2011年12月17日(土)14:38
どうして鳥は
どうして鳥は立ち去るとき巣を壊していってしまうのだろう?
うちの玄関の横の木には鳥が巣を作る。鳥の種類は分からない。
木は私が選んで植えてもらった。舎人子(トネリコ)という常緑樹だ。
最初植えたトネリコはすぐに枯れてしまった。
不思議に思って実家に来ている植木屋さんを呼び、見てもらった。
水は低い方に流れる、それなのにここには水が溜まる場所がない。
植木屋さんはそう言って深い穴を堀り、枯れた先代のトネリコの根をを引き抜いて新しいトネリコの苗を植えたのだった。
一年中日が当たるから木はどんどん伸びた。
トネリコが1階の屋根を越えて2階に届くあたりから鳥が巣を作るようになった。
朝はチーチー騒がしく、卵を生むとしばらく静かで、孵化するとまたチーチーうるさくなる。
巣の中を見ることはできないけれど、多分ひなは2〜3羽もいるだろうか?
やがて巣立ちの時を迎えると、木の下に枝や葉のカケラを落としながら鳥は巣を壊してしまう。
どうして
何度も来るのに
毎回なぜ
子が育ったあと親鳥はどこに住んでいるのだろう?
卵を産むときだけうちのトネリコに巣をかけに来る名も知らぬ小さな鳥
もしかしたら子たちが二度と戻らず一人で生きていけるように
親鳥は巣を壊すのかも知れない。なぜなら、壊している間じゅう、家の中にいても分かるぐらいの声でずっと泣いているから。
泣きながら家を壊している。
私は巣が壊されたのを確かめてから植木屋さんに電話し、年に二度の剪定をする。
丸坊主にさっぱりしたトネリコがあっという間に枝を伸ばして葉を繁らせると、また鳥が
「初めまして!」
というような顔でやって来るのだった。
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