忘れさせてやるよの続き




「あっ、んん……おくむらくん…」

「ふぁ…んっしま、すき…」

暫くの間深いキスを交えると燐はゆっくりと志摩を長椅子の上に押し倒した。
志摩は少し不安な眼差しを燐に向ける。が、燐はそんな志摩を見てまた笑った。
そして、そのまま志摩の首元に顔を近づけ肌に舌を這わせるとビクリと大げさに肩が跳ねた。

「お、奥村くんちべたいで…!」

「あ、わりぃ」

慌てて離れる燐を志摩はじっと見つめた。よく見ると制服が透けるほど濡れていて髪からは滴がポタポタと落ちていた。
雨の中濡れたのに拭きもせずにいたので徐々に燐の体温は低くなってきていた。申し訳なさそうにすっと志摩は燐のシャツに手を伸ばしボタンをひとつひとつ外し始めた。

「お、おいっ志摩!?なっ何してんだよ!!」

慌てた様に志摩の手を取る燐。志摩はただ風邪をひくといけないから…と思い濡れた服を脱がそうとしたのだが、何故か燐は顔を真っ赤にしながらそれを止める。

「せやかて、そのままやったら奥村くん風邪ひいてまうよ?」

「だ、大丈っぶぇっくしょんっ!!!!」
志摩はほら見ろと言わんばかりにまた燐のシャツに手をかける。今度は燐も大人しく志摩の行動を見ていた。志摩は鞄からタオルを1枚取り出して燐の頭を軽く拭いてやる。

「堪忍な奥村くん。こんなに濡れて…俺の為に」

「気にすんなって!志摩が不安な時には1番に傍に居てやりたいんだ」

「ありがとぉ」

へへっと照れた様に笑う志摩に何か、こう。ムラッとしてきた。燐はまた志摩を押し倒し、ぎゅっと抱きしめた。奥村くん?と少し不安そうな声で呼ばれたけど志摩。と、至極真面目な声で一蹴すると志摩は暖かい腕で抱きしめ返してくれた。

「志摩、寒いからあっためて」

「ふぇ!?ぎゅってして欲しいん?」

「ん〜…つか抱きたい、かな?」

顔を真っ赤にした燐はおずおずと顔を上げて志摩と目線を交じ合わせると、志摩もかぁ〜と一気に顔を赤くした。暫く静寂が続いたけれど、志摩はその間ずっと視線を泳がせていた。意を決ししたのか目線を燐に戻し、ぎゅっと首に腕を回した。

「ん、温めたる」

顔を真っ赤なままの志摩が可愛すぎて、またキスを贈る。
キスをしながらゆっくり志摩のシャツに手を探り入れると、冷たい燐の手にまたビクリと志摩の体が跳ねた。でも、暖かい志摩の体温に徐々に燐の手も暖かくなっていく。

「ひゃっ!?」

突然服の下の突起部分を触られ、甲高い声が口から発せられ咄嗟に口を塞ぐ。志摩の反応を見た燐は口元を緩ませ、しつこく胸の突起ばかりをいじった。

「ん、んっ……あっやぁ」

「志摩、可愛い」

「や、おくむらくん…ぁん」

志摩の服も脱がすと露になった其処は、ピンク色に染まってプクリと膨れ上がっていた。そこに優しくキスをして、徐々に激しく舐めたり、舌で転がす様に弄ると志摩の喘ぎがより一層高くなった。


「あっ、んぁ、やぁ…は、」

「はは、志摩感じてる?」

「ひゃあっ…!?ばっ、しゃべんなやぁ…」

真っ赤な顔を腕で隠す志摩が可愛くて、つい意地悪したくて突起の部分に息をふっと吹きかけるとまた可愛い喘ぎが聞こえた。志摩の痴態を見るだけでホクホクと体が熱くなるのを感じた。すると、志摩が足をもぞもぞと擦り合わせているのに気づいた。

「こっちも?」

「あぁん、ぃゃ…」

すっとズボン越しに触っても分かるくらいに硬くなったソコを、ズボンと下着から取り出すと既に先走りで濡れていた。
直に触れてゆっくりと上下に扱き始める。先端を指の腹で転がしたり、時折引っ掻くように刺激を与えればより一層志摩の声が甘く、高くなった。

「あっあ、おく…んイッ、っちゃう…」

「ん、イッっていいよ」

「は、あぁんッあ…」

舌を耳に這わせて甘い声で囁いて志摩自身に強い刺激を与えると、志摩は呆気なくイッた。はぁはぁと大きく肩を揺らしながら呼吸する志摩にちゅっと額にキスを落とす。志摩が出した白濁の液を手に絡めて志摩の後孔に宛てがう。そしてプツリと指を1本いれた。

「あ、あっ…なん?」

いきなりの異物感に耐え切れず体を捻る志摩。それでも燐は刺激を与えるのを止めずに、どんどんと強くしていく。徐々に後孔を解していき、指を2本3本と増やしていく。その刺激が違和感から快感へと変わっていった志摩が、息をはっと短く吐きながら奥村くんと呼ぶので燐は一旦手を止めた。

「どした?」

「あっ、なんでも…あっあ、早く…」

不意に呼ばれたので動きを止めればどうやら無意識だったようで、急に止まった快感に顔を赤くしながら早く、続き。と囁く志摩に気を良くした燐がズボンから自身を取り出し、解したばかりの志摩の其処に宛てがった。そしてゆっくりと挿入していった。

「しま、すき」

「お、ん。俺もすきやで…りんっあ!」

急に呼ばれた名前に反応してしまった自身が、ビクンッと一回り大きくなったのを感じ、志摩がまた甘い声を出す。ゆっくりと腰をゆすれば志摩の高くなった声が一層高くなる。

「ごめ、しま…おれ」

「ん、俺もイッ、きそ…」

きゅうっとキツク締める志摩から自身を取り出した瞬間射精すると、その勢いで志摩も同時に射精した。はぁはぁと暫くはお互いの息遣いしか聴こえなくて、落ち着いた頃に志摩をぎゅっと抱きしめた。

「れんぞう。ありがとうすっげぇあったけえ」

耳元で囁けば太腿に感じた違和感にくすりと笑った。すると顔を真っ赤にした志摩がきっと睨んできた。

「なっ、何で今名前で呼ぶん!?」

ごめんごめんと謝れば許してくれたのか、ぎゅっと抱き返してくれた。
不意に窓に目をやれば、いつの間にか雨は止んでいてうっすらと光が差し込んでいた。
「雨、止んだな。雷もいつの間にか止んでたし…」

「そ、やね。燐くんの御陰で全然雷怖なかったよ」

「また、雷が鳴ったら俺が傍に居てやるから。つか、俺を頼れよ!」

「おん、ありがとぉ」

燐に近づき、今度は志摩からキスを贈る。
これからも雷は克服出来ないだろうけど、燐くんとおればもう怖くはない。
毎回こんなことされてたら身も、気持ちも持たないけど…。でも、雨が降るたんびにきっと雷が鳴ることを期待してしまうんじゃないかと思う。
だって、少しでも長く燐くんとおりたいから…。


怖いもの何か忘れる程君が好き。







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昨日の台風が凄くて思わず書いてしまった^^;
台風じゃなくて嵐ですが、
燐より志摩のが絶対雷苦手だなって思って、
燐志摩も美味しすぎて好きですw

初エロだったのでかなり酷い文になりましたが、
読んでくれた方ありがとうございました///!!