よん







「うん、俺も。」

予想外の言葉に驚いて顔をあげると、先輩はちょっと照れながら話してくれた。



「大会で勝った時、めっちゃ喜んでくれてただろ?あれで落とされてた。いつも部活見にきてくれてるから、すぐ見つけれたんだ。つまりは…前からいいなって思ってて、」

先輩の顔は徐々に赤くなっていく。

「…だから、俺も一目惚れ」




一目惚れをニ乗すると
世界が変わるらしい



私の中で何かが始まった。それに呼応するように、予鈴が鳴る。
もっと話していたいけど、このままならない感じが今の出来事に現実感を与えてくれた。
「夢じゃないんだ」
そう呟いた私に「俺も今おんなじこと考えてた」って先輩が言う。

空が綺麗だ。
風が吹いて、私の熱くなった頬を優しく撫でた。





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