臣太/アイドル観賞中
談話室のテレビでアイドルグループ観賞中。
付き合ってる感あんまりない。




「あ〜ウタちゃん可愛いッス〜。スカートみじけぇ〜」
「ウタちゃんってどの子だ?」
「この右の子。は〜スカートみじけぇ…」
「みんな短いなぁ。他の子はなんて言うんだ?」
「左の子がコイちゃんで真ん中がアイちゃん。ねえ、臣クンはどの子が一番好き?」
「ん?んー……この中だったらそうだな…アイちゃんかな」
「あ〜アイちゃんスか〜!可愛いッスもんね〜!」
「みんな可愛いけどな。太一は右の子が一番好きなのか?」
「うん、俺っちはウタちゃん推しッスね!八重歯がいいんスよ、八重歯」
「へえ、そうなのか」
「でもね、ウタちゃんは多分一番人気が低いんだ」
「ふうん?」
「アイちゃんが断トツで、その次がコイちゃんで。…ウタちゃんが一番好きって人はあんまいないんスよ」
「そうなのか。じゃあライバルが少なくて良いな、太一は」
「え!臣クンそれマジで言ってる!?好きな子は人気ある方が嬉しくない!?」
「え、俺は俺だけがその子の良さを知ってる方が嬉しいぞ」
「ええ!だってその子の良さについて他の人と語り合いたくならないッスか!?自分とおんなじ気持ちの人が沢山いる方が楽しいじゃん!」
「俺は嫌だな…だって好きな子だろ?独り占めしたくならないか?」
「ええ〜、いや独り占めできたらそりゃしたいけどさ…えっと、取り合うとかそういうことじゃなくて「わかるわかる」みたいなのが楽しいじゃないッスか」
「うーん…俺は…あんまり分かられたくない…かもしれない…」
「ひ、ひえ〜…」
「好きな子を好きなのは俺だけでいいって、思うなあ…俺…」
「…臣クンわかった、あれッスね」
「ん?」
「同担拒否」
「…あー…」
「俺っちは同担大歓迎ッス!」
「そうだな。それでそっちの方が、アイドルからしたら嬉しいだろうな」
「そう?臣クンの考え方のが熱烈って感じで嬉しいんじゃないッスかね?」
「どうだろうなあ」
「は〜…それにしてもスカート短くないッスか」
「短いなぁ」
「見えないかなぁ〜」
「そうだなぁ」




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同担拒否と同担歓迎の相対性を書きたかった。

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