Garden


懺悔室にて


参加者


GM.紅色六号
PL.ひぃらり/東堂 紫音
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GM:【神降】
GM:それでは只今より、インスタントシナリオ【懺悔室にて】始めさせていただきます!よろしくおねがいします!
紫音:よろしくお願いいたします!!
GM:あなたは拠点のベッドで横になって眠っています。深くて暗い、無意識の海にゆらり、ゆらりと…
紫音:すや・・・
GM:…しばらく揺られているうちに、あなたはとあることに気が付きます。ゆっくりと、ゆっくりと、意識が浮遊し、覚醒してきていること。
…そして、かすかに花の香りがすることと、固くて冷たい床に横になって眠っている事…
GM:ここからRPどうぞ!
紫音:床から起き上がって、周囲を見渡します。
GM:どうやら、いつの間にか見知らぬ場所で眠っていたようですね。
周囲を見渡すと、紫音さんの左右には天井まで届きそうな高い高い本棚と、そのなかにずらりと並んだ本。
…前方遠くには光が差し込む真っ青なステンドグラスが三つと、椅子がひとつ。椅子には誰かが腰掛けて本を読んでいるようですね。
後方には黒い木の扉がひとつ。ドアノブはありません。
紫音:「・・・」
紫音:椅子に近づいて、その誰かに話しかけてみようかな。
「…こんにちは」
GM:「…やあ、こんにちは」
紫音さんが声をかけると、椅子の人物はゆっくり本から目を離して紫音さんを見、返答を返しますね。
よくわからない模様の仮面をつけている為表情はわかりません。
紫音:「……ここはどこですか?」
神父:「ここは教会…の、懺悔室だったか。貴女は…ああ、例の”お客様”ってところかな」
紫音:「・・・懺悔室?」
神父:「時々海から紛れ込んでくるんだ、色々背負い込んだ人がさ。ここはそういう人の話を聞き、背中の荷物を降ろしてあげようって場所…のひとつかな
…まあ、紛れ込んでくる全員が、重い何かを抱え込んでるとは限らないらしいけれど」
紫音:「・・・・荷物を、おろす場所…」
神父:「…貴女も、なにか背負い込んでいるのかい」
紫音:「・・・さぁ、どうでしょうね。あんまり覚えていなくて」
神父:「…記憶喪失ってやつかな。それでもいいさ。折角来てくれたんだ。ゆっくりしていってくれ」
神父はそういって何もない所を指さすと、紫音さんの傍に椅子とテーブルが現れました。ちょうど向かい合う形ですね
紫音:大人しく座ろうかな。
神父:「…あー…紅茶とかコーヒーくらいしか出せないのだけれど……紅茶は好き?新しい茶葉が手に入ったんだ」向かいに座っている仮面の神父はどうやらもてなし慣れていないようですね
紫音:「・・・じゃあ、ダージリンで」
神父:神父が指をさすと軽快な音をたてて暖かい紅茶の注がれたカップと、ティーポット、ミルクと角砂糖が机の上に現れますね。
紫音:わぁい!
神父:さて、出された紅茶を飲もう…というここで、紫音さんはある事に気が付きます。
…いつのまにか、箱庭での記憶に加えて、いままで何故か失っていた記憶が、”全て”戻っている事に。
紫音:「・・・・・・・・・・・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
気づいて。そして、頭を抱える、重いため息。
紫音:「・・・・・・えっと、何すればいいんでしたっけ?」
神父:「おや、頭痛持ちかい?大丈夫?」神父が様子が変わったのに気が付いて声を掛けますね。
神父:「ん、何って…懺悔するような事があればあたしはそれを聞くだけだけれど…思い出したのかな」
紫音:「いや・・・色々思い出して自己嫌悪中」
紫音:「忘れていたことに」
神父:「ああ、忘れちゃいけないようなことだったのか」
紫音:「・・・まぁ、忘れていいことなんて、本来ないでしょう」
紫音:「懺悔かぁ・・・懺悔・・・」
紫音:「後悔は、してないんだ」
神父:「…夜明けまで時間はある、あたしは強制も急かしもしない…ゆっくり落ち着いてお話し」
神父:【水色の瞳】
紫音:「・・・何を話せばいいのかわからないから。…そうだな、エスコートしてよ」
神父:「はは、エスコートか…どうもそういうのには無縁でね。初心者のぎこちないものでよければ」
紫音:「どうぞどうぞ、僕もエスコートとかされたことないし」
紫音:「互いに一個ずつ、質問形式といこうか。答えられなければ、答えられないで」
神父:「そうだな、まずは、貴女の事から教えてもらってもいいか。あたしは貴女を何にも知らない。何せ、今日初めて会ったからな」
紫音:「そうだね、僕の何を教えればいい?」
神父:「名前とか…家族構成とか…まあそういうのだ。教えられる範囲でいい」
紫音:「東堂紫音。16歳、家族は…養父が一人いた。
見たら分かると思うけど…性別も教えてほしい?」
神父:「いや、よほどじゃない限り見たらわかるから性別はいいかな」
