喉のおくではじけてきえた好きです。好きです。好きです。好きです。ずっと前から好きでした。付き合って下さい。好きです。
何度も何度も反芻して四文字の言葉を覚える。
たったそれだけの言葉が私には言えない。
私は、炭酸飲料のようだ。
炭酸飲料を振り続けると、蓋を開けた時には泡が溢れる。
私は、それに似ている。
何度も振り続けているのに、溢れ出せない心地の悪さともどかしさ。
今にも溢れそうなんだよ。破裂しちゃいそうだよ。
いつも笑っている彼の瞳に吸い込まれたくて。
何度でも、何度でも繰り返す。
相手にされないのも、こっちを見てないのも分かるけど。
好きです。好きです。好きです。
こんな私を見て、周りはどう思うだろうか。
バカだなぁと思う?可哀想だと思う?身の程知らずだと思う?
ボスを愛するだなんて所詮こんなもの。
下っ端の下っ端、それでいて平凡な人間の私をひとりの女として見ることなんて、多分一生ない。
私はそれでも構わないから、最後だけどうか言わせて。
迷惑掛けてごめんなさい。聞いてほしい。
「好き、好き、大好き。」
喉のおくで、はじけてきえた。
(ごめんね、)(そう言ったのは誰だったか)
****
タイトルお借りしました!
joy 様
prev|next