Garden


零の切り札


参加者


GM.ひよにし屋
PL.ひぃらり/東堂紫音
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GM:それではインスタント「零の切り札」TPを開始します、よろしくお願いします!
紫音:よろしくお願いいたします!(既に震えてる
GM:暗闇の中に星が零れる時間帯。君は今、何をしているだろうか。
紫音:何時もなら眠っている時間であろうが、珍しく、自室から星を見ているかもしれない。
GM:ふと、突然、何の前触れもなく、
足元から重力が消えたかと思うと、思考が働く前に、君は、
GM:落ちた。
GM:箱庭の景色から、暗闇の中へ。
GM:・・・
GM:・・
GM:・
GM:【時渡り】
紫音:n回目のボッシュート
GM:真っ暗な空間に、君はいつの間にか立っていた。
上も、下も、右も、左も、前も、後ろも、ないように思えるが、
不思議と足元は、地を踏んでいるかのように安定していた。
GM:どこまでも歩めそうで、どこまでも辿り着けなさそうな空間を、
君は少しばかり、彷徨うことになる。
紫音:今度は何処に来たんだろう…と思いながらも歩いていこうかな。
GM:シークレットダイス
GM:君は歩いていく。
GM:・
GM:・
GM:・
GM:【零の切り札】
GM:足元は、白い床に変わっていて。いつの間にか、君は、空の下にいた。
GM:漂う雲も気に留めず、星の光は夜闇に零れる。
しかし、光は僅かな瞬きも魅せない。まるで、時が止まっているかのよう。
果てのない空に色味は見当たらず、どこか意味のない、そこにある『だけ』のものに見えるだろう。
GM:君はいつの間にか、ありとあらゆることを思い出している。
君が生まれ、過ごしてきた、元の世界の時間を。
また、拠点での生活や、そこから様々な世界に行き、体験してきたことも。
――但し、仄かに感じた白薔薇や、飴のような甘い香りは、君が差し出した記憶を返さなかった。
GM:白い床と、空は、どこまでも続いている。
そんな空間に、たった一つ、サーカステントがあるのを見つけるだろう。
赤と黒の二色で構成された、大きなサーカステントだ。
少し距離はあるが、歩いて行けないことはない。
GM:……月だけは、どこにもなかった。
紫音:戻ってきた記憶に、少し戸惑いながらも。
首を振って意識をはっきりとさせる。
「……何でサーカス?」 疑問をそのまま口に出して、そちらへと歩いていこう。
GM:君はサーカステントに近付いた。
GM:よく見てみると、サーカステントの前に人の姿を確認できる。
服装はテントに溶け込むような配色をしているが、形はどこか独特な物のようだ。
自身の手前で手を重ね、誰かを待っているように見える。
???:空と同じ色の髪と、瞳。
鮮やかさの無い空のように、その表情はふざけたぐらいに、無。
まるで、笑わない道化、おどけない道化のよう。
紫音:黒髪だ
紫音:(*´`)
紫音:その帽子ください
GM:無理です(無理です)
GM:そうだな、どこか『澪』に似ているとも思っただろう。
紫音:其方へ近づいていって声をかけてみようかな。おててひらひら。
「……えっと、」 「こんばんは?」
紫音:格好のせいで印象が邪魔する
???:「こんばんは」君を見て、無機質にそう返す。
???:「君はお客様?サーカスのチケットは持っている?」
淡々とそう尋ねてくるが、君はチケットを持っていないだろう。
……スペードのエースは持っているが。
紫音:星空の下で澪様を叫ぶ
紫音:「サーカス?」
紫音:「チケットって何処で手に入るの?」
???:「ここで開かれるのは、クラウンサーカスだ」
「チケットは必要である時に、その方の元へ」……君は違うのだろう。
紫音:「クラウンサーカス…」 
「ねえ、君って澪と何か関係ある?」
???:一つ、瞬きをする。
「澪は、役割を含んだ零(ぜろ)だ。私のように」
紫音:「零……って何?」 知らない事は素直に尋ねてみる
???:「狭間の種族。
空っぽで、無で、始まりで、終わりで、何かと繋がれ、何にも繋がれない。
何にもなれて、何にもなれず、有を入れられ、初めて満たされる。空っぽの小瓶のようなものだ」
紫音:「ふんふん……?」
???:「君は、サーカス以外の目的があったのだろうか」淡々と、そう聞いてくる。
紫音:「目的って言うと……」 首傾げ
