ずっと、ずっとこうしたかった*『ひだまりみたいな君』の続き的なお話です*
どうも、白石七海です。
委員長こと雲雀恭弥に告白されてからもうすぐ2ヶ月です。
あの時は驚きと嬉しさでいっぱいであまり気にならなかったんですけど…
「七海、そこの書類とって」
『は、はい///』
2ヶ月たっても何もないっていうか…
告白される前とあまりどころか全然変わってないんですよ。
まぁ、私も告白されてから委員長の近くにいると胸がドキドキして自分から話しかけることもできませんが…。
ただひとつ変わったことといえば…
「…」
『…な、なんでしょうか?委員長?///』
「…別に」
委員長はフイッとそっぽを向く。
…要するに、視線を感じて委員長を見ると目が合って…話しかけるとそっぽを向いてしまうということが多くなったということだ。
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『はぁ〜…』
委員長の謎の視線(?)も気になりますが、委員長って本当に私のこと好きなのかしら…?というのが最近の悩み。
そして悩みがあると屋上にきて空を見るのが私にとっての癒し。
そして今日もまた空を見上げる。
(君が好き…僕のものになりなよ)
あの日委員長はそう言った。
思い出すたびになんとも委員長らしいなぁとつい口許がゆるんでしまう。
「何ニヤニヤしてるの?」
『いや、ちょっと委員長のことで…って委員長!!?///』
声に振り向くとちょっとムスッとした委員長がいた。
「僕のことで何?」
『えっ!?あの…その…』
委員長のことで悩んでるとも言えずしどろもどろになる。
「僕に言えないこと?」
『いえ、そういうわけでは…』
「じゃあ何?」
『え〜っと…』
なんとかごまかさないと…と頭をフル回転させるが委員長の前ということもあり、うまく頭が働かない。
ドキドキと胸の鼓動が早くなる。
『(あぁ、どうしよう…!!)』
そう思った瞬間、フッと暖かいぬくもりに包まれた。
『??』
あれ…?私今…
20秒ほどしてやっと抱きしめられていることに気づく。
『い、委員長…?///』
「恭弥…」
『え…?』
「委員長じゃなくて恭弥って呼びなよ…」
僕たちは恋人同士なんだから…。
唇に柔らかい感触。
抱きしめられただけでもパニックになっていた私はそれがキスだとわかった時にはすっかり放心状態になっていた。
「七海…?」
委員長の声にハッと我にかえると委員長が目の前にいた。
『い、委員長…///』
「恭弥」
『…き、恭弥…その…近いです///』
お互いの鼻先が触れるほどの近さに耐えられず、声を絞り出す。
…がいいんちょ…じゃなくて恭弥は妖しい笑みを浮かべてもっと距離を縮める。
『き、恭弥!!?///』
チュッ
可愛らしいリップ音とともに唇にキスをする恭弥。
「七海…可愛い…」
クスッと笑うと啄むようにキスを繰り返す。
なんだか頭がふわふわする…。
やっとキスから解放されると必死に空気を取り込む。
『はぁ…はぁ…き、恭弥…?///』
「七海…好きだよ」
恭弥は優しく微笑む。
その姿を見ていると今まで悩んでいたことが少しずつ溶けていく。
『わ、私も…恭弥が大好きです!!///』
私は思いきり恭弥に抱きついた。
なんて単純なんだろう 恋とはそういうものかも知れない。
(僕だって君に触れたかったんだよ?)
(君のことが大好きだから…)
〜あとがき〜かな〜り前に書いた『ひだまりみたいな君』の続き的なお話でした♪
テストだというのにちょこちょこ書いてたのでまとまりがないという(^_^;)
雲雀さん出番少なっ!!!みたいな感じになりがらもなんとか書き上げました。
ちなみに最後の()は雲雀さんの心の声みたいな感じです☆
ヒロインちゃんが悩んでいることを察しつつ自分も悩んでるみたいな…
ここまで読んでくださりありがとうございました!!!
*題名はM.I様より*
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