Garden


流し雛の間に間に


参加者


GM.ひぃらり
PL.ひよにし屋/市閑要哉
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GM:それでは、時間となりましたので。
instant「流し雛の間に間に」TPセッションを始めさせて頂きます。
宜しくお願い致します!!
要哉:よろしくお願いします!
GM:それは、ある晩の事。
GM:とても、星が綺麗な夜でした。
GM:貴方は珍しく、瞳を閉じ、息を静かに吐いていた。
視界を染めるのは全て暗闇で、意識すら何も見えない。
要哉:珍しくおやすみなさい……
GM:そんな中に、突然、一つ、二つ、と光が瞬き出す。
……星の光だ。
光は息を止める間もなく、暗闇の中にその身を主張していく。
GM:………いつの間に、自分は目を開けていたのだろうか。
満点の星空を、貴方は立ち尽くし、見上げていた。
意識をすれば、その身体は徐々にささやかな風の流れを感じる事だろう。
貴方は今、現実の星空の下にいる。
GM:其処は、空には幾万もの美しい星星が瞬く、人工的な明かりの見えないほの暗い夜野原だ。
螢のような、照らすには心許ない発光体が周囲をふらふらと漂っている。
その様からは現実離れた雰囲気を感じるだろう。
また、周囲には身の丈をとうに超える程の透明な水晶体が、星の数とも思える程に地面から突き出している。
水晶体は周囲の景色を屈折させ、まるで曲面鏡のように認識を惑わせている。
一つ一つに、何やら見慣れない文字が小さく刻まれていた。
足が濡れる程ではないが、足元は水浸しでぬかるんでおり、何処かへと流れがある。
その水の色は暗く伺えない。
GM:貴方はその水に誘われるように、流れの先へと歩いていくだろう。
GM:【終着点】
要哉:とうとう死んだか、なんて。
そんなこともある筈がなく、歩く、歩く。
GM:ぱしゃり、ぱしゃりと、貴方が歩を進める度に微かな水音が弾ける。
……、やがて、水の音が止まる。
其処は少し開けた場所、白い蝦夷菊がそこかしこに咲いている。
水の流れの終着点に、少女はいた。
黒く長い髪を足元の水溜りに軽く浸け、しかし、その身は何故か水に濡れてはいない。
汚傷だらけの素足を放り出して。
少女は、其処にいた。
要哉:「……」誰、というより。……。「ここはどこ?」
アスター:少女は貴方の声を耳に留めたのか、ひどく、ゆっくりとした動作で貴方の方に顔を向ける。
そうして、「こんばんは」と君に声をかけた。少女は笑わない。
「流し雛の、墓場だよ」「君は、一番乗りの災禍かな」
要哉:「……」似てる。「……」細めた瞼の奥に、感情を押し込めて。
「雛とか災禍とか何なの?」
アスター:「雛は、雛人形。肩代わりの人形(ひとがた)の事」
「災禍は、"悪い"もの。
不幸、災い、苦しみ、悲しみ、痛み、病、呪い。それ等を称して指す事」
要哉:「……俺を災いと呼んでんの?」迷子のように目が揺れたが、それだけだ。
「それとも、俺のなんか?」
アスター:「君は、」「災禍を持っているね」
少女は貴方に、目をやる。
水のような透明さを感じさせる、その紫宛色の瞳は。
貴方の何処を見ているかは定かでない。ただそう零すだけだ。
貴方は、何を見られていると、感じるだろうか。
要哉:首を見られている気がして、そんな、と首を振りたくなった。
けれど。堪えた目で、静かに見返す。
「おかあさん……というより、母さんを縛ってる、俺の、気持ちだと思う」
暖かく笑ってくれた時もあったのに。
いつからか、その笑顔が、死ぬための言い訳になっていた。
……おかあさん。
アスター:「流して、いけばいいよ」
お仕舞いだ、と言う。少女は、笑わない。
「流し雛が出来るのは、もう、今だけだよ」とも。
要哉:似てる、けど、同じ笑わないでも、こんなに違うんだな。
「どうやって流すの?」
アスター:「流したいと、そう想えばいい」
「手放してしまえば、いい」
少女が首を傾げれば髪が揺れる、しかし水音はしない。
其処にいるけど、もう何処にもいないような。
少女は声以外の音を立てない。
要哉:「……」
首を締めようとするかのように、指を自身の喉元にあてがったが、
不安そうに震えたそれは、ゆっくりと、不器用に巻かれた包帯を、やっぱり不器用に剥いだ。
要哉:現われたそれを、指でなぞる。
要哉:おれが妹の首を絞めたこともあったっけ。
……俺はいつも、自分の首を絞めて。息もできずに、終わりを求めようとするんだな。
……でも。
要哉:流したいと、想った。
さよなら、母さん。……ううん、ごめんね、母さん。
言い訳にして、ごめん、……ごめん。
今、この手を離すから。
もう、いいよ、……自由になって。

