『先輩ー、』
『誰。』
『は?』
『財前君、君は誰ですか?』
『いや、今名前呼びましたやん。』
『ぁ、何故か浮かんできただけだから気にしないで。』
『ふざけた事しとらんと早うマネジの仕事して下さい。』
『マネジ?私はそんな雑用知らない。』
『やる事が雑用って分かってるんスね。』
『…兎に角、財前君の名前を聞いておこうか。』
『せやから、さっきから呼んどるっちゅーねん。』
『あ…今のなしで。』
『記憶喪失の真似事とするならもう少し作り込まな直ぐバレますよ。』
『そう、私は記憶喪失なんだ…!』
『(下手くそ…)』
『目が覚めたらこんな超人変人しかいないテニスしてんのか格闘技してんのか分かんないような所にいて…、』
『何時もそんな風に見てたんですか。』
『実は。』
『ちゅーか、このやり取り面倒なんで部長呼んできても良え?』
『…呼んでどうする気ですか。』
『一発殴ってもらいます。』
『な、何て物騒な…!イジメ格好悪い!』
『…。』
『…。』
『…もう良えですか。』
『はい。』


2012/05/24clap thank you!
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