愛してる、俺がそう云えば、君ははにかみながら頷く。

あ、もうアカン、理性保てへん。

今日は久し振りに俺の家で名前と2人きり。

最近お互い忙しゅうて中々一緒におられへん日が多かったけど、やっと落ち着いて今こうやってイチャイチャしようる訳。

今まで我慢してたんや、今日は満足いくまで甘えさせてもらうわ。

俺は名前を腕の中に拘束したまま名前を呼んでみた。


「名前、」

「ん、何?」


俺が名前を呼ぶと、腕の中で可愛らしく返事をする、しかもちゃんと目を合わせようとしてくれる。

俺と目が合うと、名前は満足そうにへらっと笑う。

何やこいつ可愛すぎるやろ、俺も一応男なんやけどなぁ、そんな可愛い事されたら理性保てへんのやけど、というか保つ気は無いけどな。

俺は気を紛らわそうと名前を少しだけ強く抱き締めた。名前は、蔵は甘えん坊だなあ、とか云いながら名前の腰にまわっている俺の手に自分の手を重ねた。

アカンわ、やっぱり我慢出来ひんかも、しかも気紛らわそうと思おてやったのに何や名前良い匂いするし。

相乗効果で俺の理性は臨界点。

俺キャラやないけどキュン死にしそう、こんなん云うたら名前どんな顔するやろ、きっと滅茶苦茶赤い顔するに決まってるわ、照れた名前も格別に可愛いからな…あ、何か見たなってきた。

俺は名前の反応を想像しつつ、これまた可愛らしい耳に近付いて囁くと、敏感に反応して名前の身体がピクンとはねて、そんな名前の反応を楽しんでいると、名前から小さいが、んっ、って甘い声が漏れた。

あ、切れた。

俺はその場に名前を押し倒した。

丁度クッションが有ったから痛ないとは思う、ほら、やっぱり、今だって痛そうな顔ひとつしないで、俺の事まん丸い瞳で見てきてる。

でも名前はゆっくりと俺の頬に手を宛がって、また俺の好きな笑顔を浮かべた。

可愛い可愛い可愛い、名前がこの世で一番可愛いんとちゃうかっちゅー位、いや、絶対名前が一番可愛いわ。

そんな事を考えつつ、俺は名前のおでこに口付けを落としてやった、そうすると名前は顔を真っ赤にして俺がキスした所を手で押さえつつ、恥ずかしそうに目を逸らした。

前から思っとたけど、そんな可愛い顔とか仕草とか何処で誰に教わってんねん、きっと名前は無意識なんやろうけど、俺を煽るには完璧過ぎ。

俺は名前の顔の横に肘をつき、云った。


「そんな可愛い顔、俺以外の誰にも見せたらアカンで…?」

「ぅ、うん?」


ああ、もう俺その顔だけで絶頂感じてまうんやけど、こりゃ今回は優しく出来そうにないわ。

俺はまだ赤い名前の頬に口付けをして、白い首筋に顔を埋めた。


2011/05/01
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