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あーあ、ミーは何でこんなところに居るんでしょうねー
勝手に行動されちゃ困りますよ、本当
今ミーが何してるかって?
自分の都合で散らばったセンパイ達を捜索してるんですー
ていうか、そもそも沢田綱吉が逃げ出さなかったらこんな面倒なことにはならなかった筈なんですけど。

「はぁ」

無闇に歩き続けるのに疲れて近くのベンチに腰掛ける。
本当に綺麗に整えられた空間でマフィアのアジトとは思えない
近くに人が通りかかったら道でも聞きましょー
ぐだぁ、と腰をかけて羊雲が浮かんでいる空を眺める
爆音さえなければなんて穏やかな平和の1ページだったことか。
遠くのほうで足音が聞こえる
この発信源が沢田綱吉だったら楽なんですけどねー・・・

「シュッ、シュッ、シュシュッ!!・・・・シュッ!」

ロードワーク、ですか。
とりあえず話しかけてみましょう

「あのー」
「おっ?なんだっ!貴様は!!」

話しかけてもこの動作は続けるようだ
その場で若干跳ねながら拳を素早く動かしている
そのフォームがルッスーリアのものとはすこし違う

「最近ヴァリアーの幹部になったフランっていいますー」
「そのカエルじゃ、動きづらくないのか!!」
「は?あぁ、これですかー?動きづらくないわけありませんよー」

ていうか、カエルの目をガン見って失礼じゃないですかー?
ちゃんと本人と目線はあわせろよなー。

「そんな重たいものを被っていたら、重心が定まらんだろ!!」
「はぁ、そうですねー・・・。あの、質問いいですかー?」
「なんだぁ!!」
「沢田綱吉がどこに居るか分かりますかー?」
「なんだ、お前もヴァリアーか!!!」

はっはっはっは!!!!
豪快に笑い続けるそいつに殺意を覚えた
お前が最初に聞いてきたときに答えてやったじゃないですか。
人の話全然聞いてないじゃないですねー、この人。
レヴィさん並みにうっざい。

「ふん、沢田なら・・・・」
「沢田なら?」
「京子に聞けば分かるかもしれんな!!」

京子って誰ですかー!
この人自由人すぎません?
話しかける相手は選ぶべきですね。

「この先のバラ庭園にいるはずだ!!極限にまたな、カエル!!」

台風のように過ぎ去ろうとした相手の手には、晴れのボンゴレリングが嵌っていた
え、守護者?
呆然と見つめる笹川良平の背中はもうとても小さかった

(それにちゃんと名乗ったんですけどー)