ
黒髪の少年:「ここはねえ…うーんと、ざんぎしつ…?ざ、ざん…悪い事した人が罪を告白したり、何か背中に荷物を持ってる人の荷物をおろしてあげる場所なんだって!」
黒髪の少年:懺悔室と言いたいようですが諦めたようですね
神坂怜:「…懺悔室、ですかね…。なるほど、ありがとうございます。」 ほわりと微笑みつつ、少年の姿を注視幻視で観察したいです。 どんな子なのだろう
黒髪の少年:神父服を着て、白いヘアターバンをした黒い髪の10歳ほどに見える少年ですね。
真っ黒な大きな瞳は見えてないのか、怜さんの目とはちょっとずれた方向に向いています。また、怜さんは直感で絵に描かれた人物の片方だと確信しますね。
神坂怜:ふむ、見えてないのか…。
神坂怜:もう、一人の事と。見えてる、のかな…?のあたりでお姉さんって言われてるってことは、なにかあるのかな…、のあたりを少し考えている様子。
黒髪の少年:少年は見えていないにも関わらず慣れた手つきで部屋の燭台に火をつけ、ティーカップに紅茶をそそいで飲んでいますね。
座って飲もうとした途端はっとした様子で怜さんの居るであろう向かいを見上げ、
「お姉さんも紅茶…いる?」と聞いてきます
神坂怜:「そう、ですね…。頂いても、いいですか…?」少しだけ申し訳なさそうに困り笑いしている
黒髪の少年:それでは少年はまたまた慣れた手つきであいたもう一つのカップに紅茶をそそぎ、怜さんの目の前に紅茶のそそがれたカップを置きます。
隅には角砂糖とミルクの入ったビン。どうやらお好みで調整していいようですね
神坂怜:「ありがとうございます。」 どうしようかな、今日は砂糖一つでストレートにしておこう。
黒髪の少年:「どうたしましてー」礼を言われてえへへ、と少年は無邪気にはにかみますね。
神坂怜:かわいい
神坂怜:「…ここには、あなた以外にも、誰かいたりるすのですか…?」紅茶を一口飲みつつ 首をかしげよう
黒髪の少年:「んえ、えーとね、居るよ。この教会は幾つも部屋があってね、ヨルとナイの他に、七人いるんだよ!
でも、この部屋に入れるのはヨルとナイとおきゃくさまだけなの!」知ってることをそのまま話しています。その口ぶりは、幼い。
神坂怜:「ふむ…。と、そういえば…あなたのお名前を聞いていませんでしたね…。 私は神坂怜といいます。あなたは…?」
黒髪の少年:「怜お姉さんだね!よろしくねー!
ヨルはね、”ヨル”だよ!お茶のんでー、お菓子食べてー、こうやって誰かとお話しするの大好き!」
どうやら名前が一人称のようですね。
神坂怜:「ヨルさん、ですか。よろしくおねがいします。」ほわりと微笑んで挨拶をしてから「、それは、素敵ですね…。」と優しげに瞳を細めるよ。
黒髪の少年:「誰かとお話しするってすっごく楽しい事!…絵本読んだり、書いてるのも楽しいけどね!」満面の笑みで言います。
神坂怜:「あぁ、あの絵本の作者さんは、あなたでしたか。」なんか和む
黒髪の少年:「書いたやつをナイと見せ合いっこしてるの!感想のメモ読むのすっごく楽しいんだ!」
神坂怜:「…、いいですねぇ…とても。楽しそうです。」 ふふ、と小さく笑いながら するまでもなくきっとそうなのだろうけど。精神分析の瞳でヨルくんを見て。楽しげなのが伝わってきて、なんだかこちらもすこし、ほんわりする。癒しか
