「光ー。」
「何スか。」
「お風呂の中で達磨さんが転んだ考えちゃ駄目なんだって!」
「おん、知っとりますけど。」
「嘘ん。」
「キモい。ちゅーか、最早古過ぎて逆に新鮮っすわ。」
「ぬぐぐ…。」
「他に用無いんなら、俺帰っても良えですか。」
「あー!待って待って待って!まだ続きが有るんだってばよ!」
「キモい。帰って良えですが。」
「話位聞けよ。」
「何やと。まぁ、名前さんがそこまで云うんやったら聞いてやらん事も無いですけど?」
「ふっ…。かなり癪に障るけど、先輩として寛大な心で受け止めてあげる。」
「どうも。」
「うむ。」
「で?」
「うん。でも、こんな風に話してたら嫌でも思い出しちゃうじゃん?」
「別に俺はそうでもないけど。」
「人によるよね!」
「良いから早うして下さい。」
「あ、はい…。だから達磨さんを転ばせなかったら良いんだよ!」
「…は?そんなん達磨さんが可哀想やん。達磨さんも倒れたい時も有るわ。名前の都合で倒れられへんとか最悪や。達磨さんに謝れ。」
「え…、何かごめん…。」
「ホンマ、名前のせいで下らん時間使うてしもうたやないですが。名前さんのド阿呆。達磨さんの代わりに転けてまえ。」
「何で私ここまで罵倒されなきゃいけないの?」
「せやけど、名前さんがどうしても俺に善哉奢ってやりたい云うんやったら許してやっても良えですよ。」
「すっげー上から目線。」
「分かりました。そない云うんやったら奢って貰われますわ。」
「後輩が話聞かないんだけど。私どうすれば良いんだろう。」
「別に良いやないですか。」
「良くないよ…。」
「俺、安うて上手い甘味屋知ってんねん。そこ行きたい。」
「…今日だけだからね!金欠だから…。」
「わーいっ。」
「(光がわーいって云った!)」
「ほな、行きますよ。」
「うん。…で、この差し出された手は何?もしかして、金出せって事?」
「違うわド阿呆。手繋いだるっちゅー意味や。」
「…ここに来てまさかのデレとか予測出来なんだ…!不覚にもキュンとしたんだけど!」
「キュンとした序でに善哉一つ追加しても良えですよね?」
「阿呆、騙されてたまるか。」
「ちっ…。」


2011/09/15
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