序章




俺はあのキツネに対するイメージだとか、印象を改めなければならない。

もっと早く気づくべきだったんだ。

イカレてる野郎だとは思っていたんだ…一般より脳の足りない俺でも。

最初に会った時から、キツネからは桃の様な甘い匂いがしていた。

気づくべきだったんだ。
いや、気づいてあげるべきだった、か?


…文法はよくわからん。

なにぶん馬鹿なもので。

だからと言う訳では無いが、俺があのキツネのイカレ具合を見抜けなかったのも、
俺が馬鹿だったから。という訳にはいかないものだろうか。



【キツネと大仏。】








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