※微エロ?





どうも、俺は勝呂竜士や。
最近俺は猫を2匹拾った。雨の中びしょ濡れになりながら、お互いに震える体を抱き合って温め合っていたのを見て、可哀想に思い家に連れて帰ったんや。ピンクの毛並みの垂れ目な猫と、青艶のかかった黒い毛並みの大きなつり目をした猫。この2匹どうやらデキているらしい。

「りーん、おはようさん」

「ん、しまぁ?」

「はいはい。おはようのちゅうな」

りんと呼ばれているのが黒猫の方。ピンクの猫はしまと言う。この2匹毎日毎日飽きもせずにいちゃこらいちゃこらしとる。見てて苛つく。
今日かて昼寝をしていたりんにちょっかいを出して、キスを仕掛ける万年発情期猫しま。そして、それに寝ぼけて答えるりん。
飼い始めて知ったことは、しまはりんが大好き。(うざい程に)そして、りんもしまが好き。何時もしまにべったりや。そんで何よりりんが物凄く可愛いこと。まるで天使やんか!
だが、俺がりんに触れようとするとしまに引っ掻かれる。このクソ猫、シバいたろか。

「ん、あっふぁ…」

「ん、ん…ふ、」

課題をしている俺の後で聴こえる甘い声。まただ。しまのキスが激しくなってりんは生理的な涙を浮かべながらそれを受け入れける。
つか、場所を考えろや!!
りんもりんでやめろと抵抗しろや!
あぁ、可愛いりんが汚れてく…。
はぁと溜め息をついて2匹に近付き、しまの首根っこを掴みりんから引き剥がす。

「なにしはるんですか坊。今良いとこやのに」

「うっさいわ、人の部屋で盛んなやこのアホ猫!!」

しまをりんから退かすとりんに此方来いと手招きをする。手招きすれば素直に近寄って来るからほんま可愛くて頭を撫でる。
膝に座らせると可愛い尻尾がふりふりと左右に揺れる。

「坊ずるいわあ!俺はお膝座らせてくんの?」

「しま静かにせえ。お前らは暫くいちゃつき禁止や!」

「なっ!?そんな殺生な!!」

俺は2匹にいちゃつき禁止令を出した。暫くしまは坊のアホだの、鬼だの、死ぬだの部屋の隅で騒いでいた。おうおう、いっぺん死んでこいや。
りんは大人しく俺の膝の上に座って課題を眺めていた。

「おれ、勝呂好きだ。落ち着く」

へへへっと照れながら笑うりんが可愛すぎて抱き締めたい衝動にかられたが、何とか抑えた。
おおきに、と返して頭を撫でる。その光景を見ていたしまがまた騒ぎ出す。ま、そんなん聴こえないふりするけどな。

暫くして課題も終え、俺は風呂にでも入るかと、立ち上がり風呂場に向かった。
俺がいないのを見計らったしまがりんを襲うことなど、そん時の俺には全く想像もしなかった。

風呂から上がり、部屋の前に立ちドアノブを握ると中からりんの喘ぎ声が聴こえた。

「あっん、しまダメ、あ、あ…」

聴こえた瞬間固まった俺。中に入って止めることも、その場から立ち去ることも出来なかった。でも、聴きたくはなかった。

「ばっ、しま…勝呂そろそろ戻ってく、んぃゃ、あ…」

いやいや!もう帰って来とるから!丸聴こえやから!!どうしたらええんや、中入るべきか否か…つか、しま!おっ前、いちゃつき禁止令出したそばから何欲情しとんのや!アホ!!

「りんかわええ、なぁ俺のも舐めてや…」

「ふぁ、んっんっ、」

「ふはっ気持ちええよ、りん」

なっ、なっりん!!一体お前は何しとんのや!?そんなばっちいもん直ぐに吐き出せや!!ぺや、ぺ。ぺぺぺいっ!!ぐぅぅう…俺はひとりで何やっとんのや!!直ぐ様部屋に乗り込んで発情猫からりんを救わなきゃあかんやろ!!

「っあ、し、しまイッ」

イッ…!!!!?

「イッたらあっかんでりん!!つか、アホッお前ら人ん部屋で何やっとんじ……」

俺は我慢出来なくなって勢い良くドアを開けた。開けた、けど…
あ…あれ?

「うわっ!?勝呂、どうしんたんだよいきなり!」

「坊?何って…毛づくろいやでただの」

其処にいた2匹は別に普段と変わらず、強いて言えばりんの顔が真っ赤なことだけだが。服も別に乱れてないし、しまがりんを押し倒しているわけでもない。抱き合ってはいるが、何時ものことやし。しまはりんの尻尾を、りんはしまの耳を毛づくろいしていて、しまがうっかり強めにりんの尻尾を噛んでしまったようだ。それにしても…

「ま、間際らしい声出すなやアホンダラァ!!!」

「うぉっ!?せやかて坊。りん毛づくろい好きなんやで?気持ちええて、な?」

「お、おう。しまの毛づくろいは好きだ」

だからって、まるで性行為をしているかのような声が出るもんか!?外に丸聴こえだったんやぞ!?間違った俺も俺やけど…恥ずかしい。俺は一先ずしまとりんを離す。そしてしまに一喝。

「つか、しま!!お前いちゃつき禁止令出したばっかやろが!!」

「だって、坊…」

「だってやない!!」

言い訳を一切聴こうとしない俺にうぅ…と唸りながら俯くしま。俺の後ろに回したりんがくいくいと俺の服の裾を引張て上目遣いで可愛く見上げてくる。
なん?と聞くと申し訳なさそうにもごもごと口を動かし、

「あんな、勝呂が風呂行く言ったから俺もしまに毛づくろいして欲しくて…俺から頼んだんだ」

「うぅ…りん」

「はぁ…しゃぁないな。今度からちゃんと風呂で綺麗にせぇ。コイツに頼んだら汚れる一方や…」

「坊ヒドッ!!」

「分かった風呂行く…」

まだ何か言いたそうなりんをよしよしと宥めるようにりんの頭を撫でてやる。
でも、これ以上のいちゃつきは流石に許すわけにはいかない。
ここは、心を鬼にしてりんに言う。

「ええか、りん。暫くはしまに毛づくろいしてもらうのは禁止や!」

できればずっと無しにしてもらいたいぐらいや。
気持ちよおなりたいなら俺がいくらでも洗ってやるのに。
そお言えばしまが騒ぐ。

「ちょぉ坊!?唯一の楽しみがっ…」

「黙られや」
それを一蹴。

「でも、俺…しまに毛づくろいされんの好きだし…気持ちいいから…」

「りんっ!!大好きや!!俺もりん大好きや!!」

そこまでは言っとらんやろが…ホンマにこのアホ猫は…。
また溜め息をひとつ…。

どうやらこの2匹を引き剥がすことは俺には出来んみたいや。
取り敢えず今日は別々の部屋で寝させよう。そのくらいの仕打ちは許されるやろ。








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ねこしま×ねこりん←飼い主勝呂
飼い主勝呂苦労人w

なんかグダグダで終わってしまった。
いつか同じ設定でお話を書いてみたいです。