いただきます。ちゅ、ちゅ。
音を立てて頬や耳や色んな場所に口付けられる。
ちゅ、ちゅむ。
…正直恥ずかしい。
「ちょ、ちょっと…」
「んー?」
「や、やめ…」
「ほらこっち向いてよ」
「や…」
「やー?」
「ややややめなさい!ちょっともう…ツナ?恥ずかしいっ!」
後ろから抱き締めてくるツナを怒鳴り付ければ、いやそんなに怒ってはないけど、…そうじゃない。
気にせず首に口付けるツナを睨み付ける。
「え、七海イヤなの?」
「い、イヤというか…」
「そっか、イヤか…。……ごめん七海。俺のこと嫌いになっちゃったかな。離れるよ」
「ちょっ違…!嫌いだからイヤとかじゃなくて!
は、恥ずかしいだけなの…」
「そう?だよね。良かったー」
は、図ったなっ!
面白そうにニコニコと笑っても黒い腹は隠しきれていない。
途端に黒ツナスイッチが入ってしまい、嫌な笑いをしながらまた後ろから抱き締められる。
ずるいいいい!
「七海は俺のこと大好きなんだね」
「う…っすすす好きだよバカああっ!」
やけくそになって緩い涙腺を更に緩ませる。
そうだよ、大好きだよ!
心臓の音がばくばくと聞こえてきて、心拍数がおかしくなってるよ悪いかぁっ!
「…あーほんと七海可愛い。何なの?俺にどうさせたいの?」
「どどどうって…」
「爪先から頭の先まで食べちゃいたい。」
グロッ。
若干血の気を引かせて顔を青ざめさせていると、ペロリと頬を舐められる。
「〜〜〜っ!?」
「あー可愛い。冗談だって。俺、読心術使えるんだよ?そんなエグいことしないって」
まぁ、七海は分かりやすいから読まなくても分かるけど。
そう付け足して、再びペロリと首筋を舐めた。
「っツナ!何やって…」
「味見」
「あじ…、え?」
耳元で囁かれ耳たぶを舐められれば、ぞわりと背筋に百足が走ったような感覚。
さすがに、ムリ!
「ちょ、いやあああ!離して離してっ」
「七海は耳弱いもんね」
「そうだよっ」
じたばたと逃げようとするも、無駄に特訓してる訳ではないらしい。
男女の力の差も手伝って、ぎゅうっとツナの腕の中に収まったままだ。
「うう…!」
「七海は俺のなんだから。
大人しく、俺に頂かれてね?」
「ばかああああああ!」
白石 七海。
波乱はまだ終わりません。
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ツナさん素敵// ツナさんがあれば白飯三杯いけますね!嘘です!
久々に誰夢かを決めて書き始めました←
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