お互いの嘘を見抜けば可な癖にね 瞼から海があふれてくるよ、ねえ、どうか拐って 引っ掻き傷が宵に光る あなたがいない緑の檻、歯車は錆びたまま 君の手を引けば空中ブランコだって出来る気がした、頸がグチャリとなっても構わなかった。 獣に成り下がろうか あのこを選ぶならズタズタにしてパイにしちゃうから 透明になったら君の酸素になれますか 疎ましいのよ、頭の中にまで出てこないで 話し過ぎじゃない? 離し過ぎじゃない? いつだって左手ばかりが、 呑み込む影 雨季を連れて お互いの嘘を見抜け馬鹿な癖にね ふたりよがりに終末を material : 宙深 |