大好きなんだから仕方ないっ!


『先輩が好きです!私と付き合ってください!』

あぁ、言っちゃった!
顔から火が出るかと思うくらい熱を持ってるよ!
先輩…どんな顔してるかな…?
そっと先輩の顔を伺うと…?

「お前………

今日で何回目だと思ってんだよ!!」

目の前にいる私の想い人、もとい獄寺隼人先輩。
今日も銀色の髪がお美しいですね!
じゃなくて…

『私の先輩への愛は一日一回では伝えられません!』

「だからっていつでもどこでも伝えるんじゃねぇ!///」

今日だけで3回目だぞ!などと顔を赤くして叫んでいる先輩。
あぁ、そんな声も素敵!

「七海ちゃん…全然聞いてないね」

「ははっ!七海は元気がいいのな!」

『出たな、十代目!先輩は絶対に渡しませんから!』

「えぇ!!俺!?」

「てめえ、十代目になんて口の聞き方しやがる!」

『それじゃあ先輩、また放課後に来ますね!愛してますよ!』

きゃー、言っちゃった!!
先輩の顔も見れたし、声も聞けたし!
あぁ、なんて幸せな日なんだろう!
私はスキップしながら自分の教室に戻って行った。

「…心臓に悪ぃ///」

先輩が私を見ながらそんなことを呟いていたなんて知らずに。

---------------------------------

窓側の一番後ろの席。
誰もが羨むであろう私の席!
毎日の日課は授業中に外を眺めること!

『あ、先輩!』

でも今日は特別。
だって先輩が体育なんだもん!

『やっぱりかっこいいなぁ…』

サッカーだろうか?
十代目とパスの練習してる。
いいなぁ、十代目が羨ましい。

『十代目なんかに負けないんだから!』

そして、放課後。
今日こそ私の気持ちを受け取ってもらおうと気合いを入れ、先輩の教室に向かった。

「…き…です」

ん??なんか先輩の教室から話し声が…?
そっと先輩の教室を覗く。

「好きなんです!獄寺くんのことが…」

うわぉ…これは告白シーンとやらですな?
先輩…なんて答えるのかな?

「悪りぃ…俺、好きな奴いるか」

え…?
好きな、奴…?

いつの間にか相手の女の子はいなくなったみたいで気付いたら教室には先輩一人になってた。

「七海…?」

『せん…ぱ…い?』

「! お、お前何泣いてんだよ!」

あぁ、私泣いてるのか…。
だからか。さっきから顔が冷たいのは。

『ごめ…なさい、先輩。ぐすっ…さっきの…聞いちゃって…』

「!!」

『先輩…好きなひと…いるって…私…し、らなくて…ひっく…』

『ごめ…なさ…い…ひっく…わ、私もう…』

「?」

『好き…でいるの…ぐすっ…やめます…から』

「は!?お前、何言って…」

『ごめ…なさい…』

迷惑だったよね。
私みたいなのがいたら、先輩は幸せになれない。
私って本当バカだ…。

『そ、それじゃあ…失礼しま…「まてよ!!」…!?』

あ、あれ?
私、夢でも見てるのかな?
先輩が私を抱きしめてる…?

「なんなんだよ、お前は…」

『え…?』

「やめるなんて…言うなよ」

『!』

「毎日毎日お前に告白される度、すげぇ嬉しかったんだ…俺だってお前のこと…す、好きなんだよバカ女!!」

『せん…ぱい…』

夢みたいだった。
夢なんじゃないか。
そっと先輩に触れると抱きしめる力が強くなった。
夢じゃないんだ。涙が溢れた。

「だ、だから泣くなよ!」

『だって…ひっく…嬉しくって…』

先輩は…ったくと言うと私の瞼に触れるだけのキスをした。
たったそれだけなのに、私の涙は引っ込んでしまった。

「涙、止まったか?」

あぁ、先輩。
今までどこにそんな表情を隠していたんですか?
その優しい微笑みも全部全部私の物にしてしまいたいと思ってしまいます。


だってこんなに愛おしい。


(ってか先輩!さっき私のことバカって!)
(隼人)
(はい?)
(先輩じゃねぇよ…俺の名前は隼人…だろ?)
(は…やと…?)
((…想像以上にやべぇな))


END


**********
まず、はじめに。
ごめんなさいぃぃいぃorz
獄寺くんの誕生日の時点で近々アップします、なんて発言しときながらもう12月に入りそうじゃん私のバカっ!←

改めてまして、愛(マナ)と申します。
しばらく書かないうちに文章がひどいことに…。
勉強します、はい。
今回は、獄寺くん大好きヒロインと素直になれない獄寺くんでした。
分かりにくいですねごめんなさい。
泣かせたいのに泣き方がよく分からないという…。

こんな愛ですが、
心優しい方は是非是非、
暖かい目で見守ってやってくださいませ。
最後までありがとうございました。

貴女様が素敵な夢を見れますように…。


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