「名前、今日って恋人の日らしいで。」
「へぇ。」
「せやから、結婚しよ。」
「散れ。」
「くっつく。」
「ええい、触るな近付くな消えろ。」
「とか云って離れたら寂しいくせに。」
「白石、脳味噌に何か変な生き物でも寄生しるから、早急に病院行った方が良いよ。」
「名前が俺の事心配してくれるなんて…!嬉しゅうて死にそう!」
「良し、そのまま死んでくれ。」
「とか云って死んだら寂しいくせに。」
「今まで生きてきた中、一番の笑顔で御焼香してやる。」
「せやけど、世界一可愛え俺の名前一人置いては死なれへんな!」
「いや、気にせず逝ってくれ。」
「イ、イくって…そんな、名前、結構大胆…、」
「マジふざけんな。」
「分かっとる、分かっとる。名前の云いたい事は十二分に分かった。」
「は?」
「要するに、俺と熱い夜を過ごしたいっちゅー事やろ?」
「キモい、キモ過ぎる。」
「あ、それもう一回云うて!」
「何故。」
「携帯の着信ボイスにする。」
「本当にキモいよ。」
「名前に罵倒されとる、ハァハァ…、」
「もしもし、警察ですか。」
「喩え、警察でも俺と名前の愛は引き裂けへんで!なっ!」
「(もう駄目だこいつ)」
「あ、忘れる所やったけど、結婚しよ。」
「散れ。」


2013/06/12
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