紫音:「そう。じゃあこれで僕の情報はおしまい」
紫音:「今度はこっちかな。あなたは「男」?「女」?」
神父:「あー…元は男だったみたいだが、今はどちらでもない。まずあたしには性器どころか、排泄器官すら無いんだ。
一人称で混乱されることもあるが、これは永く一緒に居た奴のがうつっただけでな」
紫音:「…中途半端なんだね。僕みたいで、あんまり気分がいいものではないけど、いっか」
神父:「こればっかりは仕方がないのさ。あたしだってなりたくてなったわけじゃない」肩をすくめて自嘲的に言います
紫音:紅茶をのみのみ。次はそっちだ・・・
神父:「さて、こちらの番か…それじゃあ、すこし踏み込んで行くが、貴女は自信をもって自分が”生きている”と断言できるか?」
紫音:「答えは「いいえ」。
僕は元いたところで、死ぬために生きてきた。
やれることはやって、そして死んだ筈だ。最期は頭を撃ち抜いて。
ゾンビみたいな感覚で、気持ち悪いよ」
神父:「…なるほど、貴女は死んだはずが何故か生きていて、ここに居るってことか」
紫音:「そう。こことも自分の所とも違う、また別の世界に今はいるんだけど。
…行きたいところがあったんだ。見たいところがあったんだ。
でも、あそこが『その場所』じゃないことは良くわかる。
…結局、何も叶わなかったんだなぁ、って。バカみたい」
紫音:「…早く、帰らないとなぁ」
神父:「…一日でもはやく、帰れるといいね」
紫音:「そうだね、待ってる人はいないけど」
紫音:「次は僕か。質問を返すよ、あなたは「生きている」の?それとも「死んでいる」の?」
神父:「あたしは”死んでいる”…この教会には、八人聖職者がいるのだけれど、全員”死んだ後、魂だけここに縛り付けられた”事が共通している。
ここの神によると、大罪がどうたらこうたららしい、が…全く覚えがない」
紫音:「神様ねぇ…僕のとことはちょっと呼び方が違うみたいだけど。
はた迷惑な奴なことには、かわりないんだね」
神父:「神様なんて、どこもそんなもんだろう」
紫音:「会ったことないから、わからないよ」
神父:「それもそうだ」くつくつと喉をならしています。きっと仮面の下は笑っている
神父:「さて、こちらの番だ…そうだな、貴女は、”神”は、”概念”は殺せると思うか?」
紫音:「答えは「はい」。殺せるって意味が、支配できるって意味ならね。
きっと、玩具箱をひっくり返すのと同じくらい、簡単なことだろう」
神父:「…なるほどな、神を支配するか…それは思いつかなかった」
紫音:「結局は、認識してやらないと、誰だって存在できない。他者がいて、初めてそこに在れるんだ。」
紫音:「音が、声が、『言葉』になるように。誰かがそこにいてやらなければ、誰だって存在していない」
紫音:「神を『神』と呼ぶのは、神じゃないでしょう?」
神父:「…ふむ、神は認識されて初めて”神”とよぶわけだ…確かに」
紫音:「こっちの質問だね。それを聞いてあなたはどうするの?「神を生かしたい」の?それとも「殺したい」の?」
神父:「『殺したい』でも『生かしたい』でもなく、神を『殺した』と思っていたからあたしはそれを聞いた…貴女の話を聞いたらそんなことはなかったように思えてくるけど」
紫音:「思っていた、ね。殺せたか不安だったから聞いたんでしょう?あなたは自信がないだけだよ」
神父:「そう言われてしまったら否定できない。でも、やっぱり不安になるのさ…もう確かめる術もないわけだけれど。どうにもな」
紫音:「諦めなよ、術がないなら、そう信じて拠り所にしていくしかない。
…死んだら、こういうふうになるパターンもあるとは、思ってなかったけどね。全部なくなるものだと思ってた。
そう考えると、ちょっと怖いな。もう遅いけれどね」
神父:「ここにきてからは何回死んでもこの部屋に戻ってきてしまった。全て手放すことに関してはもう諦めたよ」
紫音:「終わりがないって、怖いね」
神父:「救いも安らぎも、虚無すらもない……それじゃあ、質問させていただくよ。貴女が”やりなおしたい”と思った出来事や、後悔した出来事はあるか?」
紫音:「……「いいえ」と答えさせて。自分でそう決めたんだ」
神父:「そう。そういう結果だったと、受け止めると決めたんだ」
紫音:「過ぎたことはもう、どうにも覆らない。死んだ人が帰ってこないのと同じこと。イカサマなんて出来やしない」
紫音:「…もし、ずるができるとしても、僕はそれを選ばないよ」
神父:「強い…な。今まで幾人と見てきた誰よりも、貴女は強いように思える」
紫音:「強がってるだけだよ」
紫音:「僕は僕よりずっと強くて、良い子を知ってるから。見合いたいだけ」
神父:「はは、それじゃあ適度な息抜きが上手いとでも思っておくさ」
紫音:「好きに思っててよ。それがあなたの中の僕だからさ」
紫音:「それじゃあ、僕からだね。あなたには今も「拠り所」はあるの?」
神父:「”拠り所”か……強いて言うなら、”この部屋”が拠り所とでも言っておこうか。
