『あ…っつい…!』
『溜めるな、暑いやろ…。』
『だって…アレだ…何だっけ。』
『暑さで頭やられとるやんけ。』
『もう夏ヤダ。暑いし、それでなくても馬鹿な私の頭が更に馬鹿になるし…。』
『馬鹿なのは変わらへんやん。』
『馬鹿に拍車が掛かるって云ってるのー。』
『さよか…。』
『さようです…。』
『にしても、今日ホンマに暑いな…。』
『せめて、冷たい水でもあったら良いのにねー…あ、』
『どないしてん?』
『ちょっと、彼処の影で待ってて。』
『は?ちょ、何処行くんやー!おいー!』

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『おい、帰ってくるの遅いわ!もう少しでリアルに溶ける所やったぞ!』
『ごめんごめん。ユウジ、暑い?』
『当たり前やろ、影いうてもこない炎天下の中におるんやから。もう何でも良えから早う帰るで。』
『そんなホットな一氏君にクールなプレゼント。』
『は?』

ビュー!

『どう?少しは涼しくなった?』
『…自分、水鉄砲買いに行っとったんか…。』
『うん。』
『ふーん…ちょお、それ格好良えな。俺にも見せてくれへん?』
『良いよー。』

ビュー!

『ちょ、止めっ!日焼け止め、落ち、る…!』
『さっきの仕返しや!』
『制服びちゃびちゃんなるじゃん!というか、私顔に掛けたんだから普通顔だろ!』
『やかましいわ。先に掛けてきたのは自分やん、三倍返しや。』
『こ、小春に訴えるかんなー!』
『どうとでも。今回は確実に自分が悪いって云われるのが落ちやしな。』


(小春ー!)
(何で二人ともびちゃびちゃになってんねん)
(私が折角ユウジを水鉄砲で冷やしてあげたのに、ユウジが逆ギレして水掛けてきたー!)
(いや、完全に悪意に満ち溢れとったやん)
(一氏有罪)
(何で!?)


2012/07/25clap thank you!
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