『謙也ー。』
『何や?』
『手、繋ぎたい。』
『ぶふーっ!!』
『うわ。ジュース吹き出さないでよ。汚いね忍足君…。』
『え、いきなり敬語?』
『それより、ハンカチ貸すから、早く口元を拭きなさい。』
『お、おん…。ありがとさん。』
『別に吹き出そうと思って吹き出した訳じゃ無いからね。しょうがないしー。』
『(しょうがないって…)』
『ん、謙也、どうしたの?』
『あ、いや、何でも無いでっ!』
『ふーん。』
『それより、さっきの発言は何処から来たんや?』
『手繋ぎたい発言の事?』
『今までの会話の中で、其れしか無かったやろ。』
『ま、ね。』
『で、何であんな事云ったんや?』
『只普通に謙也と手繋ぎたかっただけ。』
『ほなら、最初からそう云うてくれれば良ぇやん。』
『最初から云ってれば、素直に手繋いでくれた?』
『…時と場所、に、よる…。』
『ヘタレ。』


2011/05/24clap thank you!
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