リレー小説 | ナノ

池袋の町を走り抜ける。
どこだろう、折原さんは。いったいどこに隠れてしまったんだろう。
大丈夫ですよ、折原さん。私がちゃんと見つけますから。
辺りを見回すと、自販機が飛んでいくのが見えた。
…みぃつけたぁ。

*    *    *

「折原さぁん、見つけましたよぉ。
 かくれんぼはもう終わりですねぇ。」

「…げっ。
 静ちゃんのせいで見つかっちゃったじゃん。
 責任取ってよね。」

「はぁ?!」

…目の前にいる人、見たことあるなぁ。
前もいたような気がする…あれ?

「こんの、ノミ蟲がぁああああああああ!!」

その言葉とともに自販機が折原さんに向かって飛んでいく。
折原さんが避け、後ろの人にぶつかる。
…後ろの人、ご愁傷様です。
あの人、静ちゃんさん?危ないなぁ。

「折原さん、大丈夫ですかぁ?
 …えっと、静ちゃんさん?もし自販機があたって折原さんが死んだらどうするんですかぁ?
 折原さんを殺していいのは、私だけなんですよぉ。
 もしあなたが折原さんを殺すようなことがあったらぁ、あなたをさくさくっと殺しますのでぇ。
 いいですかぁ?」

「? お前何いって…」

静ちゃんさんが首をかしげる。
…あれ、日本語通じてない?何で?
静ちゃんさん、馬鹿なのかなぁ?
…って、折原さんが逃げちゃう。

「折原さん、逃げないでくださいよぉ!
 …あ、静ちゃんさん、今言ったこと、覚えといてくださいねぇ!」



殺していいのは私だけ


(傷をつけるぐらいならぎりぎりで大丈夫ですけどねぇ)

(ひとつしかない命を奪うのは私ですよぉ)


あとがき

あれ、黒様n(ry
そして、静ちゃんとからん…だ?
話したからいいよね、きっと。
追伸:今気づいたんだが予定していた二話と三話がいっしょくたに…あれ、おかしいなぁ。これは完璧なミス。サーセン。