『幸村ー。』
『何だい?』
『幸村、今日って何の日だと思う?』
『俺の誕生日だけど他にあるの?』
『…うん。そうだよ。確かにそうなんだけど私の想像してた返事と違ってたからちょっと吃驚した。』
『別に聞いてないんだけど。』
『へいへいそうですよねー。』
『随分と生意気な口だな。一生喋れないようにしてやろうか?』
『遠慮します。』
『何で君ってこんなにも可愛げがないんだろう。そこら辺にいる不細工よりも可愛くないよ?』
『もう心折れそうだから黙ってくれないかな。』
『で、プレゼントは?』
『え?』
『だから、プレゼントは?って云ってるんだよ。もしかして、話振っておきながら有りませんなんて事は無いだろ?』
『いや、それは流石に無いんだけど貰う人間の態度じゃねぇだろ。何でそんなに偉そうなの。』
『俺が直々に貰ってあげようなんて事そうそうないんだから寧ろ有り難く思うべきだよ。第一、俺偉いもん。』
『こいつ本当何なの。』
『俺としては実用的な物が良いな。』
『…例えば?』
『金とか。』
『もう嫌だこいつ。』
『さっきから聞いてれば、俺の事まさかこいつって呼んでる?何?消えたいのかい?』
『嫌だ。色々嫌だ。プレゼントあげるから許して。』
『最初からそうしてれば良いんだよ。君、もう少し素直になれば?』
『幸村にだけは云われたくないです。』


2012/03/05 Y.Seiichi HappyBirthDay.
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