僕だけの小宇宙は、いつだって僕だけを照らした
どこから見たって完璧な世界は、誰のことも寄せ付けなかった

意識を手放して倒れた時、僕の名を呼ぶ人がいた

悲しいと僕が思えたのは
遠くであなたの声がしたから
無重力の中ずっともがいて
泣きながら息をする僕でいたいよ

僕だけの小宇宙は、僕の目にしか映らない
どんな光景か、どんな姿か、伝える術を僕は知らない

ひとりだと気付いて叫んだ時、振り返った人がいた

寂しさと僕が出会えたのは
あなたがずっと待っていてくれたから
宇宙を漂う針に傷を負って
構わずに駆けてゆく僕でいたいよ

ひとりぼっちなんだって知れたのは
大切な誰かがちゃんといるから
ひとりぼっちの僕も引き連れて
あなたのことを思う僕でいたいよ

ひとりぼっちの僕と手を繋いで
泣きながら駆けてゆく僕でいたいよ

2019/05/08 16:31













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