深海42 | ナノ



失速/そして窒息
ひかりも気泡も矢となって、
泳げもしないくせに
鯨の肺は水圧に耐えられるか
わたしの骨
夜の底に似て

焦がれて痛い瞼の奥で、わたしは爪先から鱗になる



『深海』
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