『例えばさ、世界中で一人になったらどうする?』
『何やねん急に…。』
『別に。只思っただけ。』
『俺はそないな事考えた事もあらへんからな…。白石は?』
『いきなり話振るなや。聞いてへんかったわ。』
『もし、世界中で一人になったらっていう話。下らないからもう答えなくて良いよ。』
『…面白そうやん。別に話しても良いんとちゃう?』
『珍しいな、白石がこないな無駄極まりない話に乗ってくるなんて。』
『たまには下らん話もしたいわ。』
『あんたらよく本人の前でそんな事云えるよね。』
『まぁまぁ。で、話戻るんやけど俺は初めはホンマに人がおらんか探すかな。謙也は?』
『あー…、俺も探すかも知らんわ…。』
『探してどうするの?誰もいないんだよ?』
『例え誰もおらんかったとしても、心のどっかで期待してまうやろ。』
『現実逃避的な…。』
『白石現実逃避的な…。』
『自分等何を流行らせたいん?』
『ま、結局そんな超次元的な世界が来る筈無いからさ。想像した所で無駄なんだけどね。』
『せやなー。おしっ!今日も部活行くかー!』
『いってらー。』
『ほななー。』


虚言なのに一回も二人の目を見れなかった。
どうか今日見た夢が正夢になりませんように。
この日常が何時までも続きますように。


2012/01/05clap thank you!
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