「此処では、というか、君と何かできるの?」
???:「望むのであれば。
この空間も、零の性質も、存在と存在の縁を繋ぐのが得意だ。
ここは全ての狭間に存在する空間。誰かに会うことも、可能だろう。
会えない誰かに何かを渡すことだって、その気になれば可能だ。
新たな性質を含ませ、未来に導くことだって」
???:「それに」
「何かを無にすることも、それ以上に得意だ」
紫音:怖い事言いやがる
紫音:会えない誰か。考える。
「…望めるなら、"要哉"に会いに行きたいな」 大切って言ってくれた方のね
「僕は彼に何をどうすればいいのか、見ないと分からないだろうし。
可能性を一つでも増やしてあげられるなら、そうしたい」 
「そういえば…澪に何か頼まれごともされてた気がする…」 思い出し思い出し
???:「要哉」
紫音:「要哉」 なまずマフラーびろーんとする
???:「君の知る要哉は、会いに行くのであれば可能だろう」
紫音:「会いに行くのであれば…ねぇ」
???:それ以上の言及はしないようだ。
紫音:「…何かをするのは僕なんでしょう?」
「会いに行けるなら、何処へでも行くよ。連れて行って」
???:「要哉は、制限が色々とある筈だ。だから、可能性は無限という訳ではない。
それでも良いなら、少し待っていてほしい」
紫音:「制限…分かった」 お座りの姿勢
紫音:※立ち絵の姿勢
???:空中で奇妙に手を動かす。分かる者は、それがリボン結びの動きだということに気付くだろう。
紫音:パントマイムにしか見えないと思う
???:両方を引っ張り、しっかりと結ぶ動きをした瞬間、いつの間にかそこには真っ白なリボンがある。
どこか、そう、どこかの判断者の頭上に在ったリボンと同じものだ。
紫音:おひねりがない…
???:www
エンプティー:「私は『零』という種族の一つだった存在。
今は役割を受け、『エンプティー』の名を持っている者。君は?」
そう言って、白いリボンに息を吹きかける。
紫音:「僕は紫音。東堂紫音だよ。よろしく、エンプティー」 よろしくするとは言われていない
GM:瞬間、
GM:リボンが消え、代わりにエンプティーの真正面に白いドア枠が現れた。
ドア自体はない、ドア枠だ。その長方形の中には、沢山の本が見える。
いつしか判断者と紅茶を飲んだ、あの空間だ。
紫音:くっそwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
紫音:うわ…って顔をした
GM:エンプティーがおもむろに中へ入っていく。
少し待てば、一冊の本と共に出てくるだろう。題名に市閑要哉と書かれた、その本と共にだ。
紫音:盗んできたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
紫音:その発想は無かった
紫音:その本現実でください
GM:無理です(無理です)
紫音:こんな世界ぶっ壊す
紫音:ちくしょう;;;
紫音:「本盗んできたの?」 わーお
エンプティー:「これは人生の書庫にだけ在るものだ」
悪びれることもなく、まるで当然とでも言うように本を開け、頁を捲る。
紫音:「杏とも知り合いなの?」 頭上でリボン結ぶジェスチャー
エンプティー:「あそこに在る本は、どれも最初はここから生まれてきたものだ」
そう言って地面を指す、そこにはいつの間にか、題名のない本が一冊あるだろう。
紫音:おお
紫音:開いてみてもいい?(題名のない本
GM:いいよ
紫音:ぺらぺら
GM:全ての頁が真っ白だった。
紫音:何か書いてみたら何か起こるのかな
紫音:(mémoireあるなって顔
エンプティー:「本は様々なものを伝え、様々なものを示す。
ある時は世界を、ある時は一個体を、ある時は君、自身を。
素性、経緯、人生、出来事、成り立ち、過去、素性、因縁、ありとあらゆる今までの事実を、物が語る」
「無知に書き加えると、未来のない空間や世界、生物がどこかに出来、一秒足らずで無に還るだろう」
GM:とのことです
紫音:「ふうん…」 書き加えるのはやめにしよう…
紫音:「何か凄いとこだね此処」
エンプティー:「そういう所なんだ」ただそう、告げる。
紫音:「そっちは何を見てるの?」 名前の無い本を〜抱きしめて〜
エンプティー:「これは」そう言って、手を止める。
紫音:紫音の本もあるのかな
GM:( ˘ω˘ )b
