イメージチェンジ


同じ人なのに…

こんなにも変わるものでしょうか…?


『じゃ〜ん!』

いつもの通学路。
一人の女子生徒にはなしかけられた。
黒曜の制服を着ているものの知らない人だった。
ので無視した。

『ちょ、ちょっと!なんでスルーすんのさ!!』

彼女は僕の手を掴んだ。
僕はもう一度彼女を見た。
長い黒髪をポニーテールにしているなかなか可愛らしい人だ。
髪と同じ色の大きな瞳もすごく綺麗だ。
でも…

「…誰ですか…?」

『えっ、わかんないの!?私だよ「おっ!骸さんと七海だびょん!」あ…犬に千種!!おはよ〜』

ん?犬は今「七海」と言った?七海…?
クラスメートで僕の恋人である白石七海だろうか…?いやまさか…

「七海…髪結んでるし…コンタクトにしたの…?」

『さっすが千種!でも骸、私がわかんないみたい…』

「え〜、なんでらびょん?」

クフフ…彼女達は何を話しているのでしょう…?
まるで、彼女が七海で僕がそれをわかってないと話してるようですが…?

「その通りです…骸様…」

「おやおや、僕の可愛いクローム…いつの間に読心術を…?」

「声に出てたびょん!」

おやおや…僕としたことが…。

「七海…可愛い…」

『ありがと、クロームちゃん(ニコッ)』

ドキ…と彼女の笑顔を見た瞬間、心臓が跳ねた。
この感覚は…

「七海…?」

『やっとわかった?』

彼女は呆れたようにため息をついた。
以前の彼女は黒髪はロングのストレート。
それに目が悪いため、めがねをつけていた。

『イメチェンしたんだよ♪』

と彼女は僕に抱き着く。
人はこんなにも変わるものだろうか…?

「クフフ…今までもそうでしたが…可愛いですよ」

僕は彼女の額に軽くキスをする。

『ふふっ…ありがと、骸♪』

前よりもっと貴女が好きになりました。
もうはなしてあげませんよ?
Ti amo…僕の愛しい七海…


END




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