黒髪の少年:「えへへー。毎日楽しい!お姉さんは、どう?生きるって楽しいことって感じる?」子供の純粋な疑問ですね。
神坂怜:「、…楽しい、こと。ですか…そうですね、本を読んだりしている時間は、楽しいですよ。 仕事も、好きです。」一度だけ、ほんのわずかに細めていた瞳を悲しげに揺らしながら、またほんわりと微笑んで、返事をするよ
黒髪の少年:「そうお?…お姉さん、何か辛い事とか、悲しい事あったの?」一瞬の様子の変化を察知して首をかしげます
神坂怜:「そう、ですねぇ…。無かった、とは、言えませんかね。……でも、きっと、悪いのは、…原因になってしまったのは、私ですから。大丈夫です…。」子供は鋭い時がある、わかっているから。少しだけさっきよりは、ぎこちなく切なさの混じった困り笑いを浮かべている
黒髪の少年:「……全部一人で抱えたら、潰れちゃうよ。”辛い”に押し潰されそうになったから、お姉さんはきっとここに来たんじゃないかな……
ヨルだって、お姉さんの重い荷物、背負えるよ。子供だからって弱いとは限らないよ…つぶされる前に、ヨルに半分ちょうだい?お姉さんがつぶれちゃったら、ヨル悲しいな…」
子供の率直な願い。そこに偽りなど、全くなく
黒髪の少年:【STOP】
黒髪の少年:【黒い瞳】
神坂怜:「…大、丈夫、ですよ。きっと。今まで、背負えてきたのなら、これからも。……そう、思って、いるのですが…。」一瞬、ほんのわずかに、瞳を揺らして悲しげな顔をするけれど。それもまた、すぐに困り笑いになる。”大丈夫”だと自分に言い聞かせるように。そうでありたいと思いながら。 だめ、かな…?と少しだけ首をかしげている
黒髪の少年:「…駄目。今までも、これからも、全部一人で背負うなんて…誰にも頼れなかったなら、誰にも吐き出せなかったなら、ヨルに全部吐き出して、ヨルを頼って?
ひとりぼっちは、さみしいよ………大丈夫じゃないよ…」怜さんの言葉にすこしピクリと反応しますが、唇をきつく噛みしめ、泣きだすのをこらえています
神坂怜:「っ、…。」「………、でしたら、ほんの、少しだけ……では、だめですか…?」泣き出しそうな顔を見て。瞳が揺れる。(違う。そんな顔を、させたいわけじゃないのに。)(違う。)
ぎこちなく瞳を細めて微笑んで。だから、泣かないで、とするように。手を頬に伸ばそうとして、止まります。なんでか、触れてはいけない気がして。(私なんかが)
黒髪の少年:「…本当は”辛い”は全部吐き出してほしいけれど、それでお姉さんが潰れなくなるなら、少しだけでも…
今のお姉さんは…とても不安定で、ちょっとつついたら重さに負けて潰れちゃいそうに”見える”から…そうじゃなくなるなら、少しだけでも…いいよ」大きな瞳に溜まった涙をぐしぐしぬぐい、ズビッっと鼻をすすります。
神坂怜:「…、ありがとう、ございます…。」「……すみませんね、どうにも。吐き出すのは、苦手、でしてね…。上手にできないのですよ…。」ごめんね?と首をかしげながら、悲しげに、まだ、微笑みを浮かべているよ。
神坂怜:少しだけ、ヨルくんに精神分析、してみてもいいです?