エンプティー:「彼の物語だ」そう言って、言葉を綴るだろう。
エンプティー:「それでは、まず」
「箱庭にいる"市閑要哉"には、会いには行けない。あそこに迎えるだけのきっかけが、十分に不足している。
此処に来ることも、『澪』の都市にも行くことも不可能だ。要哉は"還ることができない"状況にある。」
「それでも出会いたいのであれば、判断者の空間辺りが妥当だろう。あそこは中間地点にしかならない空間だ。
また、彼の現在以外であれば干渉できる。会いにも行けるだろう」
紫音:おお…
エンプティー:「私が君と、君の知る"市閑要哉"を繋ぐのであれば、これらが限度だ」
紫音:「"還ることができない"状況…って何?」
エンプティー:「簡潔に言えば、死ぬことができないということだ。彼は現在、生と死の狭間にいて、どちらかに傾向することが難しい」
紫音:それ多分初耳やぞ工藤
GM:じゃあ今言った(言った)
紫音:(*゜▽゜*)
紫音:「現在以外…っていうと、未来も入るの?」
「未来で何かしたら、何か変化が起きるの?」
エンプティー:「まず、彼の未来についてだが、残念なことに狭間から永久に抜け出せない状況にある。
そもそも狭間とは、時の流れがない。故に、彼の未来はできあがっていない。
永久に停止の時間にいると言えば、分かりやすいだろうか」
紫音:「……」 むぅ
エンプティー:「さて」エンプティーは要哉の本を閉じ、またドア枠を通った。戻しに行ったのだろう。
紫音:一体何処にいるんだ要哉くんは
GM:( ˘ω˘ )?
紫音:「そうなった要因とかもあるんだよね…」 むむ…
紫音:〜考えるポーズ〜
エンプティー:少しして戻ってくる。
丸いつま先の赤いメリージェーンが双方白い床を叩くと、まるで合図のようにドア枠は消え失せた。
エンプティー:「ところで、『澪』のおつかいとは?」
紫音:「分からない」 首を振る
「内容までは聞いてなくて」
紫音:「澪とは連絡とれないの?」
紫音:精神対話的ジェスチャー
エンプティー:「その気になれば来ることも容易そうだが、私が向こうに干渉することは適わない」
「……」エンプティーは君を見やり、ぱちんと指を鳴らした。
紫音:澪様ってほんとやばめ
GM:さて。
GM:音に反応してか、君のスペードのエースが落ちただろう。
紫音:お
GM:そうしてもう一つ、君の持っている本がやや小ぶりになる。
その表紙に文字が浮かび上がる、"東堂紫音"。
紫音:んっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
エンプティー:「トランプは物語を含む。そして、そのトランプはあの空間と繋がっているようだ。
君であれば、会話が可能だろう」精神対話。
エンプティー:「君の状況も把握したい。会話の間だけ、その本を読んでも構わないだろうか」
紫音:「………」 「…」 ちょっと渋々した顔で本を差し出す
紫音:「…変な風に思わないでね?」 ね?
紫音:自慢出来るような物語じゃないんですよソレ
エンプティー:「思わない」淡々とそう返事して、ぺらぺらと捲り出す。まるで目的の場所が分かっているかのように、最初の方は飛ばしている。
エンプティー:※庭に来てからのあれそれしか見ないようだ。
紫音:良い子だ
紫音:トランプで澪様ともしもしできるかな もしもしもしもしもし
紫音:コンコンコンコンコン
紫音:ドアを開けーテー
カイ:『はーい』 お前かよ
紫音:「間違えました」
紫音:アッ 切り方わかんない!!!!!!!!
カイ:『トランプに話しかけてるなら、こっちの誰かに用があったのかな?』
紫音:「あ、はい。紫音と申しますが、本日澪さんは居らっしゃいますか?」 思わず敬語
カイ:『ちょっと待ってね』
GM:言葉が途切れ、
GM:次の瞬間には新たな声が聞こえてくる。
澪:『どうも』
紫音:「わ」
紫音:「久しぶり?紫音だよ」 もすもす
澪:『カイの性質を含んであるからね、彼女と繋がったのだろう』
紫音:成程
澪:『ああ、久しぶりだ。澪だよ』
紫音:「今ね、エンプティーさんってひと?のところからもしもししてるんだけど」
「この前言ってたお使いってなんだったのかなって思って」 さっきのてがみのごよーじなーにー
澪:『ああ、エンプティーの所であれば繋がるのも訳ないだろう』
『力を吸い取り、代わりになるようなものを置いておきたいと君は言っていたね?