ここは客とあたし以外は入れない、所謂”自室”のようなものだから。ここで延々と本を読んでいるのも、悪くない」
紫音:「本ばっかり読んで退屈じゃないの?」
神父:「慣れれば意外と退屈じゃない。新しい本も実は定期的に仕入れてるんだ。
眠る事もできないから、時間をつぶすのにちょうどよくて」
紫音:「へぇ…便利なのか、便利じゃないのか」
神父:「眠れないっていうのは不便だけど」
紫音:「疲れそうって感想しかわかない」
紫音:「抱き枕でも抱いて寝るといいよ、隙間が埋まるのって思ったより安心するから」
神父:「はは、今度試してみるよ」
神父:「…ふむ、ではこちらも聞き返すけれど、貴女にも”拠り所”はあるのかい?」
紫音:「答えは「いいえ」。拠り所は自分でなくしてしまったんだ。僕は何もしなかった」
「だから、無くなった。彼らには甘えていたかったんだ」
神父:「何もしなかった…か」
紫音:「そう、ただ見ていた」
紫音:「…もう、どっちも死んでるよ」
神父:「…さて、あたしはあらかた聞きたい事は終わった…というより思いつかなくなってしまってな。貴女はあたしに聞きたい事はまだあるか?」
紫音:「そうだなぁ…じゃあ、最後にひとつだけ」
紫音:「あなたは、本当の「幸い」ってなんだと思う?」
神父:「”幸い”か…生きていたころなら、きっとあたしは”無限ループを終わらせること”と答えるだろう…が、今は違う。
こう答えよう。”こうして、誰かに存在を認知され、干渉できること”と」
紫音:「…そう、それがあなたの幸いなんだね。ありがとう」
紫音:「…懺悔はおしまいかな。こういう感じでよかったのか、全然分からないけど」
神父:「まあ、あたしもこういうタイプは初めてだった。すこし戸惑ったが…いい経験になったよ」
紫音:「おつかれさま」
紫音:紅茶をぐびーーーっとのみほそう
紫音:おいちぃ
神父:「ああ、どうもありがとう。丁度、夜明けのようだし」
紫音:「もうそんな時間?それじゃあ、帰ろうかな」
神父:「ああ、ちょっとまってくれ」
紫音:「?」
神父:神父はそういって指を鳴らすと、紫音さんの目の前にあるものが出現しますね
神父:どうやら鮮やかな青い宝石のついた髪飾りのようです
紫音:「へぇ……綺麗だね。なんていう宝石なの?」
神父:「たしか…あー…アウイナイトだったかな。」
紫音:「あい、あうぃ・・・あういないと・・・」
紫音:「くれるの?」
神父:「貰って行ってくれ。折角だから。売るも使うも自由だ」
紫音:「もらったものは売らないよ。多分ね。大事にするよ」
そう言って、早速髪につけてみようかな。いそいそ。
紫音:「・・・似合う、かな?」
神父:「ああ、髪色とよく合ってるよ」
紫音:「・・・えへへ」
紫音:帰るにはドアを開ければいいのかな?
ドアノブあります?
神父:「そこのドアをくぐれば帰れる…あなたの行く先々に、幸多からんことを」
いつの間にか海の色を思わせる真っ青なドアノブがついてますね。
紫音:それでは、ドアノブを握って。振り返らずに言いましょう。
「あなたにも、本当の幸いが訪れますように」
「……無数の幸いの一つが、あなたに祈りを向けていたっていいでしょう?」
そう言い残してドアを出ていこうかな。
さようなら!!
神父:それではドアを出ていくと、紫音さんをまばゆい白い光が包み込み、紫音さんの意識は又落ちて行きますね
神父:・・・
神父:・・
神父:・
神父:【STOP】
神父:【神降】
神父:目を覚ますと、紫音さんは拠点のベッドの上で寝ていました。
時間は午前五時頃でしょうか・・・。ちょうど日の出る時間です。
神父:自分が先ほどまで違う場所にいたような…何とも言えない感覚に襲われて、記憶を探ってみましたが思い当たるものはありません。
紫音:「・・・・・・・・・・・・・・・・」
紫音:ぼすんとベッドの枕に頭を埋めて、抱き枕を抱いて、二度寝に入る。
まだ起きるには、早すぎた。
神父:それでは、二度寝をはじめた紫音さんの手には、いつのまにかアウイナイトのついた髪飾りが握られていたのでした…
紫音:ぎゅぎゅっ
神父:さて、これにて【懺悔室にて】クリアです!!!おめでとうございます!
紫音:おつかれさまです!!!!!!!!!!!!!!!たのしかったです!!!!!!!!!
なんかいっぱい質問しちゃった!!!!!!!!!!!!
神父:楽しんでいただけたらよかった!
紫音:名前聞くの忘れたなんてそんなことはないです
神父:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
紫音:お名前は!!!!!!!!!!!(遺言
神父:越後製菓!!!!!!!!(大嘘
紫音:くっそwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
神父:まあ全員でたら名前と一緒に提出しますので…
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