2011年12月21日(水)02:44
御園座、マンションに
朝日新聞によれば
御園座は、歌舞伎などを公演する劇場「御園座会館」(名古屋市中区)を2017年をめどに高層マンションに建て替える方針を固めた。
建て替えのための資金調達策などに一定のめどがついたことから、年明けに計画を発表する見通し。
積水ハウスが提案した建て替え計画によると、御園座会館に隣り合う土地も一部買収し、約5千平方メートルの敷地に地上42階、
地下2階のビルを建てる。劇場は1〜4階に入居。マンション部分は高さ約150メートルで計450戸を用意する。
御園座は観覧券の売れ行き不振から、連結純損益が6期連続の赤字を見込んでいる。高層マンションと組み合わせることで、少しでも建て替え費用を抑える。
------引用ここまで
だそうです。
うちの会社も御園座に営業事務所があったのですが、この夏建て替えの発表がされたと同時に退去しました。
遅かれ早かれ退去しなくてはならないならば早い方がいいだろうって話で…。
その時にはまだ具体的な計画は発表されていませんでしたが、ふーんなるほど、オフィスは無くなって住居(マンション)になるのかあ。
42階ってえらくでっかいビルになるんですね。
とりあえず劇場の灯が消えないことがわかってホッとした。
うちらが最後のオフィステナントになったわけだ、結果的に。
もう新しく入る会社はなく、これからはひたすら退去退去があるのみか…。
なんだか寂しいな!
歌舞伎座(東京)、南座(京都)、松竹座(大阪)、博多座(福岡)、そして名古屋の御園座、全国でこの5ヶ所だけが歌舞伎の1ヶ月公演がある。
そういやじいちゃんは生前よく「歌舞伎と相撲のないようなとこに住めるか!」と言っていたなあ。(笑)
そうだね、よく考えてみたら歌舞伎と相撲が両方来る町は全国でも限られている。
歌舞伎は今年も見たけど、初日、中日、楽日(千秋楽=最終日)というように見るのが通らしい。
千秋楽、という言葉もそうですが相撲と歌舞伎は用語やしきたりなど似ているところがありますね!
御園座に程近い、いまソニービルが建っている場所でうちの親戚が昔料亭をやっていて、
そらもう毎日毎日役者さんや贔屓の人たちで賑わっていたそうだ。
母の姉がそこに嫁いで当時若女将をしていた。うちらはいとこの家だからとよく泊まりに行ったりして遊んだ。
役者さんは子供から見たら「莫大な金額」の小遣いをくれるので、私たちは狂喜乱舞していました!
親は激怒してそれを取り上げ役者さんに返すんだけど、男が一度出した金は引っ込められない!と今度は役者さんが激怒して突き返すとか、どんだけ昭和だよ!!っていうような思い出もある(笑)
道を渡って大須に行くと、大黒屋というお店があり歌舞伎役者さんや舞台俳優さんが使うドーランを売っていて
そのお店は今でも頑張って営業をしているようです。
そんな子供時代の記憶があったから余計に親近感を持ち、事務所に選んだのかも?いま思えば。
御園座の劇場の上に事務所があった頃は、エレベーターで俳優さんと顔を合わせたり、楽屋口に出待ちしている人がごった返している様子、地下の稽古場から夜遅くまで響いてくる練習の音などあそこにある非日常の風景がとても好きだった。
2017年って随分先のように思えるけど、多分あっという間だろうな。
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