わたしは弱虫でした。
君を忘れるために、すべてを切り捨てました。
君の触れた髪は切りました。
君が使ったペンは捨てました。
君のいた証は灼き尽くしました。
わたしは、強くなれませんでした。
君を忘れることなど、できるはずもありませんでした。
それでも君はあの日と同じに、優しく微笑んでいるのですね。
そんな君が、大好きでした。
そんな君を、大嫌いでした。
なにもかもが嫌いっていうのも少し違うのかもしれませんね。
でも、大切なものをつくりたくないっていうのもきっと、違うんです。
そんなに自分が優しい、否、甘いとは思ってない。
愚かだとは思うけれど、けれど。
人は皆、愚かなものでしょう?
ええ、自己中心的な考えだというのもわかっています。
でもわたしはこうして生きてきましたから今更誰か、他人のことなんて考えることは出来ないのです。
それに、君の気持ちなんて解らないし、解るつもりもないし、解ろうとする気もない。
何が悪かったんですか?
君はなぜそんな顔をする。
やめてください、わたしを困らせないでください。
そんなことのためにとる無駄な時間は生憎わたしにはありません。
わたしが何か悪いことをしたのなら謝りましょう、あぁ、心からなんて無理でしょうけれど。
なんですか。
わたしにどうしろというのですか。
責任?責任とは……何をしろと言っているのか理解できません。
今考えると、はじめからこんなことしなければよかったんですよ。
今この状況になって、君に出会って、わたしが得たものなんて何もないのですから。
あぁ、無駄、無駄。
すべて無駄だったのです。
時間の無駄、思考の無駄。
あぁ、気味が悪い。
君が悪いんです。
わたしは何も。
治そうという気なんてありません。
こうして生きてきた今こそが、わたしの生きている意味、存在理由になるのですから。
君と出会ったことはその理由に入れたくもありませんがね。
あぁ、これは嘘じゃありませんよ?
今までわたしはたくさん嘘を吐いてきたかと思いますがこれは。
それが君にとってどんなに残酷な真実でも、嘘じゃない。
嘘なんか、ありませんでした。
サイコパス
(罪悪感など微塵もないの)
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サイコパスって言うかただの性格悪い奴になってる気がします…。
サイコパス→精神病質
詳しくは調べてくださいな。
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