背骨_6 | ナノ






遠く俄か雨を眺めてはため息を吐く月曜日

終末論をたしなむ

白い夢、白い嘘、全ては消えてなくなる前提

不幸は蜜の味らしいよと向こうで怪獣が舌なめずりをしている

子宮は幻を啄む
しがみつく花びら
雨音みたいな幸福
きつすぎるくらいでちょうどいい

耳の中 震える
深度微弱
青い夜の話

鼓膜にて不幸を飼い慣らしている

淡水魚の鱗
虹彩

つめたくなった憧れが、やけにざらりとした感触であなたと背骨をふるわせるので





material : 酒肴

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