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先程会った女の人と一部例外には、沢田綱吉は城・・・・だった建物の中にいるって聞きましたけど
正直ここが城だということすらもう怪しい。
多分もう人すらいなさそうですし、もう一度戻って他を聞いてみるとか。
でももう顔は合わせたくないしなー。

ヴァリアーの新米幹部フランはボンゴレ10代目である沢田綱吉を先輩たちと一緒に捜索中。
でも逃げ足が速い10代目はなかなか見つからない。
どこ行ったんですかー
ボロボロになった城、だった建物。
正直こんなところには人が居る気さえしない

「ハァ・・・・」

ため息をつくと幸せが逃げるらしいけど、今なら逃げる幸福さえない気がする
なんせ自分自身この迷宮に迷い込んでしまったのだから。

「ハァァ・・・・・・」

さっきより長くため息をついたそのとき

ガタンッ!!

誰かが居る・・・まさか沢田綱吉じゃないですよねー?
少しずつ、少しずつ近づいていく
壁から顔をのぞかせ音がしたところを気づかれないようにソッと覗く
あの容姿は・・・・資料で見た嵐の守護者で、えーと・・・・・
獄寺隼人、でしたっけー?

「誰だっ!!!」

いろいろ考えて名前が出た瞬間見つかってしまった

「あのー、ボンゴレ10代目ってどこに居るかご存知ですかー?」

ひょこりと顔をだしたフランに獄寺はギョッとする。
なんだそのカエルは・・・・と。

「なんだてめぇ!10代目を探してるのはこっちだって一緒だ!!」

なるほど。守護者にも場所を教えていないのか
それならミーが分かるわけないですねー

「そーなんですかー。じゃ、ミーはこれで失礼しますー」

背中を向けたフランに獄寺はほえる

「ふざけんなよ、てめぇらのせいで10代目が姿をくらました!
 それにこの城でも好き勝手しやがって!!」

すごい顔で追っかけてきたのでこれは逃げるしかない

「確かにこれは酷いですよねー、何もここまでって気がしないでもないですー」

ヤバイ、この人ヤバイですー・・・・!
フランが逃げ出したので獄寺も後を追って走り出す。
嗚呼、本当ついてないなぁ

(嵐の守護者とは相性最悪な気がしますー)