Garden


たわむれ童話


参加者


GM/PL.ひよにし屋/市閑要哉
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GM:それでは、「たわむれ童話」のセッションを始めさせていただきます。一人遊びTPセッションです。よろしくお願いします。
GM:いつも通り自室の窓際でぼーっとしている市閑君。何かしろ。
GM:そんな彼の元に、ある日シンプルな封筒が届きました。中身はどうやら、舞台への招待状のようです。
市閑:市閑は招待状を開けました。
杏:白い紙にアンズの花が縁どる、綺麗なボールペン字の招待状です。差出人名はどこにも書かれていません。
GM:内容は、
GM:拝啓この度、おかげさまをもちまして童話の舞台が公演されることとなりましたので、ご案内させていただきます。つきましては、ご多忙とは存じますがお運びいただけますと幸いでございます。同封のチケットをご利用いただけますでしょうか。
GM:と書かれていました。
GM:さて、綺麗なボールペン字で書かれた文章を見ている内に、市閑は眠気に襲われました。
GM:………
GM:……
GM:…
GM:【劇場】
???:「おはよう。地面と一体化して踏まれたいのならそのまま寝ていても構わないが……それを眺めるのは酷く詰まらなそうだから、さっさと起きろ」
GM:誰かの声がして、市閑は目を開けます。起き上がると、自分達が舞台上にいることに気が付きます。続いて、大きなホールを埋め尽くす観客席の最前列に、たった一人の男が座っているのを見付けました。
市閑:「……誰だよお前。で、ここはどこ」
杏:「初めまして、お兄さん。私は様々な世界の物語を判断する男、名は杏(あんず)だ。」「ここは見ての通り劇場だぞ。目が悪いのか?」くすり
市閑:(うわ殺したい)
GM:杏は足を組み、膝を立てた手に顎を乗せ、可笑しげに笑みを浮かべています。高校生ぐらいの背の高い彼は、下まつ毛の映える瞳をゆっくりと瞬かせました。頭上に白いリボンを結び、耳に白い花のピアスをしている様は、いい趣味だと言いたくなるかもしれません。
GM:さておき、杏は一同に言い放ちました。
杏:「私は一人で責務を果たしていて、つまるところ暇で堪らないんだ。私と会う貴重な機会を設けたお礼に、貴方達が劇をしてくれよ」
市閑:「は?」
杏:「言われたことは一度で覚えろ」
市閑:楽しそうに、杏は市閑へと笑いかけました。
市閑:choice[蹴る,蹴らない]
DiceBot : (CHOICE[蹴る,蹴らない]) → 蹴る
市閑:市閑は腹が立つので杏を殴りました。
GM:だがぁ!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!市閑は見えない何かによって、蹴りが到達するまえに吹っ飛びました。
GM:〜痛そうな音〜
市閑:〜痛そうな顔〜
GM:そんなこんなで、市閑は劇をすることになったのです。
杏:「さて、貴方にやってもらう演劇だが.」
杏:「喜べ、今回だけは特別に私が決めてやる」
市閑:「何でだよ」
杏:choice[ヘンゼルとグレーテル,赤ずきんちゃん,狼と七匹の子ヤギ,白雪姫,シンデレラ]
DiceBot : (CHOICE[ヘンゼルとグレーテル,赤ずきんちゃん,狼と七匹の子ヤギ,白雪姫,シンデレラ]) → 赤ずきんちゃん
GM:演目は「赤ずきんちゃん」です。[赤ずきん,狼,狩人,お婆さん]の中から、choiceで自分の役を決めてください。※役かぶりがあってもそのまま採用されます。
市閑:choice[赤ずきん,狼,狩人,お婆さん]
DiceBot : (CHOICE[赤ずきん,狼,狩人,お婆さん]) → 狼
市閑:「赤ずきんなりたたないだろ」
杏:「それはお前次第だ」
杏:「……露莉」
露莉:「あん兄、呼んだ?」
GM:ひょっこりと舞台袖から姿を現したのは、大きな黒いリボンを付けた少女でした。
杏:「お前がナレーションをやれ」
露莉:「露莉露莉分かったよ」
GM:杏は満足そうに頷き、皆に向き直りました。
杏:「タイトルが成立して、面白くて、話が終われば何でもいい」「私の機嫌を損ねないよう、可笑しい話を観せてくれよ」
GM:という訳で。演劇スタートです!
GM:【赤ずきんちゃん】
露莉:赤ずきんちゃんは、赤い頭巾を被ったかわいい女の子です。 そんな可愛い女の子を、狼さんはこっそり狙っていました。
市閑:「……」
杏:「早く喋れ」
市閑:「あー可愛い女の子だなー食べちゃいたいなー(棒読み)」
露莉:赤ずきんちゃんは中々家から出て来ません。狼さんは、来る日も、来る日も、近くの木の下でこっそり赤ずきんちゃんを待っていました。そして、とうとうある日。赤ずきんちゃんは何やら籠を持って、一人森に向かいました。
市閑:「よしストーカーしよ」
杏:「待て」
市閑:「んだよ」
杏:「どうせなら赤ずきんもお前がやれ」
市閑:「は?ふざけてんの?」
杏:「いいや、真剣そのものだ。一人二役は酷く滑稽に映るだろ?私はそれが面白い」「それとも、また吹き飛ばされたいか?」
市閑:「……」
市閑:「らんらん、はやくおばあさんの所に行かなきゃ」スキップ。「あっ素敵な花畑だ」座り込む。
市閑:「よし!今がチャンスだ!(小声)」こっそり近づく狼の物真似。
露莉:けれど、赤ずきんちゃんはふと振り返りました。
市閑:「くっ……誰かいるの?」ゆっくりと振り返る動き。
市閑:(俊敏で後ろに回る動き)
市閑:高速で座る体勢に戻り。「気のせいだったみたい……」花を摘み始める。
露莉:どうやら赤ずきんちゃんは気付いてないみたいです。
市閑:「その間に食う。喉元に噛み付いて一気に首を切断する」
露莉:初代童話もびっくりな描写で、狼は赤ずきんちゃんを食いちぎりました。
露莉:赤ずきんちゃんは抵抗するまもなく、狼さんの胃袋に納まってしまいましたとさ。
露莉:【おわり】
露莉:ちゃんちゃん。
杏:「……ふ」
GM:杏はゆっくりと立ち上がり、大きな拍手鳴らしました。
杏:「中々面白かったぞ。退屈せずに済んだ、例を言おう」
GM:くつくつと、馬鹿にするように笑っています。
市閑:「絶対殺してやる(息切れ)」
杏:「無理だな、諦めたまえ」
GM:ひとしきり笑った後、満足そうな顔で右手を真っ直ぐ天に伸ばしました。
杏:「これで、本日の公演は終了しました。またのご来場、心よりお待ちしております」
GM:彼の指が軽快な音を鳴らし。
GM:………
GM:……
GM:…
GM:気付くと、市閑は元の場所に戻っていましたとさ。
GM:【停止】
GM:というわけで「たわむれ童話」終了です。ありがとうございました。
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