黒髪の少年:「ううん、あやまらないで……ヨルの我儘だって、わかってるから」
ずびびと鼻をすすって涙をぬぐってます。どうやら怜さんの「大丈夫」という言葉に言いようの無い、果ての無い寂しさを感じてひどく悲しくなったようですね。
すんすんと鼻をすすっていますが、それでも一旦落ち着こうと深呼吸したり紅茶を飲んだりしています。
神坂怜:(彼女にだって、少しは、隠せていたのになぁ…。)と少しだけぼんやりと思いながらも。心の中でまた、”大丈夫”だと、繰り返す。半ば無意識のように。
神坂怜:「……では、少しだけ。」「…………私は、大事な人を、悲しませてしまいました…。約束だって、守れずに。傷つけて、手放して。…涙を拭ってあげることも、できず。」少し、間を開けてから。 ゆっくりと口を開く。すぐには言葉が出ないで、一度息を吐きながら。 ゆっくりと。ぽつり、ぽつりとこぼすように話す。
神坂怜:「…私が、彼女の約束を、守ってあげられなかったから。守ることができなかったから。……ひどく、傷つけて、しまいました。」記憶をまた拾い集めるように。ここに来て忘れるまで、一度も手放さなかったその記憶を何度も読み返すように。ぼんやりとステンドグラスを眺めながら、言葉をこぼしていく。どこか遠くを見つめている瞳はどこか寂しげに揺れる
神坂怜:「…悪いのは、私です。」「…傷つけてしまう、私が悪かったのですよ。」「わかっている、つもりなんです。どれの、原因も、私にあったことくらいは。」「……だから。”大丈夫”です。」
黒髪の少年:【STOP】
黒髪の少年:びくり、と。目の前の少年は目を見開き、固まってしまいますね。
神坂怜:その先を、言いかけて。口を一度止める。
「……、…。ありがとう、ございます。…少し、楽に、なりました。」 一度、話を区切るように、ぼんやりと眺めていたステンドグラスからヨルくんへ目を向ける。ぎこちなく微笑みながら
神坂怜:「……。ヨル、さん…?」 様子が変わった…?と首をかしげながらきょとんとしている
黒髪の少年:見開いた黒い瞳から、大粒の涙は既になく、目を見開いたまま固まって…
黒髪の少年:今まで明後日を向いていた真っ黒な瞳は、迷うことなく怜さんの瞳を見据えています。
神坂怜:瞳を合わせたまま。精神分析をします。 
黒髪の少年:少年が今何を思慮しているか、またどんな気持ちかはまったく解りませんね。何も感じていないのかもしれません。
ただ、先ほどの少年とは雰囲気が一転し、まるで別人のように感じます。どことなく、部屋の空気も冷えて行ってるような
黒髪の少年:目の前の少年はかたり、と首を傾げ「何が、大丈夫だって?」と抑揚のない声で言葉を発します。
神坂怜:「……、あなた、は…?」読みにくい。いや、見えても、見えないのかもしれない。闇のように。
神坂怜:抑揚のなくなった声に。見えない気持ちに。 冷えていく空気に。 顔がわずかにこわばる。
黒髪の少年?:「”ヨル”を、悲しませるのは感心しないな…本当は、今すぐにでもはたき倒してやりたい…が、それで、誰が、大丈夫だって?」少年は目を見開いたまま、抑揚のないまま返答を返します。握られていたティーカップの持ち手は、ばきりと音を立てて割れた
神坂怜:「、…。私…です、かね…。」 もしかしたら、きっと彼がナイさんなのだろうかと、思考の一部が考える。だけど、それよりも、言葉に答えないといけない気がして、小さく言葉を返す。瞳は、真っ直ぐに彼を見ているのに。見えない。
黒髪の少年?:「大丈夫…大丈夫と……あんた、自分が大丈夫じゃなくても”大丈夫だ”って誤魔化すのを繰り返してきたろ?