その"代わり"に関するおつかいだ』
紫音:「成程」 成程
「それって何処に行けばいい感じなの?」
澪:『エンプティーが繋いでくれる、その深淵へ』
『ただ、無の力が強い場所だ。決して散歩のように上手くはいかないが』
『抗えば、君の意志に応えてくれるものも沢山あるだろう』
澪:『君が取りに行くべきなのは、"零"そのものだ』
紫音:いつ行こうなそれ
紫音:「深淵…」
GM:今行ってもいいぞ(アイテムを見ながら)
紫音:このアイテム構成で行けるようなとこなの???????
GM:いけるいける(いけるいける)ワンチャン
紫音:会った後に要哉くんそのまま連れてけばいいの????
GM:( ˘ω˘ )
紫音:道開いてくれるって(なまずマフラーで首を絞めながら
澪:『君がそこに至るまでの空間……ああ、一部は"時渡り"と言っていたね。
本来なら、そこに漂っているものなんだが、いつ会えるかが分からない。果てがない場所なんだ』
紫音:「ふんふん」
澪:『零というのは、無の種族だ。無の力が強い場所であれば、会えるのも容易いだろう』
紫音:「頭こんがらってきそう」
澪:『行けば分かる、そういうものだよ』
紫音:これエンプティーさんにも聞こえてるのかな??
GM:君が顔をあげればエンプティーとも目が合うだろう。聞こえているのかはさておき、伝わっているようだ。
紫音:帽子とも目が合う?
GM:合う(合う)
紫音:ばちこーん
紫音:「まぁ…うん、分かった。行ってみる」 わかった(?
澪:『行ってらっしゃい、十分に気を付けるんだよ』そう言って、会話が途切れるだろう。
紫音:ぶちっ つー…つー…
GM:>電話<
紫音:でも私要哉くんにも会いたいんですよ(学園27日目
GM:くwwwwwww
エンプティー:ぱたん、と本を閉じて言う。
エンプティー:「零の生息地に行くようなものだ」本を返す。
紫音:そんな野生動物の生息地にいくような
紫音:「んーーーーーーーーーーーーーーーーーーんーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 ごろごろ
紫音:「……………お使い行こうか………」 
エンプティー:「ならば、私も用意をしよう」
「そのままでは、抗うことしかできなさそうだ」
紫音:本受け取る
紫音:この本どうすりゃいいの?
紫音:杏様に還せばいい?
GM:置いてもいい、持っていても良い。多分その内消えてる。
GM:wwwwwwwwwwww
紫音:中身は見ない 置いておこう…(そっ
紫音:何処かへおかえり…
エンプティー:「まずはこれを」
そう言って渡してきたのは、エンプティーにそっくりな道化のカード、ジョーカーだ。
君がそちらに意識を向けている内に、いつの間にか本は消えているだろう。
紫音:「ジョーカー?」 受け取り
紫音:最弱にして最強のカードだ
エンプティー:「私はジョーカーの役目も持っている。そして、同じ性質の者に辿り着くぐらいなら容易い。
切り札として、持っていけばいい」
「そして、これも」
君に渡したジョーカーに指を伸ばし、わずかに裏をずらす。顔を覗かせたのは無地のトランプだ。
紫音:「無地」
エンプティー:「私がジョーカーなら、零はそれだ。二つ揃って持っていれば、必ず引き合うだろう」
「次はこれだ」そう言って真っ白な箱を渡す。
紫音:「箱」 何かいっぱいくれるぞ 
エンプティー:「誰が何を入れるかによって、中の世界、空間、箱の性質が変わる。
蓋を閉じれば、閉じ込める、封じ込める、外部から遮断し、独立する。
そう言った意味では、ひと時の終わりとも言えるのかもしれない。
けれど、開くまで分からないということは、様々な可能性があるということ」
「"零"と出会った時、"零"に向けて箱を開くと良い。後は向こうが理解するだろう」
紫音:わかったこれモンスターボールだ
GM:くそwwwwwwwwwwwww
紫音:▼やせいの 零 が とびだして きた !
GM:マスターボールかもしれない
紫音:「やばめ」 やばめ
エンプティー:「最後はこの二つを。手を出して」
紫音:「ん」 おててだす
紫音:ねえこんなに貰っていいの!?!??!?!?!?!?!?!?!
