愛しての続き なぁ、志摩。今から俺の部屋来れね? 彼はそう照れながら言うものだから、断るはずもなくふたつ返事で頷いた。 彼の住む旧男子寮まで2人手を繋いで歩いた。 途中彼から何か話かける様子はなく、どこか握ってる手も汗ばんでいたような気がする。 彼の緊張が伝わって自分も心臓をバクバク鳴らせながら、彼の住む部屋に辿り着き、彼に促されるまま部屋の中に入った。 「うっ…わぁ…なんやコレすご」 彼の部屋に入ると用意された机の上には綺麗なケーキが置かれていた。そんなに大きくはないが、凄く美味しそうなケーキがあった。その美しさのあまり口から感動の声が上がった。 それを聞いた奥村くんが気を良くしてにかって笑ってすげぇだろってそのケーキを手にとった。 「何か俺に出来ることないかなって思って。でも、俺こんくらいしか思いつかなくって…」 「うへっ!?これ、奥村くんの手作りなん!?凄すぎやろ!!」 まさかの手作りとは…。確かに奥村くんの料理はプロ並みで、お嫁に欲しいくらいだがまさかケーキまで作ってしまうとは。 奥村くんはケーキを箱に丁寧に仕舞って俺に差し出した。 「よかったら食べてくれ」 「ありがとお、奥村くん。俺めっちゃ幸せや」 嬉しすぎて少し涙目になってしまった。せっかくやから一緒に食べたいな。 そう思って、奥村くんに一緒に食べよって言った。 「いや、実は生クリームが余っちゃってるからそれ片さないと」 だからそれ、食いきれなかったら皆で食べてくれ。そう言うと、彼は余った生クリームを寮のキッチンから持ってきた。特に付けるものが無いみたいで、自分の指に生クリームを搾り出して、ぺろりと舐めとった。 なんか、エロいな…。 生クリームを舐めとる奥村くんがエロくてついつい凝視してしまった。 俺の視線を感じ取ったのか、奥村くんがなんだよって言うもんだから。 自分でも何でこんなことしたのか分からないけど、気づいたら奥村くんの唇に自分の唇を押し当てていた。 少ししてから唇を話すと口に甘い生クリームの味が広がった。 「なっ…、なに…すん…んっ!?」 奥村くんの言葉を遮る様にまた唇を塞いだ。 今度はさっきと違うキスを、深い深いキスを贈った。 「ぅん、あっ…は、…しま…」 キスの合間に呼ばれる名前に余計に欲情してしまって、奥村くんの舌を絡め取り、たまに少し強めに吸ってみたり。 そのたんびに可愛い喘ぎが聞こえた。 「奥村くん、その生クリーム俺にも頂戴?」 「ふぁ…ん、なに…?」 奥村くんが手に持っていた生クリームを手に取った。そして、その生クリームを奥村くんと同じ様に指に搾り出した。 「し、しま!?」 困惑する奥村くんを余所に俺は生クリームを舐めとった。俺の指じゃなく、奥村くんの指に搾り出した生クリームを。 粗方舐めとったが、暫くの間ずっと奥村くんの指を舐めていた。 「…な、に…してんだよ志摩ッ!!」 「ん〜?何って生クリーム片すの手伝おう思って」 「だ、だからって何で俺の指に付けんだよ」 「どうせなら奥村くんと一緒に頂いた方が美味しく頂けるやん?」 そう言って今度は奥村くんの鼻先に生クリームを搾り出してがぶりついた。 いたっと痛がる奥村くんを宥める様に噛んだ所を優しく舐めれば奥村くんは体を硬直させて大人しくなる。 奥村くんそのまんまやとほんまに奥村くんごと頂いてまうよ? 「ん…しま、キス…して?」 「ふはっほんま可愛らしすぎるわ」 おねだりされるままにキスを贈れば、きゅっと背中に腕を回して、抱きしめてくれた。