…それを正しいと思ってるなら、こう言ってやるよ。それは 大 間 違 い だってな」怜さんの眉間を血まみれの手で指さします。その眼は、真っ暗で、けれどあなたをしっかり見据えている
神坂怜:「っ…。」目を見開いて一度固まる。「っ、…わかって、いますよ。知っています。間違いだって事くらい。……わかって、いるんです…。」どこか、泣きそうな顔をしながら、目線を下げる。小さな声で、ぽつりとこぼす。最後は、本当にかすかな声で。
黒髪の少年?:「わかっている?わかっている…わかっているなら、何故、一人で抱え込む?独りで抱え込まざるを得ないほど、あんたの周りには、あまりにも頼りなさすぎる腑抜けばかりなのか?」
黒髪の少年?:「…それとも、頼らなくとも、一人で背負えると驕ったか?」指を降ろして、じろりとにらむ。その表情は、険しい。
神坂怜:「、違い、ます。違う。…悪いのは、言えない、私、で…。」「…負担、を…かけたく、なくて。言えなく、なった、私が、悪、くて。」悲しげに顔を歪めながら、片手で顔を半分覆うようにしながら、零れ出る言葉からは始めのような落ち着きが見えない。どこか、思考が溢れ出たかのように口を動かす。
黒髪の少年?:【黒い瞳であなたを”見る”は】
神坂怜:ツキリツキリと、傷もないはずの胸が痛い。
黒髪の少年?:「さっきから聞いていれば、”悪いのは私”ばかり、あんた、優しすぎるんじゃないか
優しすぎるから、誰かに負担を掛けたくない……結果的に、自分の首をしめている。誰かに、仲間に頼るのは、そんなに難しいことなのか?」
神坂怜:「…わ、かりません。わからないんです……。」「…どこから。何を、頼れば、いいのか…。」「…わからないん、です…。」「……どうやって、何を、頼ればいいのか…。」
顔を俯かせて、小さくぽつりぽつりと言葉を溢れさせる。どこか苦しげな声で。握った拳をさらに握るように組み、額にあてる。表情は俯いたせいでどこか見えにくい。
神坂怜:握った手は、ほんの微かに震えている。
黒髪の少年?:「わからない…?なら、教えてやる」
「辛くなったら、泣け、泣きわめけ。絶対隠すな。弱音を吐け、自分はもういっぱいいっぱいだと、教えてやれ。仲間の前に”あんた自身”をさらけだせ」
黒髪の少年?:「仲間を、頼れ!友を頼れ!優しい奴に頼れ!ヨルを、ナイを頼れ!!」
「いっぱいいっぱいの”あんた”を受け入れない奴なんて”仲間”じゃない!!それはただの”他人”だ!!!」
黒髪の少年?:目の前の少年は感情的になりますね。若干声が荒いでます
黒髪の少年?:「縋れ!縋りつけ!もう無理なんだと、もういっぱいいっぱいなんだと、奴らに教えてやれ!!”大丈夫”なんて脆い自己暗示を捨てろ!!!」
黒髪の少年?:「”あんた自身”の声に耳を傾けなくてどうする!あんたを救えるのは、あんたの心のうちがわかるのはあんただけなんだぞ!!!
誤魔化したら、それを誤魔化しちまったら、誰があんたを救うっていうんだよ!!」昂ぶる感情を抑えきれずに、声を荒げる少年は、どこか必死で
黒髪の少年?:はあ、はあと息を荒げて言いたい事を言った少年の手は、震えています。
神坂怜:「っ…、…!」顔をあげて少年と瞳を合わせる。その顔は今にも泣きそうに歪められている。
「……手、を…伸ばして、も……いいん、ですかね…。」「…私、は…誰か、に…頼れ、ますかね…。」「…私は、……私は、"大丈夫"じゃ、なくても…大丈夫、ですかね…。」
瞳が揺れる。声が震える。手が、震える。胸がツキリと痛む。どうしようもなく、怖い。 今まで、ずっと、言い聞かせてきた、唯一、一番、頼っていた”呪文”との向き合い方が変わるのが。
怖い。手を伸ばした先が何もなかったら。怖い。人の手が、離れる瞬間が。どうしようもなく。怖い。………一人は、嫌、だから。
黒髪の少年?:「当然だ!あんたはもっと周りを頼っていいんだ。一人で抱え込む必要なんて、どこにもない。支え合って生きていくのが、人間なんだろ?