一番望んだのは、親離れだったのかもしれない。
首元の跡。それから、
視界にちらついていた、母の残骸、
……母が迎えに来てくれた、なんて、残酷すぎる記憶も。……夢だったのかもしれない。
要哉:ごめんなさい。
GM:耳の傍で水音が、する。
自身の喉から胸元へ、痛過ぎる程に冷たい水が幾滴か流れ落ち、そうして消えていった。
流れたのだ、……流れて、いってしまった。
貴方が手放したもの全て、水に流してしまった。
そう、思い知る。
要哉:……。
要哉:空っぽに、なったみたいな、感覚。
アスター:……ふと気づけば、少女はその両の手を、何かを掬い取ったかのように捉えていた。
口元へ、運ぶ。
こくり、こくりと、何かを飲み干している、音は聞こえない。
暗闇に浮かぶ程の白い喉が嚥下される。
何かを飲み込む度に、その首元に、何処かで見たような跡が滲み、浮かんでいって………、消えずに残る。
アスター:少女は痛まない。
要哉:「……そんなもの飲んで腹壊さない?」
アスター:「何も」少女は言う。
アスター:「災禍を引き受けても、"無かった"事にはならない。
その空いた隙間を埋めるのは、また悲しみとも限らない」
「次が、あるよ」
要哉:「次、」
ただ、しきりに瞬きをした。
目の前の少女、……似ている彼女を思い出す。
そう、「……そうだね」
おれにはやりたいことがある。そう言って、泣きそうに笑った。
アスター:少女は、笑わない。
アスター:「流すものを無くしたのなら、早くこの場を立ち去った方が良いよ」
「もうすぐ、僕が引き受けてきた全ての災禍が、此の場へ追いついてくる」
要哉:「……、お前名前は?おれは要哉」
最後に名前だけ、そう、違いが知りたかったのかもしれない。
アスター:「流し雛の魔女、アスター」
君の名前は、きっと呼ばないだろう。
要哉:魔女。ぱちくり目を瞬かせてから、ふ、と笑った。
吹っ切れたみたいに。
「じゃあ」そう言って歩き出した。
アスター:魔女は、何も言えなかった。
「…………」
君の背中をただ見逃して。
そうして、目を彼方へと向けた、呟く。
「…アスター、聞こえていないの?」
「もうすぐ夜明けだ。蝦夷菊を、摘みにいこう」
その言葉が誰に聞こえたかは、知らない。
GM:目も見えなくなるような暗闇が、周囲を飲み込んでいく。
GM:星の光は、消えた。
GM:此処で、潰えた。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:気づけば、貴方は暗闇に戻っていた。
瞳を開けてみれば、其処は慣れてきた自室の天井で。
まぶたの裏にチラついていたような、星の光は何処にも見つからなかった。
要哉:……。
要哉:……。
要哉:……。
要哉:「紫音」
「寝てる?」
「あのさ……」
要哉:「必ず、助けるよ」
要哉:君に、解放を。そして。
この関係を、どう言い表そうか。
GM:…………少しの沈黙も離さずに、答えが返ってくる。
GM:「知ってる、信じてる」と。
GM:明けた空が、白を濁していた。
GM:instant「流し雛の間に間に」TPセッションクリアです。
おかえりなさい。
GM:【星の消えた夜に】
GM:そしてお疲れ様でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
要哉:お疲れ様でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
GM:色々用意してたがスムーズにいってしまった(*´・3・`*)
GM:継承見れなかったね
要哉:じゃあな母親!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ざぱーーー)
要哉:見れなかった
GM:永遠にループしてる魔女の継承見れなかった
要哉:つら
GM:呪い続けましょう
GM:記憶も一個流したんだっけ?
要哉:流した
GM:アイテム(専用装着スキル)一個と、記憶一個と、引きづられる形で記憶スキル一個かな?
GM:(l'amant:「愛した人への望み」の偽りに関する記憶)これか
要哉:それだ
GM:▼クリア報酬
固有スキル(一段階強化相当、強化不可)、記憶入手(ランダム)
にしようと思うのだがどうじゃ?
要哉:bbb
GM:よし
GM:では、1d300をどうぞ
要哉:1d300
DiceBot : (1D300) → 274
GM:・自身の「謎」に関する記憶の一部分
尚、この記憶はダンジョン内での記憶も入手可能です。
要哉:謎
GM:謎
GM:完全ランダム制だから(*´ω`*) ※ギャンブル
要哉:やったーーー
GM:うっし!あとは自由解散だ!!ヾ(´ω`*ヾ)ありがとう〜〜!!!
要哉:いえーい!おつかれ!
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