ほんまに可愛すぎて、俺の脆い理性なんて簡単に切れてしまった。 抱きしめられたまま奥村くんのシャツに手を滑り込ませた。そしてそのまま手探りで突起を探った。それに驚いた奥村くんがびくりと肩を跳ねたけど、これといって嫌がらずキスに没頭するので、そのまま突起を探すのに集中する。 見つけ出した突起をくりっと軽く抓れば奥村くんが勢い良く俺の唇から離れていった。 「ごめん、奥村くん。もう我慢できへん」 「ぅあっ…ん、んぁっ」 謝罪をしながらも奥村くんの突起をくりくりと弄る。俺が何言ってるのか分からいないのか、必死に声を抑えて震える体を俺にしがみついている。 そんな奥村くんの反応を見ながら一個一個シャツのボタンを外していき、晒された可愛いピンクの其処に生クリームを搾り出した。 「んぃや、志摩やだ…やだやだ、何」 嫌がる奥村くんを余所に生クリームを付けた奥村くんの其処をペロリと舐めれば、ぶるりっと奥村くんの体が震えた。そのまましつこいくらいに奥村くんの突起部分を生クリームを付けては舐めとるといった行為を繰り返した。 「ふぁ、しまぁ…んんっ」 「好き、好きや奥村くん。だからほんまに奥村くんを俺に頂戴?」 もう何が起きてるんだか分からないのか、奥村君はこくこくと頷くことしか出来なかった。 そんな事分かってるくせに、俺卑怯やから、そのまま奥村くんのズボンに手を掛け、下着と一緒にずり下げた。外気に晒されて露になった其処は既に硬直をしていた。 硬くなった其れを優しく、そう自分のをするみたいに扱き始めた。 「ひゃ…ん、あっ…うぁ」 「ほんま可愛らしすぎるわ、もうこんなに濡れとるやん」 見てみ?なんて見せつけるみたいに言えば、赤い顔を余計に真っ赤にさせて顔を背ける。その反応がやけに可愛すぎて余計に虐めたくなってしまう。 「うぁっ…しま、何して…」 手に持っていた生クリームを今度は、奥村くん自身に搾り出した。そしてそのまま頭を下に持っていって、生クリームの付いた奥村くんの其処を舐めた。 「ぁん、やん、しま…ぅあ、…」 亀頭部分を掠めるように歯をたてたり、ぐちゅりと態と音を立てて吸い付いたりした。そのたんびに奥村くんは可愛い反応を見してくれて、可愛く啼いてくれた。 そんな事を繰り返していたらあっちゅー間に生クリームは無くなってしまって、口の中が生クリームで甘ったるくなった。 「ふぁ、しま…ダメ、も…イっ」 「ん、いっふぇもええよ?」 「ばっ、そのまましゃべ…あぁんっ…」 奥村くん自身を含んだまま喋れば、奥村くんは今まで以上に感じたのか奥村くんは俺の口の中で呆気なく達した。 達した後も余韻に浸る奥村くんは酷く色っぽくて、お楽しみはまだまだこれからだとにやりと笑えば、奥村くんははっと息を吐いて俺を見た。 「ぁ、志摩すき。好き…大好き…」 「おくむらくん…」 「愛してる」 奥村くんのその言葉に俺は大きく目を見開いた。俺が望んでいた言葉を彼はぽつり、ぽつり呟く。好き、大好き、愛してると。何度も何度も、あぁ。俺は何て幸せ者なんやろ。 1番愛おしい人から紡がれる愛の言葉。俺は愛されとるんやって、実感された。 「俺も、奥村くん愛しとおよ」 好きと呟いて、またキスをひとつ贈る。そしてそのまま行為に没頭した。 行為の最中に紡いだ彼の言葉は心にじん、と響いた。 誕生日おめでとう廉造、愛してる。 最高の誕生日プレゼントをありがとおございます。 *********** 付き合って最初が 生クリームプレイって… 作ってもらったケーキは 次の日に仲良く2人でいただきました。 |