私はふわふわと、まるで雲を歩むような、そんな足取りでゆっくりと、ときおり踊るように、暗い夜道を歩いていた。
暗い、というと少し語弊があるだろうか。
あたりは街灯の下世話な光こそないものの、完全な闇に支配されているわけではない。
星明かりがうす青く私のあしもとを照らす。
視界は不十分、しかしわたしにはその程度の光で充分だった。
月が、夜が、星が、わたしを祝福しているかのようだ。
目を閉じて夜気を胸一杯に吸い込む。
ああ、歌い出したいほど気分が、これは高揚しているのだろう。
わたしはその場でくるりとまわって見せるのだ。
by rocca funeral
素材はすべて六仮さまよりお借りしました。
星が落ちるもの:ワンポイント→星→06a
背景:壁紙固定背景2→星2→02
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