GM:( ˘ω˘ )b
紫音:やばめ
紫音:それくらいやばいところなんだなっていうのはわかる
エンプティー:君の手の平に置いたものは、紙でできたメビウスの輪と、一つのレンズだった。
紫音:メビウスの輪とレンズ
エンプティー:「メビウスの輪は、紙を一ひねりし、繋げた物。廻り、還るもの。
果てがなく、裏と表を繋ぐ。また、反転させる性質も持つ。
輪の中央を切断していくと、接合された二つの輪になる。道を断たない限り、離れないものだ」
エンプティー:「そしてレンズは、覗くと視ることができる。通したものを、はっきりと主張させる。
だが、ぶつけると、反射し、虚像を作る」
「うまく使うと良い」
紫音:「分かった、ありがとう」 ふんふんふん
エンプティー:「それでは」
GM:【停止】
GM:エンプティーが、ぱん、と手を叩く。
GM:瞬間、サーカステントから色味が消える。
紫音:サーカステントが
GM:エンプティーはそれに近付き、無彩色の幕を平然と開けた。
GM:その先は、無のような暗闇だった。
君が通ってきた、"時渡り"と呼べるそれだろう。
エンプティー:「開幕だ。零に近付いて、いらっしゃい」
紫音:「うん」
紫音:「行って参ります」 臆せず。暗闇へと、足を踏み出した。
GM:言われた通り、果ての無い場所だ。それでも君は進むだろうか。
紫音:進みます。
GM:君は進む。
GM:君の後ろで、幕が下ろされる音がした。
振り返った君は、
GM:それを認識するだろう、
GM:暗闇よりも黒く、要哉の眼よりも深い、黒。
無の黒が、君の近くで、ぽっかりと果ての無い穴を開けながら、
狭間だというその空間を歪めてまで、近くにあるものを引きずり込もうとしている。
ゆっくりと、しかし、力強く。
GM:君は本能的に気付くだろう、
等しく引っ張られている自身の身体、このままでは取り込まれると。
GM:【" "】
GM:無の深淵から、くすりと、何かが笑った。
くすくすと、笑うそれは、まるでエンプティーが、……零の空間が、無気味に笑みを浮かべているかのよう。
意味のない、無気味な笑いだ。
GM:笑っている、"零"
……無こそが、零だ。
紫音:「………」 「…まだ、」
反転する性質…メビウスの輪を使ってみようかな。
果てが"無い"ものから、"有る"ものへ。
紫音:果ては、自身の目的でもある。
GM:――狭間の果て。それは、狭間の終わりを指すのかもしれない。
君に反応して、狭間に幾重の扉が現れた。箱庭に来てから見たことのある、様々な扉から、見たことのない扉、青紫色の扉まで。
君に反応して、無が姿を取る。くすくすと、無感情の瞳で笑うその姿は、エンプティーや澪と等しい。
但し、服は着ていない。尤も、性別を主張するようなものも、どこにもないが。
GM:零は、性別すら無いのだろう。
紫音:レンズを通して零を見てみよう。
GM:一瞬、小瓶の姿が見える。しかし、瞬きをすればそれは無を映し出しただろう。あまり長く見ない方が良さそうだ。
紫音:ほう…
紫音:「……」 零に向けて真っ白な箱をそろそろと開いてみる
GM:では、零の姿が消え失せた。
代わりに、こつ、と箱の中に何かがぶつかる音がした。
覗いてみれば、そこにあったのはあの小瓶。機械で増幅された物の一つのような、無機質でスタンダードな小瓶だ。
紫音:直様閉じる
紫音:ぱたん
GM:……。
GM:何に影響されたのだろう、扉の一つが無になる。――有が無になる。
GM:君は、あまりここにいない方がいいと、直観するだろう。
紫音:んーーーーーー
紫音:レンズを通して扉を見てみようかな。帰り道は無いかしら、と。
紫音:青紫色の扉めっちゃ気になるんだけど
GM:では、君は、……青紫の扉を見てみた時。
それは扉でなく、この空間に流れる川が視えた。いにしえの都で見たあの川によく似ているが、橋はない。
GM:そして。
GM:川の中に何かがいる。
紫音:なまずかな
GM:( ˘ω˘ )
GM:レンズの向こうでくすりと笑ったのは、バンカラ姿の誰か。
同時に、君の持つマフラーも笑った気がした。
紫音:誰だお前
紫音:ねえこのマフラー生きてる
GM:ぴしり、と何かがヒビ入る音がした。
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