『うわ、何じゃこりゃ…、』
『うわって何やねん、死なすど。』
『いや…あまりの衣装の多さに圧倒されただけ…、』
『暇潰しに兄貴の服の没デザイン貰て作っとったら、異様な数になってしもたのは認めるわ。』
『え、これの何処が没なの?全部可愛いじゃん。』
『せやろ?まぁ、兄貴の考えとる事なんて分からへんからな。』
『本当に何着か貰っても良いの?』
『おん。俺が持っとっても着る訳無いし。それなら、可哀想な自分にやった方が良えやろ。』
『あはは、可哀想の部分は聞かなかった事にしてあげるね。』
『ほな、気に入ったやつ持っていきや。』
『うん!あ、これって着てみたりとかして良い感じ?』
『あー、別に良えで。隣の部屋に全身鏡置いてあるさかい、着替える時は隣で着替えや。』
『分かった!行ってくる!』
『(早…)』

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『じゃーん!どうかな?』
『……、』
『ユウジ、せめて何か云おうよ。』
『え、ああ…別に、悪くはないで。』
『そっかー…じゃあ、今度は違うの感じの服にしようかなぁ。』
『これとこれ着ろ。』
『え、めっちゃフリフリじゃん…似合わないよ。』
『良えから着ろっちゅーてんねん。』
『ああ、うん…。』

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『…、』
『ですよねーこれは流石に無いですよねーもう着替えるよ。』
『あ、ちょお待てや!』
『…何、』
『さっき、小春に自分が俺の作った服色々着とるてメール送ってん、そしたら見たいっちゅーて返信来たから写メ撮らせえ。』
『別に良いけど…。』
『ほな、これ持ちや。何かポーズとるんやで。』
『ブーケ…?え、ポーズってどんな?』
『胸の所にブーケ持ってくるだけで良えやろ。』
『…こう?』
『おん。はい、チーズ。』

カシャッ!

『ん、オッケー。あ、後それが一番要らんからやるわ。云うとくけど、絶対に誰にもやるなよ。』
『わ、分かった…。』


(あら?ユウ君、その待ち受けどないしたん?)
(え、あ、これは…!)
(二人供どうしたの?)
(お、丁度良え所に本人登場〜!いや、ユウ君の携帯の待ち受けが自分のフリフリドレス姿やったんやけど、どないしたんかなぁって〜)
(へ?小春、見てないの?)
(何を?)
(だって、ユウジが小春に送るって(あー!そういえば送り忘れとったわー!小春にも直ぐ送ったるからな!)
((分かりやすい動揺やわ…))


2012/11/26 clap thank you!
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