『日吉ぃっ!』
『耳元で五月蝿いです。消えて下さい。』
『嫌だっ!』
『いい加減にしとけよ馬鹿野郎。』
『…ごめん。』
『…何かあったんですか?何時もの貴女らしくないですよ。』
『普通じゃない?』
『明らかに違います。俺の知ってる貴女は少なくともいきなり耳元で大声を出すような馬鹿ではなかったです。』
『…日吉にちゃんと私の声が聞こえるように。私がいたこと忘れないように。声だけじゃなくて全部覚えてて欲しいから。』
『…まるで死ぬみたいな口ぶりですね。安心して下さい。貴女の声は耳につくのでそうそう忘れないですよ。』
『そっか…ありがと。』
『別に感謝されるような事は云ってません。だから泣くの止めてくれませんか?』
『これ泪じゃないよ海水。』
『海水の泪を流すのも貴方だけだと思うので忘れられそうにないですね。』

あれから3年経ちました、そっちはどうですか。
貴女は元気にしていますか、貴女も俺と同じ空を見ていますか。


2012/01/06clap thank you!
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