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御剣:警察庁に、とある秘密部署が存在している事を、知っていますか?……と言っても、作ったのは私なんですけどね。これは、そんな部署に在籍している不良刑事二人…もとい、通称・アリエナイ課を中心としたゆるーいお話です。(意味深に)多分、ね…


太陽:……あのさ
照:なんだ?
太陽:絶対いかさまだろ?
照:あん?
太陽:だっておかしいだろ!なんで毎日勝てるんだよ?!お前はエスパーか何かか?!!
照:あのなぁ……たかがじゃんけんに誰がいかさまするか!単にお前が弱いんだよ!
太陽:『たかが』じゃねぇよ!『されど』だ!!これから通勤ラッシュに揉まれる俺の気持ちが分かるか?!
照:分かるわけねぇだろ馬鹿が。大体提案者はお前だろう。屁理屈こねてねぇでとっとと行ってラッシュに揉まれてこい!

※ドアを開けて太陽を蹴り飛ばしまたドアを閉める

太陽:(起き上がりながら)いってぇ…くっそ、あんの鬼畜野郎…もう抹茶ババロア作らねぇかんな!!

※電車の音

※ドアを開ける音

御剣:(新聞をめくりながら)ああ、おはよう。今日も疲れ切った顔での出勤、お疲れ様。
太陽:………とっととタイムカードきって帰ります
御剣:毎日ご苦労な事だねぇ…また負けたのかい?
太陽:じゃなきゃ今頃副業にいそしんでますよ…つーか、俺人酔いするタイプなんですけどね!
御剣:ならば車で来ればいいじゃないか
太陽:大和さん、俺が車持ってないの知ってますよね?!
御剣:(わざとらしく溜め息をつき)二人仲良く出勤してくれないかなぁ〜…
太陽:断固お断り。ゲーム持ち込んでいいなら考えますけどね
御剣:ここでPS3でもするつもりかい?残念ながらそれは無理だよ
太陽:以前にしこたま説教されたので流石に懲りました……
御剣:(笑いながら)大量に買い込んだデザートとゲームソフトの数が尋常じゃなかったからねぇ…
太陽:ゲームのお供はケーキ!これ常識ですよ。(タイムカードを切る音)んじゃ

※ドアの閉まる音

御剣:……どうしてあの子たちはあんなにカロリーを摂っているのに太らないんだろうねぇ…


※街中を歩く照

照:眠みぃ…こんな時に限って予備モクを切らすとはな……買ってこさせるにも太陽は携帯に出ないし…使えねぇヤツ

※走ってくる音

千尋:く、栗山さぁ〜ん!
照:(溜息)今日は厄日かよ…
千尋:(息を切らして)探しましたよ〜……
照:今日は何の用だ
千尋:ま、また押収した銃が何丁かなくなっていて……本当に何も知らないんですかぁ〜?
照:知らねぇよ。用件はそれだけか?
千尋:あと亜月さんはどこに…
照:(千尋の台詞に被せるように)俺が聞きてぇよ!つーかタバコ寄越せ!!
千尋:持ってないですよ〜…ヤニ切れだからって僕に八つ当たりしないで下さいよ〜
照:煩せぇ…とにかく消えろ。か、お前が買ってこい。そこの店だ。10秒待ってやる
千尋:そんなぁ〜…もう、これあげますから勘弁してくださいよ〜

※鞄をあさる音

照:抹茶プリン……新作だな
千尋:と、とにかく僕はもう行きますね!お邪魔しました!!

※走っていく音

照:あ、てめぇ!スプーンも一緒に……チッ。逃げ足だけは早いな…仕方ねぇ。とっとと用事済ませて帰るか

※店に入る音


御剣:まぁ、こんな感じのお話です。本当はもう少しギャグやシリアス要素もあるはずなのですが……まあ、おいおい期待しましょうかね
太陽:大和さん、これってなんなんすか?
照:明らか強制終了じゃねぇか。ギャグとかシリアス要素以前の問題だ
御剣:お試しだからねぇ……こんなゆるーい話に興味を持ってくれる人がいたら続くんじゃないかな?
照:御剣さん、投げただろ
御剣:あはは
太陽:……本当にこんなんでいいのかよ…?
照:良くないに決まってるだろ。それにまだ厄介なヤツが出てきてねぇ。……あまり出てきて欲しくはないが扱いが流石に気の毒だ
太陽:……いや、出なくていい。むしろ出すな!
御剣:まあまあ、とりあえず二人とも?
照:なんだ?
御剣:携帯が鳴ってるよ。お揃いの着信音
太陽:げっ!
照:(溜息)催促か……太陽、出来てるだろうな?
太陽:いや、まだ模作品が…
照:渡す方が出来てるなら問題ねぇ。行くぞ
太陽:え?!いやいや!!問題あるから!

※二人の足音

御剣:やれやれ…副業ではなく本業に力を入れて欲しいんだけどねぇ……まあ、今はまだそっとしておきましょうか…時には泳がせる事も大切ですからね。ふふふっ

―続く…?―



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