2011年11月22日(火)03:28
経験が人を作る
Do you know that the dragons exist?
君たちは龍を見たことあるかな？
I've seen the dragon.
私は見たことがあるよ。
(子どもたちは、「え〜っ！」と驚いて騒ぐ。)
There's a dragon in each and every single one of us.
「龍は私たち一人一人の中に住んでいるんだ。」
Dragons feed on experiences.
「龍は自分の経験を食べて大きくなる。」
It becomes stronger and stronger over the years.
「それは年を重ねればだんだん強くなっていく。」
We must always be in control of that dragon.
「いつも自分の龍を大事にしないといけないね！」
ブータンのワンチュク国王が被災地である相馬市を訪れた際に子供たちにされたお話です。
ブータンとは“龍の国”という意味を持つ国で、ブータンでは
「一人一人の人間の内面に龍（＝人格）がいる。龍はその人の経験を食べて大きく成長する」という考えを持っているそうです。
経験が人を作る
人は誰もがその人だけの人格を持っており、様々な経験がその人の人格を育てていく。
重ねた行いによって人格は形成されていく。
年を取るほどに経験を重ね、人は成長していく。
私たちは日々の経験の積み重ねによって、自分自身を育てているのだ。
親兄弟や友達を亡くし、住む家を失すという想像を絶する経験をした子供たちに、その悲しい経験さえも自分を育てるものであり、人の痛みや悲しみが分かる人間へと大きく成長していこうという励ましを
心の中に住む龍という例えで分かりやすく説明されたのだと思います。
自分がもし被災地に住んでいた子供で、目の前の国王からそんな話をお聞きしたら多分一生忘れないだろう。
震災後の天皇陛下のお言葉然り、今回のワンチュク国王のお話然り、なにかもう別格のオーラを感じずにはいられない。
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