手を伸ばさなきゃ、その手を掴んで引き上げる事すらできない。頼ってくれなきゃ、受け止めるまでに行きつかない。万一、あんたの手を誰もつかんでくれなかったとしても、ヨルとふたりであんたの手を掴んで表に引き上げてやる!ナイとヨルがあんたの全部を、うけとめてやる!」
黒髪の少年?:「だから…だから、あんたはもっと自分に素直に生きてくれよ。自分の声に耳を傾けてやってくれ。ひとりぼっちは、寂しいから……ナイからの、”お願い”だ」
少年は、ここで初めて笑います。子供特有の、いたずらっぽい純粋な笑顔ですね。
神坂怜:「、ぅ、っ…。」「……痛い、…いたい、んです。胸が…。くるしいん、です…。」泣きそうな顔のまま、胸をぎゅぅとおさえる。息を少し浅く吐きながら、言葉をこぼす。
「……一人は、さみしいん、です…、寒く、感じるから。」「……大丈夫じゃ、ないんです………。」息が詰まる。目元がじんわりと熱い。
神坂怜:片手で目元を覆いながら。数回、深呼吸をして。息を整える。
神坂怜:「っ、……。ありがとう、ございます。ナイさん。ヨルさん。」「ありがとうございます。」「………本当に…。」「…ありがとう、ございます。」何度だって足りない。そう思うほどに。
黒髪の少年?:「なに、礼を言われるほどの事はしてないよ。ナイはヨルが悲しかったから出てきただけだからな」ふ、と。少年は柔らかく微笑みます。その顔は、10歳にしては大人びすぎているほどに
神坂怜:「それでも、言わせてください。」「…私は、あなたのおかげで、」
黒髪の少年?:「…どういたしまして。とあんたは、自分に正直になれるさ。ナイが言うんだから間違いねーの!」大人びた顔は一瞬で子供の笑顔に変わります。
神坂怜:「今、こうして、涙が、出るんです。」少年と瞳を合わせて、ぎこちなく微笑む。 瞳には、涙。
黒髪の少年?:「やや、レディーを泣かせちまった。こりゃアシュテラートに怒られちまう。手で拭うのはおやめ、綺麗な目元が腫れちまう」笑いながらハンカチを差し出します
神坂怜:「…そうですね。きっと、あなたが言うなら。間違いないかもしれませんね。」 ふ、と瞳を細めて柔らかく微笑む。滲んだ涙はそのままに。
「、と…。ありがとうございます。」困り笑いしてハンカチを受け取って、涙を拭おう。
黒髪の少年?:そうですね、それでは怜さんはハンカチを受け取った時、手の中に何か固い物がふたつ落ちたのに気が付きます
神坂怜:「、…?」きょとん
黒髪の少年?:黒い宝石飾りのついた、ネジ巻きで挟むタイプのイヤリングですね。
神坂怜:? 首をかしげてる。 イヤリング…?
黒髪の少年:「それ、お姉さんを守ってくれるように」いつのまにか少年の雰囲気や口調は、もとに戻っていますね。
神坂怜:「、ヨルさん…。私を、守って、ですか?」
黒髪の少年:「うん。お姉さんが帰っても怪我とかしないように。今さっきナイが出てくれてる間にヨルが作ったの。役に立ったら嬉しいな」にこり、と微笑んで
神坂怜:「、ありがとうございます。…と、お礼、ばかりに…なってしまいますね…。」ほわりと、微笑んでお礼を言ったあと。 たくさん言ったような気がする、と困り笑い。 でも、まだ足りないくらい。
黒髪の少年:「いいの。ヨルもナイも、怜お姉さんの役に立てたら、それでいいよ。それで十分なの」首をふるふるふって、笑顔で言う。その言葉に嘘も偽りも無い。純粋な言葉。
神坂怜:「役に、立つどころか。……あなた達のおかげで、私は…、そうですね、協会の懺悔室ですし…。」「私は、あなた達に、救われました。感謝しきれないほどに。」瞳を細めて微笑む。悲しげな色も、苦しげな色も無い。 暖かい色で。
黒髪の少年:「…えへへ、嬉しいな。こちらこそ、ありがとう!」頬を染めて頭の裏をかく。照れているようです
黒髪の少年:「…あ!もう朝になっちゃう!…うー」何かに気が付いた後、恨めしそうにステンドグラスと扉を見ています。
