『…っ、…ん、』
『ようやっと目ぇ覚ましたか。遅いっちゅーねん。』
『……誰、』
『は、自分惚けるの上手いやんけ。』
『や、惚ける…とか、この状況で出来ないです、けど…。』
『そっちは忘れてしもたかも知れへんけど、俺は一瞬たりとも忘れてへんで?』
『だから、誰、ですか…、』
『酷い奴やなぁ…。俺に好きや云うて告白したやん。』
『…あ、え…は?』
『俺はこんなにまで自分の事好きんなってしもうたのに、云うた本人はすっかり忘れて他の男と仲良う話よる。』
『ちょっと待って…っ、!』
『ああ、動いたら紐が食い込んで跡残るさかい、あんま大きい動作せえへん方が身のためやで。まぁ、自分には赤が映えるから丁度良えかも知れへんけど。』
『私には、記憶が全く無いんですが…何か…貴方に誤解を生むような発言があったのは謝ります…、』
『は?』
『だから、も…、助けて…下さい、』
『泣いとんの?自分の頼みなら何でも聞いてやりたい所やけど、それだけはアカンねん。ちゅーか、自分、今日からここで俺と一緒に暮らすんやで。』
『え、?』
『はっ、その顔最高にそそるわぁ。そんな良え表情他の誰に見せたないねん。俺だけのお前にしたるから。なぁ、嬉しいやろ?』

(くるくる狂った君と僕)


2012/05/22clap thank you!
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