「ヘイ、謙也!ファイティングポーズ!」
「え?は?」
「行くよ行くよ!」
「は?は?のわぁっ!」
「ちっ、」
「え、ちょお待って、何でパンチ避けただけで舌打ちされなアカンの?」
「避けんな!」
「阿呆かっ!」
「そんなんだから謙也は何時まで経ってもヘタレなんだよ。」
「今ヘタレとかは関係あらへん!ちゅーかホンマいきなり何やねん…。」
「別に何にもないけど。」
「何にもないのに人殴ろうとすなや。危ないやっちゃな…!」
「まぁ、理由が無きにしも非ず。」
「どっちやねん。」
「格好良く云ってあげようか?私の目的はただ一つだけだ!」
「然程格好良え訳でもないし、ちゅーか選択する間すらもらえへんかったやんけ。」
「聞きたくないならまた始めるけど良いかな。」
「始めるて…ハッ!殴る気やな!?」
「正解だあああっ!」
「ぎゃああああっ!もう何やねん!反抗期か!反抗期なんか!?」
「思春期です!」
「どっちにしろ難しい時期!」
「謙也、大人しく私のカウンターを食らいなさいな。」
「カウンター?カウンターって俺が打ったパンチにタイミング被せて相手より早く打たなカウンターにならへんやん。」
「…一応知ってるけど、謙也が無駄に詳しい…。」
「第一、名前と俺やったら腕の長さが全然違うから名前が俺のカウンター確実に食らうで?」
「…。」
「どや!」
「黙らっしゃいっ!」
「ぬわぁっ!」
「当たった…!」
「嬉しそうにガッツポーズしとらんと謝らんかい…!」
「白石ー!謙也の阿呆が私のカウンターもろに食らったー!」
「ちょ、待ち…、フラフラするー…!」


2012/01/11
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