ぞっとする35 | ナノ
人工の踊り子は青みがかった指で羽化する瞬間を待ってる
子どもの爪に似ていて、けものと虫、そしてみんながひとりぼっち
猫の足
夢見がちはあまったるい気分が欲しくてまあるい白を噛む
あなたの肺に埋葬して。呼吸の度わたしを嗅いで、思い出せばいい。
右肩に証明
終わりが見えないのは怖くないけれど、ただ少し、息はしづらいねって君は微笑う
ぞっとする温度でかまって
黒猫にミルクは禁忌
怠惰なメルトダウン
殺人鬼をそそのかす
フレンチトーストとシロップの甘み、雨の音。浸水したヒール。