『…はぁ、』
『どうしたの?千歳にしては珍しく元気無いみたいだけど。』
『俺…重い病気ばかかってしまったみたいばい…、』
『え、』
『もし、こんまま治らんかったら…最悪死ぬかも知れん。』
『…冗談、でしょ?そんな嘘、笑えないよ。』
『…、』
『…嘘、じゃないの?』
『…ごめん、』
『何で、何で千歳ばっかり…私が病気になったら良かったのに…っ!』
『そぎゃん事云わんで欲しか。寧ろ、自分にかかったら此方が困るとよ。』
『どうして…?』
『こげん辛か思いば、自分にさせたくなかけん。』
『千歳、』
『俺は自分が笑っとるだけで大丈夫たい。』
『でもっ、』
『ほら、何時もみたいに笑って。』
『…あは…は、』
『ん、よく出来ました。』
『…千歳、』
『んー?』
『もう、治る見込みもないの?』
『そうやねー…治る筈なんっちゃけど、俺が臆病やけん何時まで経っても治されんばい。』
『千歳なら大丈夫だよ。私も、皆だってついてるんだから…!だからっ、』
『…自分はホンマに優しかね。』
『ねぇ、私、何の力にもならないけど、千歳の病気の知りたい。もしかしたら、何か良い治療法見付けられるかも知れない。』
『ばってん、』
『もう"千歳ばっかり"は嫌だよ。』
『…ありがとな。』
『ううん。じゃあ、先ずは病名とか分かってる?』
『恋の病ばい。』
『拗らせて死ね。』


2012/11/26 clap thank you!
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