Nell'interno di un sonnellino.


*『Baciami!!』の正一視点です



『ねぇ、正一〜?』

ぼんやりと心地好い声が聞こえる。
優しい。僕の大好きな、大好きな声。

『お〜い』

答えてあげたい。
君の優しい、笑顔が見たい。
なのに瞼が重い。
僕の眼鏡をそっと外し、前髪を撫でる君。
僕の前髪に触れる君の手が優しくて、心地好くて。

『今日で2年目なのに…』

そんな君の言葉がぼんやりと聞きながら眠りについた。

ちょっとサバサバしてて、でも誰よりも人の痛みが分かる彼女。
このメローネ基地にきて彼女と過ごす時間も少なくなった。
君はいつも『大丈夫だよ』って笑うけど。

僕が寂しいんだ。
君は大丈夫かも知れないけど。
いつの間にか君がいない世界なんて考えられなくて。
こんなこと言ったら君は笑うかな?
でも、ちゃんと言わせて欲しい。
僕は君を愛してるって。

Nell'interno di un sonnellino.

Baciami、と僕にキスを求めた七海の唇にそっと僕のそれを重ねる。
君が僕にキスを求めるなんて、と吃驚したけど嬉しかった。
顔もすっごく赤くなってカッコ悪いな、なんて思ってたら君も顔を赤くして言った。

『な!!///何よ!!いきなり!!///』

「何って…///七海がキスしてって言ったんだろ!!?///」

『…はぁ!!?///』

七海はその後、なんだかぶつぶつ言ってた。
何があったのかは分からない、けど…。

「七海」

『何って…わっ!!』

僕は七海をぎゅっと抱き締めると首筋に顔を埋めた。

『正一…?///』

「今日は…こうやってたいんだ…もっと…君を感じたい…///」

僕らしくないかも知れない、でも今まで一緒にいられなかった時間をちょっとでも埋めたいと思った。

『うん…///』

七海は頷くと僕の背中に腕を回し、優しく抱き締めてくれた。

                                       END


〜あとがき〜
 
どうも、愛です(^^)
 
『Baciami』の続編です!!
続編というか正一視点と言うべきでしょうか?
 
ちょっと甘えたな正一になってしまった。
後半の正チャン、寝惚けてるのかなぁ…それとも酔ってるかしら?なんて思いながら書きました(笑)
 
正チャンは夢主ちゃん不足で甘えたになってしまったようです。
 
題名の意味は『微睡みの中で』だそうです。
 
ここまで読んで下さった心優しい皆様!!
ありがとうございました!!



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