神坂怜:「…、お礼を言われるような、ことは、出来ていませんが。……どういたしまして、なのでしょうか。」首をかしげながら 微笑んでる
神坂怜:「朝、ですか…。」同じようにステンドグラスの方へ目をやろう
黒髪の少年:ステンドグラスの模様はぐにゃぐにゃと歪み、混ざり合い…その下の扉は音もなく開きます。扉の向こうは真っ白ですね。
神坂怜:「………時間、という事、ですかね…。」
黒髪の少年:「…ちょっと寂しいけど、そういうこと。あの扉をくぐれば、帰れるよ…いや、お姉さんは帰らなきゃいけない。返さなきゃいけない」扉を指さして
黒髪の少年:「死者が生者を縛るなんて、あっちゃいけないもの」
神坂怜:死者、という言葉を聞いて。 あぁ、ここは、そういう……
神坂怜:「そう、ですね…。待っている、人達がいます。」並んで立って 指さされた扉の方へ目をやる
黒髪の少年:「なら、尚更返してあげなくちゃ。待ってる人たちと、仲良くね!」
神坂怜:「行かなくては、ですね。…もちろんです。」やんわりと微笑んで。 伸ばした手を一度止めたけれど、次は、優しくぽすりと一度だけヨルくんの頭を撫でるよ。
黒髪の少年:ちょっと驚いたけれど、素直に嬉しそうな顔をしますね。手に感じた彼の体温は、とても暖かかった
神坂怜:「…さようならを言うのは、苦手なんです。…だから、ヨルさん、ナイさん。また、いつか。」少し子供っぽいかな、と困り笑いをしてから。扉の方へコツコツと歩いていくよ。
黒髪の少年:「また会おうね、お姉さ…いや、怜さん!」最後に彼は、貴女の名前を呼びました。
神坂怜:ふ、と微笑んで。 扉の前で一度振り返って軽く手を振ってから。扉をくぐります。
GM:扉をくぐった怜さんはまばゆい光に包まれ、意識はまた落ちて行きます
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:【STOP】
GM:【神降】
GM:ふ、と目を覚ませば、貴方は拠点のベッドの上で寝ていました…時間は午前五時頃でしょうか。ちょうど日の出る時間ですね。
GM:自分が先ほどまで違う場所にいたような、何とも言えない感覚に襲われ、記憶を探ってみましたが思い当たるものはありません。
神坂怜:いつもより、少しだけ長く眠った、かな? いつもと違う感覚に首をかしげながら、もそりと起き上がろう。
GM:起き上がった怜さんは、自分の手の中になにかある事に気が付きましたね
神坂怜:? なんだろう、と確認する。 なにか、握ってる…?
GM:それは、真っ黒なヘマタイトの飾りがついたイヤリングですね。ネジをまいてはさむタイプの様です。
神坂怜:「…こ、れは……?」いつの、まに?
GM:ぐるぐる思い返しても記憶にはありませんね、本当にいつの間にか握っていたようです
神坂怜:ここは、よくそういう事があるからなぁ。となんだか納得をして。大事にしよう…。
神坂怜:小物入れ、は。どこだったかな…としつつ、ベッドから立ち上がろう。髪を結って。 窓にうつった自分の姿は、なんだかいつもより、すっきりした顔でこちらを見ていた。
神坂怜:さて、今日は、何をして過ごそうか。 皆が起きるまで散歩をしようか、読書をしようか。 そんなことを考えながら。いつも通りと、なぜかわからないけれど少しだけいつも通りじゃない気持ちを胸に。また1日がはじまっていく。ゆるやかに。
GM:それでは怜さんが考え事をしているそば、外では夜が明け、陽が昇り始めていたのでした…
GM:これにてインスタント【懺悔室にて】終了です!おめでとうございます!
神坂怜:ありがとうございます!!!!!!! おつかれさまでした!!!!!!!!!!!!!;;;;;;;;;;;;;
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -